諸星未来堂ワープ日記
肌寒いぞ十月第五週
MOROBOSHI Tomorou's
Warp Diary
1998 October 5th Week
Japanese-Language Contents
不定期試験中【ワープチャット】 【読むだけ60秒リロード】 【無理矢理フォーム・リロード対応】
リレー小説プロジェクト【StorieS Re:turnS】 君も書き込むんだ!(くわっ!)
981030a[ daily life / 日常生活(金) ]
本日の天気は……、んー? 一度も外に出てないかも。
本日は、というか寝てないから気分的には「拡張された木曜日を生きている」って感じ。って単に「徹夜」ってことだけど。
韓国から大量のお客さんが来訪。
「アンニョンハセヨ! オレ様の怪しげな英語を聞け!」モード。本当に怪しげだったらしくて、意思の疎通があやしい。がーん。
がーん、じゃなくて、ろくに通じないのはわかっていたはずだが、こちとら徹夜あけで、脳がしゅばしゅばしていたので、「心に元気がない」ってのと「徹夜ハイでGo!」が同時にやってきてしまって、「いいぜー通じないぜー通じないなら別の単語使うぜー。わからない動詞は全部doとgetとhaveで適当にでっちあげるぜー」とかいう状態で。
やっぱ、駅前留学ぢうやうだろう!
なんか分散襲撃されたので説明を8回もするはめになったが最初の1,2回は調子でなかったけども、3回目以降は「はっはっはっはっは、オレ様の説明を聞けッ!」モードで時間が足りなかったね。はっはっは(涙)。
それにしても、ソウルから飛来した若いオニーサンオネーサンをみていると、もぉ「うわ、韓国の若者だと分かりすぎるルックス! 天神で迷っても十中八九見破れる!」って感じ。
オネーサンのメイクは例外なく茶色くで、眉毛が細くて、 ひっつめ髪で。オニーサンらは、楕円メガネに妙に後ろ髪がクールに刈り上がった髪型だし。
うーん、なんつーか「ソウルの街角からそのままテレポートしてきたみたい」なんだけど、あたりまえじゃん、「ソウルの街角から飛行機に乗って2時間」しかたってないんだから。
多分向こうも「うわー福岡についたら、どの人も、なんか『日本じーん』って感じだね。まいった」みたいな感想を持ってるんだろうけどね。わはは。
(念のため書いておくと、なんか差別的なニュアンスなしね。「なんか外国人って感じがしないぐらい似てるんだけど、やっぱ、全然ちがうなぁ」とかいう感じというか、あるいは「全然似てないかと思ったけど、並べてみると日本人より日本人っぽい顔した韓国人とか韓国人より韓国人っぽい日本人とかいるよなぁ。まぜたらわからないよなぁ」とか))
SPEEDの「All My True Love」の歌い出しがエリコにきこえるんだが、聴き方によっては、ヒロコと互い違いに歌っているようにも聞こえる。
ので、某ふじひろと「エリコだ」「いやヒロコだ」という検討を繰り広げるのだった。
けっきょく、よくわからなかったのだが、おかげで次の「見つめていたい」も「うーん、どこもかしこもヒロコみたいにきこえる」とか思ったら、ヒロコのソロだったよ(ありがち)
さ! 今日も徹夜だ!(涙)
福岡、晴れ。
夢は不吉。
なにやら、ばたばたと一日、作業をしていたような記憶があるが、どうもあいまいだ。
「Listen to the music」槇原敬之、を買う。
過去のヒット曲をマキハラがカバーしたアルバム。
知ってる曲だと違和感があって、知らない曲だと「マキハラのアルバムに入っていた曲なんだね」ぐらいの感じすぎて、違和感が無さ過ぎる。
違和感組は「ミス・ブランニューデイ(サザン)」「君に胸キュン(YMO)」
「君に胸キュン」は、マキハラの方が歌はうまいかもだけど、オレにとっては、この曲はユキヒロさんの歌声と分離不可分になってるからなぁ。GT曰く「ダメだね。いくら歌がうまかろうが好きだろうが、歌っちゃいけない曲もあるわな」。
