諸星未来堂ワープ日記
MOROBOSHI Tomorou's
Warp Diary
1998 January 5th Week
Japanese-Language Contents
980131b[ "The Paradoxical Japanese History 3" / 『逆説の日本史3』 ]
「逆説の日本史3」を読んでいる。
今回は、奈良時代の終わり、称徳天皇と道鏡事件、桓武天皇による平安京遷都あたりの話。オイラは歴史が苦手なのもあって、日本史に関しては中学生レベルで知識が止まっているのである。(高校は世界史選択だったしー)。だから「称徳天皇と怪僧道鏡」の話を、そもそもよく知らないのだった。「巨根の怪僧に溺れた淫乱女帝称徳」っていうそもそもの「常識」を知らないと「実は違ったのだった」って方向の話に「な、な、なんと! がーん」とならないのだった。それに、よく知らないなりにちょっとは知っていたのだが、てっきり平安末期とか鎌倉、室町時代の天皇だとばかり思っていた。まさか、天皇が実権を持っていた奈良時代の人だったとは。って、天皇が実権もってなきゃ、皇族じゃない坊主に天皇位を譲ろうとか言っても大騒ぎにならないし、鎌倉・室町時代だったら、幕府が簡単に妨害したろうし。
にしても、飛鳥、奈良、平安時代の「皇族と臣下の区別」って、なんだかよくわからないんだよなぁ。やっぱ「皇族」と言われると「いざってときには天皇になるかもしれない人らの集団」って意識があるもんだから、実際に天皇になってて、その子供も天皇になってるような人物つかまえて「彼は母親の身分が低かったため本来ならば天皇になれるような男ではなかった」とか言われると「むー、じゃー誰なら天皇になってもいいというのだ!?」とか。藤原氏なんか、娘があらかた天皇の妃になってるもんだから、「##天皇と藤原の&&は、ともに藤原の%%の孫にあたる」ばっかりで。んで「まぁ、この当時の主要人物は誰もが藤原氏だったんだろう」ぐらいの認識で読んでると「皇后は藤原氏だから天皇にはなれない」だの「天皇を廃して別の天皇を擁立しようとした大逆罪」だのが出てきて「何がしていいことで、悪いことかピンとこないなり!」つーか。いや、もちろん、それぞれ説明できるんだろうし、ルールもあるのはわかるんだけど、「こんなことしてもいいのかー? いいらしいなー」と思って読んでて、さっきはよさげだった行為が「このことより貴族たちの反感をかって島流し」とか言われると「そんなんありか!」とか思ってしまうのだった。難しいものね。
それにしても、連日連夜「日本の歴史学者は怨霊信仰や言霊信仰を完全に無視している」とか「日本史の出来事は、怨霊信仰を考えることですべて説明できる」とかいう文章を読んでいると、「怨霊信仰もいいけど、他の政治とか経済とか外交とか、そういう方面からも検証したら?」とか言いたくなってきてしまった。
と、いうと誤解する人がいるかもしれないので、あえて書いておくと、井沢元彦は「逆説の日本史」の中で「政治とか経済とか外交とかの方面から検証してない」わけじゃなく、というか、する必要がない、のだな、そもそも。なぜなら、井沢元彦が言うところの「今の日本の歴史学の定説」の方が、怨霊信仰なんかの影響を無視しているので、歴史学の定説の方が、政治、経済、外交その他の影響だけで説明されているわけ。で、あるからして、「逆説の日本史」は、その「定説」に対して「怨霊信仰の影響を付加」したり「怨霊信仰影響で訂正」するだけで、いいのだ。
しかし、そう思っていても、やはり「定説はまちがっている。これは怨霊信仰で解釈しないといけない!」ばかり読んでいると「これはグレイの仕業だ!」を連発するモルダー捜査官にうんざりするスカリー捜査官の気持ちも納得できるというもの。と、いうか、そもそもこちらに「怨霊信仰を無視して説明された日本史の定説」がインストールされてないのが問題なのだろう。