元曲の方がイメージ強いが、なかなかいいかも組が「春よ、来い(ユーミン)」「空と君のあいだに(中島みゆき)」
GT曰く「うーん、女性の歌もアリなら、ぜひ矢野顕子を歌って欲しかったなぁ。矢野顕子の歌を『普通の人が普通に歌ったらどうなるか』が、一度聴いてみたい」。
こ、これは! ってのが「秋の気配(オフコース)」「モンキーマジック(ゴダイゴ)」だわ。
「秋の気配」(♪あれがあなたの好きな場所〜♪こんなことは今までなかったボクがあなたから離れていく)は、ものすごくいいなぁ。なんかマキハラ声で、オフコースの曲、とりあえず全部聴いてみたいぜ。オレは小田和正の歌声好きだったけど、小田和正の「オフコース歌い直しCD」、嫌いだからなぁ。
「モンキーマジック」も、いいなぁ。マキハラの英語の歌、結構好きなのよね。英語アルバム「Digital Cowboy」の「nine times forever」とか好きだし。
「アニメタル・マラソンIII〜円谷プロ編」アニメタル、を買う。
SFM12月号を「立ち読み」した。
「SFファンなら2冊買え!」という話もちらほら聞こえる今日この頃なのであるが、買わないのだ。悪いヤツなのだ。(「2冊買え!」に関しては、hosokin氏やら風虎日記981025など参照。ってオレは必ずしも賛同してるわけじゃないので念のため)
で、今月も雪風が!
おぉ! そんなんありか!? そんなことするかッ!
♪おれはー涙を流さない! ダラッダー!
♪飛行機だから、マシーンだから、ダラッダー!
♪だーけどわかるぜー、君の友情!
♪きみといーしょに、ジャムを撃つ!
(グレートマジンガーの節で)
って、つい拳を握って歌ってしまった。まぁ、雪風は「友情」とか、わかってくれなさそうだがな。それに「君と一緒に」じゃなくて「場合によっては一人で勝手にジャムを撃つ」だしなぁ。どっちかというと「♪オレは言葉を喋らない、だらっだー!」の2番の方がしっくりくるかもだが。
で、ネタバレするから内容については何も書かないが、この調子だったら、来月あたりバトロイド形態に変形しそうだなぁ(大ウソ)。
けど、どうして雪風、英語で喋りんしゃるんやろーか?(博多弁)。航空管制って、英語でするのが常識なんやろーか? あ、そうか、そもそも零たちFAFの人々ってフェアリー星じゃ、英語喋ってるんだっけ? すっかり忘れていた。
981028b[ T-time / 縦書きテキストブラウザ「T-time」製品版 ]
「インターネット快適読書術」富田倫生、ひつじ書、を買う。
ボイジャーの縦書き用テキスト表示ソフトT-timeのムック本。5500円もするのだが、製品版T-timeのCD-ROMが添付していて、これが買うと3400円するので、まぁ解説本+電子本エッセイで2100円ということで、買った。
先日インストールした話をワープ日記に書いたT-timeだが、無料でダウンロードできる「Lite」版は、専用形式のTTZファイルしか見ることができないが、製品版は、普通のtext、html、それにttzをそれぞれ見ることができる。つまり「htmlとしてWebから手に入れた横書きな『小説』その他のファイルを、縦書きでアンチエイリアスなフォントで優雅に読むことができる」ということだわ。
ただ、MSIEやネスケ3は、htmlソースの外部ブラウザを選択できるので、「ソースを見る」で自動でT-timeが起動するのだが、ネスケ4はなぜか外部ブラウザが指定できないので、htmlとしていったんセーブするか、ソース開いてCut&Pasteしなくてはならないので、面倒なのだった。ペーストした場合は、メニューから「これはhtmlだ」ってのを選択しないとタグが見えてしまうのだった。ファイルから*.htmlってファイルをロードすると自動でhtmlモードになるんだけどね。
んで、縦書きで読みたいようなテキストをT-timeで読んでいるのだが、うーん、やっぱり遅いなぁ。ウチのマシンのスペックのせいかもしれないが。QuickTimeで表示してるからなぁ。ページめくりに時間がかかるのがちょっといやだなぁ。