というか、そもそも「古墳時代・飛鳥・奈良・平安の人々は、怨霊信仰にしたがって行動していたのであって、政治、経済、外交その他の要因は、怨霊信仰の陰に隠れていた」ってのが「日本史のあたりまえ」のような気がしていて、どちらかというと「怨霊のせい、の一言で片づけられていた過去の出来事の裏には、政治、経済、外交などの合理的な判断があったのです」の方が、面白い気がするんだけどなぁ。あー、で、アカデミックな歴史学は、この「実は政治、経済、外交などの合理的な判断があったのです」の方だけで進化して、そもそもの「怨霊のせいだと思われていた」が「(あさはかな素人は)怨霊のせいだと思ってる(かもしれないが、アカデミックな我々はそんな非科学的な見方にはだまされませんよ)」になってしまった、と井沢元彦は批判しているのか。
今回は特に、平安遷都の話で「平安京は実は怨霊に対する結界だった」っていう「逆説の日本史らしい結論」が、すでに「荒俣宏その他と風水ブームで紹介されたお約束」と同じだったのが、オレ的に「なーんだ」になる原因だったのだが。もちろん、井沢元彦は荒俣宏のことは知っているわけで、文中にも「これは荒俣宏氏が『霊的防衛』と呼んだものだ」とか書いてるぐらいで。
しかし井沢史観で歴史を解説されると、日本の歴史は、本当に「政治的野心でうっかり政敵を憤死させて怨霊にしてしまって、それをなだめてすかしてにげまわる、の連続」なのだなぁ、と思ってしまうことよの。これが「『天皇家は万世一系』という絶対に覆せない(そして現実問題として維持が難しい)前提を、必死に守り続けるために、嘘に嘘を重ねてしまう日本史」(オレ用語ね)なのだねーと。
「なんだか、わかんないけど、とにかく尊く絶やしちゃだめな天皇家」を維持し続けることと「その天皇家を利用して、現実世界を支配する政府が出現するという仕組み」の維持し続けること、が日本の歴史のルールなんだねー、と思った。んで、このルールに立ち向かった人は、みんな消されてしまうのね、と。
あ、そうか、「天皇になろうとした##」にまんまと成功して消されなかった人物は、今の天皇家の「万世一系リスト」に連なってるのか。
ってことで、今の象徴天皇制ってのも、この一連の流れにのっとったものなのかなー? だとしたら「藤原家」は誰なんだ?
そうだ、さっき「なんだかわからないけどとにかく尊い天皇」って書いたんで、ウヨッキーな人々から襲撃されるかもだけど、別に「天皇は尊くない」とは言ってないわけで。その尊さってのが「尊いから絶やしちゃダメ」の「絶やしちゃダメ」を生み出すための尊さということで。だから尊い理由は色々あれど、結局、「だから絶やしちゃダメ」っていう結論さえ出てくれば、なんでもいいわけで。そういう意味で「なんだかわからないけどともかく」っていうこと。「ギネスブックにのるぐらい長く続いた家系だから観光名所的に尊い」でもいいわけ。って、こう書いちゃ、ますますやばいじゃないか>オレ。
「逆説の日本史・3古代言霊編・平安建都と万葉集の謎」井沢元彦・小学館・ISBN4-09-379414-6・\1550
昨夜、寝るときに無限ループ状態でアンビエント・テクノのCDを流し続けていたら、どうもうなされてしまった。入眠時の音楽はいいもんだが、流れ続けると良くないらしい。やはり、リピートなしでかけると吉なのか。ただ「眠るときのCD」はリピートさせないと、なかなか眠れない日は、眠り落ちる直前に音楽が終わって非常に気になったりするからなぁ。何より「いつまでたっても最後の曲が聴けない」ってことになるし。(そういうCDを眠るときのCDにしなさんな>オレ)
起きたら昼過ぎていたので、本日も山登りは断念。こればっかりだな。けど、こんな「一年で一番寒い時期」に素人のオレが山に登る方がまちがっているので、オレ的潜在意識が「やめれ!」と警報を出していることにしよう。いや、単なる「根性無し」とも言えるのだが。
「逆説の日本史3」を読んだ話は別項。
ちょっとした用事のつもりで、仕事場に来てみれば、机の上に書類の山が。謎めきながらその上を見ると、本来の担当者の字で「実家に不幸があって、急遽、帰省するので、あとはよろしく」とのこと。「おぉ、それは大変ですな」と思いつつも、書類の厚さに、ちょっと途方にくれるオレだった。明日の日曜日がつぶれるじゃないか、と泣きが入る反面、もし月曜日に気づいていたら、もっととんでもないことになっていたのか?
仕事場で「ループ」談義。相手はミステリマニア。相手はオイラほど「感激」しては、いないらしい。ただ「それなりに面白かったし、釈然としない点が解消されてたので、いいんじゃないの?」とのこと。オイラは「『リング』はそれ本体だけでも、まぁ、怖くて面白かったけど、『らせん』で再構築されることによって、よりよく生き返ったと思うので、『リング』+『らせん』という組で評価している。よって、『ループ』によって『リング』+『らせん』が、再構築(あるいは再々構築)されていて、非常に面白かった」だし、相手は「『リング』は、非常に怖くて面白かった。『らせん』の再構築も面白かったけれども、『リング』+『らせん』で終わるなら、『リング』だけでそっとしておく方が良かったと思う。『らせん』は次の『ループ』で不満が解消されるかもしれない、という点でひとまず許可してきた。そして『ループ』によって、その不満がとりあえず解消されたので、三部作は面白かったと認める」とのこと。
(内容に触れずに語るのは、まどろっこしいな)
Macキーボードは、一晩たっても不調で(あたりまえだ)買いに行こうかと思っていたのだが、ネットの彼方の某ノブゾーから「恐竜キーボードを安価にて提供しようか?」という申し出があったので、ありがたくそうさせていただくことにする。ので、数日、このまま放置するのだった。ぐえ。まー、今はほとんどサーバしてるだけだから、なんとかなるのね。特定の文字が入らないだけだから。どうしてもってときは、ソフトウェアキーボードを出して打ち込む、って手が(いやだなぁ)。
本日はNHK-BSで「未来世紀ブラジル」。みんな見れ。(って遅いか)。主人公サム・ラウリー役の俳優ジョナサン・プライスは、次の007「トゥモロー・ネバー・ダイ」の悪役らしいので、ここらでプッシュすると吉。(つーか、そのプロモーションとして、ブラジルやってるんじゃないのかな?)
久しぶりに「ヒッパレ」をリアルタイムで見たが、マルシアのライブのラストの曲が「ブラジル」だった。むー、なんかブラジルブームがまきおこっているのか?(「ブラジル」の曲は、佐藤浩市が出てくる「10年前は若すぎました」のサントリーリザーブのCMの曲ね。曲だけじゃなくて、あの音源は「未来世紀ブラジル」の音だと思う)。
そうそう「base64がデコードできん!」というネタに対して、ネットの彼方から「デコーダ自作せれ」とか「自作したよ」とかいう反応が。さすがUNIX者は違うな。(「UNIX者」とかいうカテゴライズをすると、また怒られそうだが)
ありゃ、CD屋さんの新作棚に並んでいる「女の子が下向いてるジャケットのCD」を顔の丸さから勝手に「ELTのCD」と思いこんでいたら、アムロナミエのベストだったのか。言われてみれば、茶色かったからアムロだったのかも。
(あわててアップロードしたら、なんか「てにおは」が壊滅していた。まいったまいった。って、君は構成も考えないで打ち込んで、チェックもせずにアップロードしているのか?>オレ)
昨夜のことなのだが、三つほど山積みっている作業の一つを、22時になんとか終わらせた私は、まだ二つの作業が残っているにもかかわらず、眼精疲労による頭痛と極度の睡魔に襲われて、いったん家に帰って仮眠を取ることにしたのだった。
猛烈にきついのに、寝付けない。寝付けないのに頭が働かないという、非常に不快な状況のまま、ベットに横になっていると、電話がなる。「はて、仕事場からの呼び出しか?」と思ったりもするのだが、それならとりあえずPHSが鳴るはず。と、留守電が作動した途端に切られる。ま、留守電にふきこまない程度の用事なら、いいだろう、と私はまた眠れない眠りに落ちた。
また電話のベル。夜中響きわたる電話の音は、どーも、不吉な響きでいやなものだ。これも6回目で切れる。時計を見ると11時半。
また電話。今度は素早くリビングに出たつもりだったのだが、またもや6回で切れる。寒いリビングの時計を見上げると、12時。これだけ定期的に電話があって、しかも留守だと速攻切れるって事は、相手は「弟1号の彼女」だ。
また、うとうとした所に電話。身動きとれず。6回で切れる。時計は12時半。おいおい、12時すぎてもかけてくる気かよ。
目が覚めた。時計を見る。1時。留守電のメッセージと同時に、切れる。確かリビングの電話帳に弟1号彼女の電話番号があったような。こっちから電話かけて「弟が帰ってきたら電話させるから、何度も何度もかけるな」と言ってやろうかと思うが、そこまですることもなかろう、と眠りに落ちる。
目が覚める。時計を見る。1時15分!! な、なんだ、15分間隔になるのか! びびって飛び起きてリビングに出るが、のばした右手の15センチ前方で電話が切れる。
部屋に戻って、電気をつけたまま横になる。じっと待つこと十数分。
トゥルルルルルル.....ガチャ
オイラ「はい、モロボシです(眠くて不機嫌そうな声)」
弟彼女「え、あ、え、えーと、夜分遅くすみません、Yですけどもぉ」
オイラ「はい?(不機嫌そうな語尾あがり)」
弟彼女「あ、えーと、Aさん(弟1号の名前)いらっしゃい、ません、ね?」
オイラ「ちょっと、おまち、ください」
ドスドスドスドス、がちゃ、ドスドスドスドス
オイラ「おりません」
弟彼女「え!?」
オイラ「おりませんが」
弟彼女「え、えーと、あ、その......えーと、じゃぁ......またしばらくして電話しますから」
ガチャ
!!!!!!!!!!