けど、アクロバットリーダーでpdfファイルを読むよりも、なんか読みごこちは上かもしれない。というか、アクロバットリーダーはドキュメントよりもでかいディスプレイ使ってないとなんかすごく読みづらい気がするからなぁ、そもそも。アクロバットリーダーと戦って勝ってもねぇ。
さて、先日T-time Liteを取り上げたときにも書いたけれども、このT-timeだけでは、専用形式ttzファイルは作成できない。11月あたりから3万円程度で頒布予定ってのはボイジャーのWebページの情報で、このムックを読むと「パッケージソフトとして広く売るつもりはない」「安く変換サービスを実施する」ということなのだが、うーん、「30万円」とか言われると悩むのだが、「3万円」ですむなら、やはりここは出版ソフトもきちんと売らないと、ぜんぜん広まらないんじゃないかなぁ? 「商売にならない」とか「商売にするつもりはない」のかもしれないけれども、結局「そこらのお店でお金で手に入るもの」じゃないと安心できないし。「青空文庫」とかの「ボランティアから広がる」っていう姿勢はそれはそれでいいのだけれども、「お金で手に入らないもの」は、やはり、なんかちょっと怖い。
う、ワープ日記を縦書きにして表示してみたが、やっぱ縦書きだとずいぶん字面のイメージが違うなぁ。特に、記号とか。半角とかが横向きになるのは、まぁあたりまえとしても。
「拡張タグ(るびうち)」について。
T-timeは、htmlを解釈するのだが、改ページやルビのために独自の拡張タグを設定している。
勝手なタグの定義は、あまり好きではないのだが、拡張タグは全て!ではじまって、通常のブラウザではコメントとして扱われるようになっているし、ルビに関しては、
<!R>諸星友郎(もろぼしともろう)と書いておくと、後ろのカッコの中身を自動でルビだと判断して<!R>と(の間の文字列の上にルビをふって 、
もろぼしともろうと表示されるような仕様になっている。(って、うまくルビうちになって表示されてるか謎だが)
諸星友郎
この方式のいいところは、この拡張htmlを通常のブラウザで表示すれば、
諸星友郎(もろぼしともろう)と、後ろにカッコ書きで読み仮名をふった、という形式で見えるところである。拡張タグが無視されるだけなら、ルビが消えるだけで、通常のブラウザではルビ情報が落ちてしまうわけだから。
見栄えに関しては、もう一つの書式を使うと後ろのカッコがいろいろ選べるらしい。
<!RB>諸星友郎<!>【もろぼしともろう】<!/RB>てな具合。これは、T-timeでは、
もろぼしともろうと、またWebブラウザだと
諸星友郎
諸星友郎【もろぼしともろう】と表示される。こっちのほうが明示的に被修飾部分とルビ部分が判別できていいかもしれない。ちょっと、<!>って記号が謎な気がするってのと、どのみち後ろのカッコは色々なカッコが使えても、カッコ記号だとT-timeが思っているやつしか使えないってのが。カッコが入れ子になってたら、どうするんだろう? あとで試してみよう。
他にもアウトラインを埋め込んだりとかいろいろあるらしいけども、オレ的には「るびうち」ほど興味を感じない。
福岡、晴れ。
作業遅れまくりにより徹夜。ねむいー。
あさは24時間営業のうどん屋。なかなかうまい。
7イレブンでSPEEDのマキシシングルを買う。コンビニでCD買ったのは初めてだ。
で、その「ALL MY TRUE LOVE」SPEED、だが。なかなかいい。
ヒロコとエリコのソロ曲も、なかなか面白いなぁ。どっちかというとヒロコの方が面白いので、なんか悔しい(をい)。
とある人物からファイル添付のメールを受け取ったのだが、昨夜「けっこう大きくて160KBぐらいありますがメールボックス大丈夫ですか?」と言われたので「それぐらい大丈夫です」と答えて待っていたのだが、届いてみたら「1.6MBあります」ときたもんだ!