ぐえええええ、何だって! オレが「弟が帰ったら電話させますから」とか言わないと、自動的に「夜中不機嫌そうに兄貴が電話に出てきた家に電話しつづけます」って結論になるのか!? いま1時半だぞ!
う、うーん、弟1号の彼女は、もうちょっと物わかりの良さそうな娘さんだったような気がしたのだが、うーん、しかし、追いつめられたような電話のかけかたからして、なんかあったのかもしれんな。ま、そこはそれ、弟1号が勝手になぐさめてあげればいいわけで、オレの存在って単なる「おじゃましました」的すぎるんだけど、こっちは頭痛で寝てるんだから、ラブラブはオイラに迷惑のかからないどこかでやってほしいのです。自分の彼女に夜中電話で叩き起こされたとしても、釈然としないのに、他人の彼女に叩き起こされてたまるか。
次の電話が鳴る前に、弟1号が帰宅したので、つい「さっきから、何度も何度もYさんから電話かかってきてるんで、何とかしてくれ」などと言ってしまう。「何とかしてくれ」とか言ったら露骨に「迷惑だ」と言ったも同然だなぁ。ま、いいか、実際迷惑したんだから。(をい)。
はー、オレも、通常モードなら、ここまでイライラしないのだが。
眠れなくなったので、「逆説の日本史5」井沢元彦、を読む。この巻は、源頼朝の挙兵から鎌倉幕府が出来て、北条執権政治が始まり御成敗式目ができるまで。
日本史詳しい人には常識かもしれないし、あまり書くと、一種の「ネタバラシ」になるので、あまり書かないけど
「逆説の日本史・5中世動乱編・源氏勝利の奇蹟の謎」井沢元彦・小学館・ISBN4-09-379416-2・\1550
金曜日。週末。一月の終わり。
昨夜から積んでいた山をひとつ片づけるのに午前中かかる。
昼飯は、おろしハンバーグ定食。昨夜から猛烈に肉が食いたくてたまらない気持ちになっているので「やっぱり肉ぢうやうかなぁ?」と思う。「火星までの友人宇宙飛行の際には、宇宙船内部で栽培した植物性の材料だけで食事するはめになるので大変だ」という記事を(「S.D.」980125で)読んで「そんなに大騒ぎすることかー? 肉食できなくても、死にやしないよ」と思ったのはおとといの晩だったのだが、うーむ、やっぱ、ノイローゼになったりするのだろうか。光瀬龍の短編で「宇宙飛行士は栄養を錠剤で取っているが、食欲が満たされないので、食欲減退剤を服用していた。しかし、事故で食欲減退剤がなくなってしまったので、栄養は足りていたのに、あまりの空腹に発狂して、プラスチック片を咬みながら死んだ」って話があったんだけど(それはプロローグにすぎなかったような気もするけど)これは、さすがにそうはならないと思うけど、どうなのかな。栄養足りてれば、食欲はかなり減退すると思うけどなぁ。なんで、こんなことを考えたかというと、おろしハンバーグが、煮込みハンバーグで、かなりグズグズで「これはひょっとすると大豆タンパクなのか?」的な味だったから。ま、大豆タンパクでこの程度の味が出るなら、オレは肉無しで火星まで行ってもいいけど。
最後の山を午後使って片づける。実は、某小さなイベントのサクラをする命令が下っていたのだが、書類が終わらないから、逃げる。す、すまん。
書類をボスチェックに持っていったら、読んだボスから「あのさー、こんなに正直に『うまくいきませんでした』とか『当初の計画から遅れ気味である』とか書くなよー。当初の計画の方向で進んでるし、そこそこ成果出てるんだからさー」とか、しかられてしまうのだった。「でも、ほらここに『問題点などについて詳しく記せ』って書いてありますぜ、この書類」などと言うと、「『あなたの弱点は?』って聞かれて『はい、それは##です』とか素直にばらすやつがいるか!」と笑われてしまった。うーん、オレって正直者だからさ。つーか、単に「悲観的」なのかもしれん。
ここに、ちょうど半分だけ水が入ったコップがあります。これを見て「まだ半分ある」と思う人と「あと半分しかない」と思う人がおります。(以下略)。
石ノ森章太郎の訃報が。ぐえ。ショック。という話は、別項にて述べた。
大ボス様秘書様から「メールに添付された書類が取り出せない」という話がやってきたので、のこのこ出かける。95の謎のメーラ(オレが名前を知らないだけか)からbase64でエンコードされたMS-WordのDOC書類が送信されて、それをMacのEudora-Jで受信したので、デコードできずに32kbずつに分断された4通のメールとなっていた。