わははははははははは。
まぁ大丈夫だったけど、まいったなぁ。いきなり「メガメール」ってのは反則じゃないかなぁ。わはははははは。
って、いきなりWeb日記でばらしちゃエチケット違反なんだろうけども、なんつーか、この「160KBですから」と言われて「1.6MBメール」が届いてしまうあたりが、なんか、わははははははははははは。
まさか「わざと」じゃないだろうなぁ。いくら「邪推するな」といわれても「邪推」したくもなりますよ。
送り主が誰かは、とりあえず秘密ってことで。
問い合わせた所「ファイルサイズを勘違いしていた」とのこと。
とはいって「勘違いしたまま添付して送ってしまった」わけじゃなくて「予告した時には160kbだと勘違いしていて、送るときに気付いた(けどそのまま送った)」らしい。
普通なら「実は1.6MBだったんですけど、本当に大丈夫ですか?」ともう一度問い合わせるのが筋だと思うのだが、とりあえず160KBで大丈夫か? と聞いてきた人間なら。そもそも、取り立てて急ぎの用事でもないわけだし。そうはいっても、1.6MBが「メールとしてでかいすぎるかどうか」は、人それぞれの考え方だろうから、あまりぎゃーぎゃー言うまい(いまどき「32kb以下がメールの正しいサイズだ」とか主張するのも無粋だろうし)。
すでに、充分「ぎゃーぎゃー」言っている気もするが。わはは。
「メールがでかいでかくない」の問題じゃなくて、なんというか「話の進め方のちぐはぐさ、とんちんかんちんさ、が気になるよ」、ということです。「トラブルメイカー」の誉れも高い人なわけですから、こういうところにこそ気を付けてもらわなくちゃだわ。(お前に言われたくないんだよ>オレ)。
と、本人に直接メールしないで、こういうところにグチをこぼすのもいやらしいなぁ。うーん、でも本人にメールして「説教」するのもどうかなぁ。
そういうわけで、普通、特定個人のメールの内容をネタにWeb日記書いたり「私信」なネタを露骨に書かないことを信条にしている私ですが、直接メールに色々書くと角が立つかもと思ったので「こういう人がいるんだよねー」という「あくまで、とある人物、という匿名者へのぼやき」という形式で書いてるんで、そこんところ、よろしく。>特定の某氏(^_^;
まぁ「ぼやき70%」「私信30%」ってところかな。
う、最近使わないことにしている「顔文字(スマイリー)」を使ってしまった。
本屋で買った本。
「インターネット快適読書術」ってのは、ボイジャーの縦書き用テキスト表示ソフトT-timeのムック本。詳細は別項。
「演劇入門」は、戯曲の書き方を語りながら「演劇の『リアル』とは何か?」を語る本(らしい)。
某ふじひろと「映画の『リアル』とは!?」とかいう話をして、さっぱりわからなかったので読むのだった。って、別に勉強のために読むわけじゃないけどね。
演劇の美術館のシーンの冒頭で「あぁ、美術館はいいなぁ」という台詞が出てくると「言うか、そんな台詞!」ってなるのに、段取りを踏んでおいて後の方に「あぁ、美術館っていいなぁ」って出てきてもそれは「リアル」だ、という例が出てきて(って書いてもうまく説明できないが)、「なるほど!」と思ったのだった。面白そうって感じ。
あと、最近ちょろちょろ読んでる「小説作法」と通じるところがある。なんつーか、男がイライラしているのを描写するのに「男はイライラしていた。」と書いてはいけないのと同様に、演劇で「あぁ、イライラする!」と叫んではいけない(のだろう、たぶん)。
ただ、心理学もので哲学ものである(らしい)ふじひろに言わせると「アフォーダンス」とか「実在論的リアル」とかにつながってしまうらしいので、ちょっと怖かったりして。
「インターネット中毒」は、やはり中毒患者としては、読まなくてはならないだろうね。(中毒患者だったのか!>オレ)
「シリーズ道徳の系譜:なぜ人を殺してはいけないのか?」は、酒鬼薔薇事件は、あまり触れないようにしてきたので、ここらで、ちょっと遠くから捉えたような話を読みたくなったから。
「どうして人間を殺したらいかんの?」って聞かれたら、オレはうまく説明できないからなぁ。
- 「自分が殺されるのが嫌だから、他人も殺されるのが嫌だろう。よって他人を殺してはいけません」
- ……これは「殺されるのは嫌だけど、先に殺したもんが勝ちじゃん?」と言われたら、反論できない。「殺されるのは嫌だけど、殺したいんだ」と言われるってことで。さらに「殺されるの嫌じゃないよ? 死んでもいいし」って言われたらお手上げ。
- 「人間には基本的人権があるから」
- ……ありがちだけど、「じゃ、どうして基本的人権があるの?(あることになってるの?)」って言われたらお手上げ。さすがに「神が人間に与えた」ってのは無理があるし「日本国憲法に記されているから」ってのは全然説明になってないし。
- 「とにかく、ダメだということになっているから」
- ……説明になってないなぁ。
981027b[ daily life / 日常生活(火) ]
福岡、小雨。
パソコンみすぎで目が痛い。
ちょっとしたお祝い事で、焼き肉。
「う、予算おーばー」という幹事の呟きに、酔っぱらったオレはつい「よっしゃーオレのおごりだ!」とか叫んでしまったのだが、酔いがさめて、若干の後悔。
「後悔、役に立たず」
とつじょ、ばうわう氏からメールがきてビックリな話は別項。
おや、SFオンライン10月26日号の特集が「SFを書こう!」だ。
出てくるのが、久美沙織と今岡清ってあたりからして、なんか先日からいろいろ書いていた「SF創作とは」みたいな話と、完全互換だなぁ。
って、ひょっとして「SF小説うんぬん」とかいう話がそこらへん(どこよ?)に漂っていた気がしてたネタ元はこれだったのかな?
(いや、更新は、数日前だろうけど、予告とか取材途中とかのネタでさ)
「SF系主要新人賞応募要綱」かー。ヤングアダルトなところはちゃんと新人賞してるんだねぇ。うむうむ。
981027a[ mail from BOWWOW / ばうわう氏からのメール ]
ばうわう氏から、突如メール。
(一瞬「ばうわう氏の名をかたった別人か? と怪しんだのだが、「旧とほほ日記http://www.iijnet.or.jp/bowwow/」に明記してあるメールアドレス「bowwow@pop12.odn.ne.jp」に返事を出してそれにさらに返事が戻ってきたから、とりあえず「bowwow@pop12.odn.ne.jp」でメールを読み書きしてる人物であるのは間違いないだろう)
要件は「さよならばうわうさん」に対するクレーム(苦情)。
クレーム自体の処理は、とりあえずはメールで相談するとして、オレの謎というのは、
それに「ばうわう氏は読んでなかった」となると、せっかく書いたのに、無駄だったのかなぁ。まぁ、別に主たる目的が「ばうわう氏に読ませること」でもなかったのだが。
とにかく、「なぜいまごろ?」というのがもの凄く気になるなぁ。また、どっかで何かトラブルが発生してるんですか?