いつものお約束として、4通まとめてファイルにセーブして、Mpack1.3にぶち込むと......むー、だめだ、MIMEを検知しない。しょーがないので、Edit7で開いて、二つのファイルがまとまっているのを分断して、一個ずつにして、デコードして。うーん、一応、オリジナルな名前のファイルになるんだけど、ワードで開くと文字化けするなり。だいたい「どうやって開きますか? テキストだけ? ANSIテキスト? RFT?」とか聞かれたら「あんたのファイルやろうが!」とか言いたくなるのだが。
どうもMpackの機能に不安が残るので、YA-base64というのをダウンロードして(なんかソフトをダウンロードするのなんて、久しぶりかも)変換してみるが、うーん、ダメ。
そこに運良く/運悪く、送信主が「届きましたー?」と電話をかけてきたので、秘書様が「届いたけど、ぜんぜん開けません」と言うと「そんな馬鹿な! 普通のMS-Officeで開けるはずですよ! 開けないなんて、そんなことは、あるわけない! なんなら、MS-OfficeE貸してあげるから、そっちで何とかしてください!」と一方的に言われた(らしい。電話受けたのは秘書様だから)。さすがに、秘書様もカチンときたのか「そんなものはいりませんから、フロッピに入れて郵送してください」と、これまたとんでもない事を要求する。「そんな面倒くさいことは、絶対に嫌だ」と先方。「郵便出す方が、ソフトのインストールするよりも面倒なんですかッ!」と秘書様。結局、先方がお願いする方で、こちらが「じゃ、ちょっとやってやるか」側だったらしいので、先方が「じゃ、今回だけは郵送しますけど、次回までにMS-Officeぐらい用意しておいてくださいね。普通、どこにでもありますよMS-Office」と折れて今回の話は終わったのであるが。しかしこの台詞って、「今日の所は勘弁してやらぁ。おぼえてやがれ!」っていう例のアレでは。
それにしても、いつのまに「MS-Officeが普通」と断言できるようになったんだろうか。いやまぁ、一番普及してるワープロいうたら、一太郎かMS-Wordなのはわかるんだけど、確認も取らずに送りつけて「どうして読めないんだ!」と言われるは釈然としないぞ。それに「普通のMS-Office」って何だ? MS-Officeだって、95と97じゃ、ずいぶん違うんじゃないか? それにさ「貸してやる」って、あんたそれは違法コピーじゃんかよ。
それに、問題は、実はMS-Officeじゃなくて、メーラのencode,decodeの問題なんだよなぁ。まー、こっちがEudora-JみたくBinHexしかあつかえないソフト使ってるのが悪いので、あまり強く言えないのであるが、相手が「encode,decodeの問題が存在すること」すら全く知らないあたりからして「なんでお前に怒鳴られなあかんのや!」的な怒りが湧いてくるのだが。まーこれも、Eudora-Jでbinhexなメールで添付しまくって「あー便利便利」と言っていた罰があたったんだろう。
もぉ、秘書様はプリプリお怒りになってぶつぶつと文句を。「だいたいさー、うちの大ボス様にお願い事があるのは、あっちなのよー。こっちがお願いしてるんじゃないのよー。それならさー、こっちがMacしかないなら、こっちにあわせるべきよねー?」「うーん、しかしまぁ、あっちの言い方はひどいですな」「こっちが郵送しろ、って言ったら、従うべきよねぇ?」「いやーでもそれは、かなり(尻上がり発音)、嫌かもです」
つーわけで、いろいろいじくってみましたが、一度Eudora-Jで受信した段階でデータが破壊されてしまったんだろう、ということにしてしまったのはオイラだったのだ。だって、ファイルにはなるけどワードで開けないんだもん。あー腹が立つ。己の無力に腹が立つ。くっそー、以前のMacは「Winがどんな手を使ってきても、とりあえずMac側はデコードできる」ってあたりに強みがあったのになぁ。
げー。試しに、自分のPC/ATからAlmailでbase64エンコードでワードのファイルを送って、自分のMacのEudoraProで受信してMpackでデコードしたら、ファイルが破壊されているじゃないか! オレの手法は、そもそも根底から効力がなかったのかも! ぶしゅー!(血しぶき)
Macのキーボードに数滴コーヒーをこぼしたら、壊れました。涙。
980130a[ ISHINOMORI SHOUTAROU / 石ノ森章太郎・死去 ]
石ノ森章太郎が死んでしまった。ちょっとショックでかい。
ここで「オレにとっては『石森(いしもり)章太郎』だなぁ」と言いたかったのだが、すでに「いしのもり」でリセットがかかっているらしくて、「いしもりしょうたろう」って言葉が、ちょっとピンとこないかも。
さて、
藤子F不二夫が死んでも「まー、別にドラえもん、の新作とかいらないしー」とか思ったし、先日、星新一が死んだ時も「まー、別に、すでに過去の人だしー」とか思ったわけで、実のところ「石ノ森章太郎も、まー別に過去の人だしー」ですますことができるはずなんだけども。
「サイボーグ009の天使編を描いてから死んでくれ!」と思わないでもないけども、しかし「本当にそう思うのか?」と言われると「うーん、別にいらないかも」という気がしないでもない。
それに「マンガ日本経済入門」も「HOTEL」も、オレには必要ないし。
と、なると、何がオレにとって重要だったのか? と思ってみると、「東映特撮ものの原作者としての石ノ森章太郎」が、いまだにオレ的には「過去のものだしー」と言えないぐらいの影響力を持っているのかも、と気づいた。いや、もちろん過去は過去だけど。
「仮面ライダー」も「ゴレンジャー」も「人造人間キカイダー」も「ロボット刑事」も原作・石ノ森章太郎だからなぁ。もちろん、他にもたくさん「原作・石ノ森」な特撮ヒーロー物があるだろうけど「オレにとってとっさに浮かぶ、外すことができない作品」っていうのが、こんなところかな。マンガの方もオレにとって重要かも、ってのは、「キカイダー」と「ロボット刑事」ぐらいかもしれないけど。「仮面ライダー」は、ちゃんとは読んだことないから。
東映不思議コメディとか、「あんまり関係ないけど」とは思っても「原作:石ノ森章太郎」ってことになってたりするのからなぁ。たしか「ポワトリン」も「シュシュトリアン」も。ポワトリンだかシュシュトリアンだかのムック本で「原作者に聞く」みたいなインタビウがあって、インタビュアが「まぁ、先生は、名前だけで、実際の作業はほとんどなさってないわけですが」みたいな事をいったら「何をバカなことを。私がちゃんと考えたんだ!」とかなり激怒入っていたのが懐かしいですな。だって、「石ノ森章太郎のデザイン画」って、できあがったデザインとほとんど無関係なのは、見りゃわかるんだもん。
あとは、やはり「仮面ライダーの原作者」として、オレにとって重要なのかも。さっきも「原作者・石ノ森」って話はしたけど、この「仮面ライダーの原作者」って言い方は「しゃしゃり出てくる原作者」っていう、ちょっと特殊な意味ね。完全に円谷英二の手を離れて独立したキャラクターとなった「ウルトラマン」と違って、仮面ライダーは、どーしてもまだ「石ノ森章太郎の仮面ライダー」から脱皮できてないような気がするからなぁ。早く、「日本を代表するヒーロー」って感じになって欲しいな。(って、原作者が死んだこれから「完全に石ノ森の手を離れた」になるのかな? それに、そもそも「ウルトラマンは円谷英二のものだった」ってのが大間違いな気がするなぁ。ま、それはまたいつか検証するとして)。とにかく、「真・仮面ライダー」の時も思ったけど、「原作者:石ノ森章太郎が自ら動いた新しい仮面ライダーの企画」みたいな話になると「もーだまってりゃーいいのに」とか思ってしまたオイラとしては、「死んでくれたかしめしめ」ぐらい思うべきなのかもしれないけど、しかし、やはし、なんかオーラが抜けてしまうような寂しい気持ちがするのだった。
「超人機メタルダーのデザインに石ノ森章太郎がクレームつけた」とかいう話も(本当かどうかは知らないけれども)「しゃしゃり出てくる(困った)原作者」というベクトルの話かなぁ。
ついでに言うと「『ロボコップ』は私の『ロボット刑事』のパクリだ」ってのも、このベクトルの話だと思う。ここまでくると「そりゃ、先生、言いがかりでは?」と思うんだけど。(この話も信憑性は謎なんだけど)。まぁ、そもそも『ロボコップ』は、そのメカデザインとバイオレンス描写の2点では、なかなか面白い映画だったと思うけど、ロボット物SFとして考えると、あまりおいしい作品ではないと思う。ロボット物SFとしてみれば、「ロボット刑事」の方がはるかに......う、うーん、原作マンガはなんかラスト、ぶっちぎりの打ち切りっぽいし、特撮番組の方も、う、うーん、路線変更つーか、おポンチオチというか。うー、うーん。困った。「まざーーーーーー!!」。とにかく、ロボコップごときに目くじらたててたらロボット刑事の品位が落ちると思うなぁ。)