って、ワープ日記に「ばうわうからメールが!」とか書いちゃうと、それだけで対決姿勢ってことになるんだろうか。うーむ。
981026b[ "SF","Sci-Fi" and "Space Opera" / エスエフ・サイファイ・スペースオペラ ]
「hosokinページ」からとんだ「小説家:青山智樹の仕事部屋」の「近況遠況」の1998/10/04の週に小説家・梅原克文との往復書簡が掲載されている。
「SFの現状に対する苦言」であるけれども、なかなか面白い。
梅原氏曰く
「神林長平、大原まり子、野阿梓、征悟郎などは、大衆に嫌われる作家たちだった」、ということです。なのに、SF関係者やSFマニアたちは、これらの作家たちを新旗手として扱ってきました。しかし、大衆は彼らを嫌い、その結果、SFの二文字も嫌われたのです。なるほどー言われてみれば、そーかもしんない! 神林的世界認識ゆがんで世界がぐるぐる、とか、大原まりこ的な、えーと「とがってぐちゃぐちゃして痛そうな未来」とか(をいをい)、こういうのと「SFだなぁ!」と思ってたけども、たしかにこういうのが「本当のSFじゃい!」と言われたら「じゃ、SFとかスカン」と言われるかもだよなぁ。言われないと思ってもみなかった。いや、あまり好きじゃなくても「こういうのが偉いんだ」と思っていたというか。
『「マニア向けはSF」「大衆向けはサイファイ」』っていうアメリカの事情は、よくわからないとしても、『日本における現状では、サイファイの代わりに、ホラーがその任を背負って、デファクトスタンダードと化しています。つまり、現在では「ホラーという記号表現」は、「ノンジャンル・エンターテインメントという記号内容」に事実上、変質してしまったからです。』ってのは、なるほどだよなぁ。
これに呼応した青山氏の返信の中の「いまのSFの中心であるとされる作家たちは純文学作家だったのだ。SFが純文学化するのはあたりまえだ!」ってのも、なるほどだよなぁ。
それはいいとしても、続いての青山氏の展開の『「SFとはサイエンス・フィクションでなければならない」スペキュレイティブ・フィクションではないのです。』っていうあたりまでは「ふむふむ!」だけど、次の「サイエンス・フィクションとはなにか? チャプテンフューチャーしかり、ハインラインしかり、宇宙せまし、時間せまし、次元せましと飛び回る楽しい冒険小説なのです。」までくると、「うぁ!」と椅子から転げ落ちてしまうのだった。「ちゃ、ちゃぷてんふゅーちゃー!」(いや、誤植がどうこういう問題じゃなくて)。うーん、「純文学化したSFを捨てて、エンターテイメント作品をSCI-FIと呼ぼう! そして、それは、キャプテンフューチャーのような血湧き肉踊る作品群だ!」といわれると、ちょっとなぁ、うーむむむ?
これに対する梅宮氏の返信が「SF、サイファイ、スペースオペラ。この三つは別々のジャンルである! だから、三者三様、別々に経営するべきである!」で、さりげなく「サイファイ」と「スペオペ」を分けているあたりが、なんか「戦略」を感じるなぁ。わはは。
で、梅宮氏の構想はこのあと「スペースオペラ作家たちは蜂起して、日本SF作家クラブに離縁状を叩きつけるべきです! そして、日本スペースオペラ連盟を結成し、日本スペースオペラ大賞を創立するべきです!」というふうになるわけであるが、これとセットになっている「日本SF大賞の選考委員はまちがっている!」とか「日本SF作家クラブはまちがっている!」とかの部分をさしひいても、やればいいのに、と思いますけどねぇ。
梅宮氏の「サイファイ」と「スペオペ」の定義上の違いは、非常に明解で、「サイファイ」=「現実的で日常的な舞台設定から物語の幕が開いて、徐々に超科学・超自然の世界へ、客をいざなっていくストーリー・パターン」で、「キャプテン・フーチャー」「レンズマン」「スター・ウォーズ」「スター・トレック」「銀河英雄伝説」「ダーティー・ペア」などは「現実的で日常的な舞台設定から物語の幕が開いて、徐々に超科学・超自然の世界へ、客をいざなっていくストーリー・パターン」じゃないから「スペオペ」だ、というわけだ。
けど「サイファイ」の定義は明白だけども、「スペオペ」の定義は謎だなぁ。いきなり読者にとっての非日常世界が舞台となっていると、全部スペオペとなってしまいそうな気がするが。あぁ、宇宙で冒険が、じゃない作品は、「ファンタジー」とか「時代小説」とかに分類されるのでいいのかな? んで「サイファイ」+「スペオペ」と、「SF」との区別はどうやってるすんだろうか? まさか「作者が日本SF作家クラブに所属かどうか」でやるとか?
んで、ぶちかます「売れるもんが偉いんじゃ!」という梅原氏の叫び。
「残念ながら、貴兄も、まだ「SFイデオロギー最優先」というマインド・コントロールにはまっておられるのでは? 私に言わせれば、それは「二四〇〇年も時代遅れのイデア主義、プラトン主義」です。「SFの約束の地」など、ないのです。あるのは、この世の資本主義社会だけであり、出版市場で生き延びるためのノウハウだけです。」うーん、イデア論が時代遅れかもしれんのは認めるとして「資本主義が永久不変だとでもいうかー!」とかツッコミたくなるのは必至だな。いや、しかし、この「売れたもんが偉い」っていうのは、やっぱり強烈だよな。というか、まぁ、本来こっちがメインの価値観で「いや、売れないものの中にもいいものはある。いや、本当にいいものは売れないのかもしれない」って話は「資本主義社会においては」後からついてくるはずの意見で、あって「売れてもない、つまり一般大衆の支持もうけてない謎のイデオロギーが支配する世界はまちがっている」ってことなんだろうな。
で、まぁ、「売れてない作品がイデオロギー的に正しいとされる不愉快」を軸に、日本SF作家クラブの体質に対する批判・文句・繰り言が出てきて、まぁよーわからんからとばすとして。
結論としての「SFはすでに死んでいる」ってのは、実にそのとおりだと思うんだけども、その後にくるのが「売れそうな作品だけ取り出そう。そして名前は『サイファイ』だ!」ってのは、なんか、がびーん、とくるぐらい脱力するんだけどなぁ。
「サイファイ!」
「Sci-Fi!」
サイファイっすか……。新しい響きなんですかね? サイファイ……。
なんか、オレ的には「サイバー」と同時に80年代末に爆発的に消費されつくした気がしないでもないんですが。
あと「ノンジャンル」ですか。そうか、なんか知らないうちに「ノンジャンル」というジャンルが市民権を得てしまったのね。
あ、あと、「手品師は三流の職業」に関しては、海外、とくに欧米では「マジシャン」はかなり立派な職業だと思われてるらしいですね。なんか、デビット・カッパーデールだかが来日したときに「マジシャン」って肩書きだと箔が付かないと日本側が「イリュージョニスト」という肩書きを付けたら「イリュージョン(幻覚)? おいおい、ボクは魔法(マジック)を起こす魔法使い(マジシャン)で、幻覚みたいなうそものじゃないぜ」とか言ったとか言わなかったとか(情報ソース忘れた)。まぁ、あやしげな伝聞記憶なんで、信憑性は謎ですが。
SF作家50才定年説は、あんがいあってるかも。
まぁ、オイラの結論というか感想を述べておくと、
あと、やっぱ「売れ線のスペオペ」を主軸におくなら、やっぱり「美少女キャラに萌え萌え!」とかいう部分とか「ヤオイ」な部分とかをどう評価・取り扱うのか、そこあたりのビジョンも欲しいな。
短絡かもしれないけども「科学啓蒙は正しい」とか「世界を常識を外した視点から見つめるのが正しい」とかいう「イデオロギー」を捨てて「売れるものが正しい」という方針を取った場合、すぐに「エロとどうつきあうか?」ってことが問題になると思うから。
まぁ「売れるのが正しい」の「正しい」とか「エロ」とかを持ち出すあたりが、オレの見方が歪んでるのかもしれないが。
「SFが死んだ」に関しては、大槻ケンヂがよく吠えてる「ロックは死んだ! 昔ロックは若者の心を代弁する音楽だったが、いまやその役割はテクノやラップが担っている! ロックはもはや、フュージョンやジャズのようなオヤジの伝統芸能になってしまうのだ!」の「ロック」を「SF(小説)」に「テクノやラップ」を……うーん「ゲーム」ぐらいに書き換えれば、ちょうどいいんじゃないかな?