あーしかし、石ノ森章太郎が死んだら、平井和正とか「幻魔大戦」ってタイトルを再び自由に使えるようになるかもしれないなぁ。んなことないかな。(980131追記:ネットの彼方から「小説は平井和正、マンガは石ノ森章太郎」で決着ついてるんだ、という指摘が。なるほど。なんか「ハルマゲドン」が「なんとか幻魔大戦」に変わるのかと思っていた。)
いろいろ書きましたがまとめると、
あー、というわけで、ご冥福を祈りつつ、オレは「サイボーグ009」全巻をマンガ文庫かなんかで買って、一気読みしたいのだった。
(身内でもない人に「ご冥福をお祈りします」って書くの、なんかしっくりこないな。)
「ループ」を読了した。
「リング」「らせん」と続いたシリーズの最終作、完結編。
すんげぇ
すんげー面白い。即買即読を強くお勧めする。
「この調子じゃ、BTTF3になるのでは?」とかいうくだらねぇギャグを「ちょっと気がきいたギャグ」のつもりになっていた自分の不明を恥じるというか、なんつーか。いや、もぉ、とんでもない。すげい。まさか。
もぉ、あまりの凄さにゲラゲラわらってるんですが、えーと、あ、いや、もぉちょっとでも口を開くと、ネタバレしてしまいそうで。何も語れませんな。あーもー、みんな、オレがネタバラシしちゃうまえに、読め!
いやーそれにしても、面白かった。なんつーか「女房質に入れてでも読まねば」というのは、おそらくこういうおもしろさを言うのでしょうねぇ。入れたことないけど。いや、入れる前に女房をゲットせねばなりませんが、ええ。
あーもーさっきから「すげい」と「面白い」と「読め」しか言ってませんが、それ以外言うことは禁じられています的です。いいから読め! 読むんだ!
以上!
「ループ」鈴木光司:著、角川書店、ISBN4-04-873095-9,\1600
知らないうちに、景山民夫が死んでいた。(近所は爆発音を聞いたというが、階下の奥さんは聞いてないのが謎かも)
知らないうちに、OVA「ジャイアントロボ」が完結していたらしい。観ねう゛ぁ。
知らないうちに、「ループ」は出荷されていたらしい。買わねば。読まねば。(けど、まだ関門海峡を渡ってない可能性を感じるなぁ)。
「今月のSFMは、なんと中身が全部、上下逆! 仕様なのか? 『逆転世界特集』?」という怪情報が、ネットの彼方の限定一名から流れてきたが、近所の本屋の棚の今月のSFMは「残念ながら」通常仕様だったようだ。(だから、限定一名がたまたま乱丁本だったんだってばよ)。
「ミヤムーの声で喋るハブ」かー。なかなかいいかもしれんのぉ。この「緊急事態発生!」な感じが、マッチなのかミスマッチなのか。
パソコンも喋って欲しいなぁ。って、うるさいか。その昔、オイラのMacは警告音がサンプリングした「マイケル・ジャクソンの叫び」で、エラーが出ると「ホォ!」とか「ヒーヒー!」とかマイケルな音で吠えていたので、しまいには、ボスから「うるせい!」と禁止令が出たからなぁ。Winの警告音をアニメの台詞にすり替えてる人は多そうだね。オイラは実際には見たことないけど。あ、某社の社長夫人のマシンはメールが届くと「あみちゃん!」と話しかけて来るんだっけな。(いまなら五飛な声で「おい、女!」とか話しかけてそうだな)。
普段の時はいいから、緊急事態には声で警告するといいかもなぁ「ネットワークよりウィルス侵入中、ウィルス侵入中! 通信回線を緊急遮断!」「120秒以内に受信した全データの緊急破棄!」「本機は、300秒後に自動的にsafe modeで再起動します」とか。
safe modeは、いやかも。
夕方から、キャナルシティ博多に出かけて、L.L.Beanあたりで、アウトドアグッズを買いあさるのだった。防水マッチとか、小さなマグライトとか、ワイヤーソーとか、緊急用小型テントとか、方位磁石キーホルダーとか、「マイカーで行く九州100峰」とかいうガイド本とか。
欲望のままに買いすぎて、財布が空になるのだった。ぐえ。
あと、ThinkPadかついでうろうろするのに使う3wayバックが先日、粉砕されたので、新調しようかしらん、と、エディバウワーで、あれやらこれやら見るが「こ、これじゃ!」というのがないので、買うのは止す。って、止すもなにも、財布が空なんだってばよ。
むー、すっごくお腹が空いているのだが、お金がないので、何も食えず。てくてくと天井修理中の川端商店街を歩くのだった。なんか、作業車が停車してて、その真上の、本来アーケードがある場所をくまなく覆った足場の穴から、バラバラにされたアーケードの部品が、ずどんずどんと作業車の荷台に落下するのだった。なんか、怖いなりよ。何が怖いかって、その壊しっぷりも怖いけど、怖されて落ちてくる部品の中に、なんかアーケードと関係なさそうなものまで含まれていて「本当は何を解体してるんだ!」つーか「そんな怪しい部品でアーケードは構築されていたのか!?」つーか。
仕事場に戻るつもりだったのだが、お腹がすきすぎていたので、そのままウチに戻るのだった。で、レトルトカレーとレトルトご飯の晩御飯なのだった。ここで「ザ・ベランダキャンプ!」なネタもあるのだが、とにかく猛烈にお腹が空いているので、ベランダでシングルバーナーでお湯を沸かしてさらに12分ってのが耐えられなくて、電子レンジで3分の道を選ぶのだった。「こーのイクジナシが!」by筋肉少女帯。が、なんか、ラップのかけ方がまずかったのか、レンジの中で、カレーライスが爆発なさいました。ぐえ。
ちんたら飯を食って、買ってきたアウトドアグッズを広げておりますと、弟1号が帰宅します。この男は、大学で探検部に所属していた筋金入り......か、どうかは不明なれど、知識だけはいっちょまえのアウトドアガイなので、迂闊なアウトドアグッズを買ってくると「ケッ!」とか鼻で笑われてしまうのです。特に、雨具に関しては「ゴアテックス命!」なので、ゴアテックスじゃない雨具なんか持ってると笑われるのです。
弟君「どしたーん? 急に?」
オレ「いや、急に山登りしたくて」
弟君「そりゃ、いいけど、今の季節だと、死ぬよ」
むー、やはり死ぬのか! オイラの買ったグッズを物色する弟1号。緊急二人用ビニールテントを見て苦笑。「これさー、つかえねーよー」とのこと。この二人用テントとは、なんのことはないぺらぺらのオレンジ色のビニールシートの筒なのだ。木とか柱の間にヒモを通して、そこにぶらさげる、という簡易型テントで、入口も出口も開いたままなのだった。「これさー、広げてもろくに雨風ふせげない上に、畳むの死ぬほど面倒だよー」とのこと。うん、オレもそうじゃないか、と思って買うのを止めようかと思ったのだが、値段が1300円だったので、「いざとなったら使い捨て」も可能かと。山で道に迷ったりして「うえーん、もぉ力つきたよーん。もぉ歩きたくないよーん。オレを雨に濡れずに寝かしてくれる人がいたら、魂差し出すナリ!」的状況になったときにいいかもしれん、と。マグライトを見て「おぉ、本物じゃん! オレのは偽物だからなぁ」と自分のアウトドア装備の中から「似て異なる偽マグライト」を取り出す。「いいなこれー」。リュックにぶらさげた方位磁石キーホルダーも「これいいなー。けど800円も出したくないよ」。ワイヤーソーも「これもいいなー、ちょっと弱そうだけど500円なら、いいよね」。最後に「おぉ『マイカーで行く九州100峰』かー、これ実家にあるんだけど、いい本だよね。前から欲しかったんだ。ありがとう」と。おいこら、ちょっとまて。
って、結局、弟と共用のミラパルコでしか山にはでかけないだろうから、ガイド本がミラパルコに搭載されてても、かまわないのだが。防水マッチが4箱入りだったので1箱を餌代わりに差し出す。(そうしないと、いつの間にか偽マグライトと本物マグライトがすり替わっているかもしれないからね)。
「GPS欲しいなぁ」と言うと弟君も「買え買え」と言う。本人は買う気はないらしいが、この男は元々カヌーイストでもあるので、オレが買ったら、速攻で持って行かれてしまうのだろう。ぐえ。
なんかしらんが、テレビでスーパーボールの録画中継をみるはめになる。うーん「エルウェイのための舞台」ちう感じだな。それにしても、みんなうまいなぁ。パスは通るし、どんどん進むし。日本学生アメフトなにがし、とか見てると、パスは通らないし走れないからしょっちゅう攻守交代しているような。あんまり見ないから気のせいかもしれないが。
「プリプラ」読了した。いまいちだった。いずれ詳しく書かねばという気もするが、いまいちだった、ということを延々と述べるのも、なんだな。
「茶碗と穢れ(けがれ)」井沢元彦を読了。「言霊(ことだま)」ネタの一冊。この本は言霊ネタの中から「どうして日本人は軍隊が嫌いか」という話を抽出して書いている。けど、まぁ「言霊」よんでれば、あえて読む必要もなかったかもしれない。