あとは、まぁ、SFってのは「科学技術の発達で社会がいくらでもかわる!」という社会的通念が通用していた時期にだけ必要とされる「あだ花」みたいなもので、高度成長がおわってしまった時に、とりあえず使命を終えたんじゃないかしら?
って、こんな話してたんじゃ「リング」「らせん」「ループ」が売れた理由とか「星界の紋章」が売れた理由が説明できないなぁ。謎。
981026a[ daily life / 日常生活(月) ]
福岡は晴れ、てたんだろうなぁ。少なくとも雨は降ってなかった。
月曜締め切りだと思っていた作業が、実は火曜締め切りだったので、一日余裕ができた。
のだが、余裕がてきただけ「やってみたい追加が」増えてしまって、大ピンチ状態である。ううう。
先月末から今月初頭にまたがって韓国に旅行していたが、九月末払いのお金がいくつかあったらしいが、すっかり忘れていた。
というわけで、矢の催促をうけてあわてて入金してみたり。ううう、なんか、ボロボロと日常が破綻をきたしてきた(涙)。
ううう、今月末から来月初頭にかけても、なんか忙しい(涙)。
阪神の新監督になってしまった野村監督であるが、その就任の発言の中の「全知全能」がやっぱり気になるなぁ。
「ファンに愛され期待にこたえられるように、全知全能を絞ってやってみます。」は 【日刊スポーツ】のWebページから持ってきたもんなんだけども、ここはやっぱり「全身全霊」じゃないかなぁ? まぁ文脈からいえば「(私の)全知能を」ぐらいの意味なのはわかるんだけども、字面だけというか耳から聞いたら「全知全能をって、ノムさんすでに神さんかいな!」みたいなノリだなぁ。
というか、こういう熟語間違いの言語感覚って野村ID頭脳よりはむしろ長嶋カンピュータの特性な気がしてしまったもので、これは(1)実は「全知全能」には「自分の全能力」という意味もある、(2)さすがのノムさんも緊張して言い間違えた、(3)永遠のライバル長嶋監督に対抗した、のどれなんだろ? とか考えてしまったのだった。
(ちなみに岩波国語辞典的には「ぜんち【全知】完全無欠の知恵」「ぜんのう【全能】完全な能力。何でもできること」である。まぁ、辞書に載ってりゃいい、辞書がすべて、じゃないけどね)
PC-Watchの「週刊スタパトロニクス・オレとiMac」は、えらく辛口のiMac批判。
って、うーん、なんか読んでみると主張は非常に「まっとう」で、ひねりがなくて、いまいちかなぁ?
後半の買わない理由は、まぁ、わりとわかるとしても、前半の「狂ったMacファンの痴態とAppleの恩知らずさ」みたいな話は、どうもピンとこないんだが、パソコンライターとかしてると、狂ったMacファンって多いのかなぁ? なんか「電脳なをさん」のギャグキャラとしてしか見たこと無いからなぁ。
うーん、オレとかかなり「理由無きアンチMS」だから、他人からみると立派に「MacOS無敵! ジョッブズ最高! ビルゲ死ね!」とかいう風に見えるのかもだけども。
とにかく「無軌道無計画な物欲番長が、脊髄反射で買いまくり!」みたいなノリなスタパトロニクスで「買わなかった理由」を語るってのが、そもそも切り口が悪いのかもなぁ。