諸星未来堂ワープ日記
MOROBOSHI Tomorou's
Warp Diary
1997 December 3rd Week
Japanese-Language Contents
971222a[ daily life / 日常生活 ]
/ SPEEDイタネトライブは観ず
/ 焼き肉
/ QV10Aを落としたのか?
/
SPEEDのインターネットライブに備えて、仕事場マシンのShockWaveとRealPlayerをせっせとヴァージョンアップするのだった。(いや、ShockWaveがやたらめったらNot Definedエラーだすので、うっとーしー)。
準備万端整えて、19時からHeyHeyHeyのトークの録画なんかを延々みているウチに「焼き肉食いにこんか? おごりだ」と言われる。焼き肉は、いつでも食えるけど、SPEEDのイタネトライブは、今日しか観られないのだ!
と、いうわけで、焼き肉食べてきた(前節とつながらないじゃねーか!>オレ)
戻ってきたら、ちょうどライブが終わって、メンバーのクリスマスメッセージのシーンだった。収穫は、ちゃんと観たことなかったWhiteLoveのプロモを20回ぐらい(うぞ)延々と見せられたことだろう。
そういえば、SPEEDのライブビデオも買ってないなぁ。ぐえ。
しかし、ライブをこれぐらいの規模でイタネトで流すって、どれぐらいお金かかるんだろうなぁ? それと、どれぐらいネットのトラフィックスを消費するんだろ? テレビの中継より、信じられないぐらい安いなら、これは面白いんだけども、けっこうお金かかるなら、素直にテレビやらBSやらWOWWOWやらでやってもらった方が、みんな幸せなんじゃないかなーと思ったり。それとなんぼ安くできたとしても、メールも読めないぐらいネット真っ黒になるなら、やっぱ、WOWWOWだのパーフェクTVだのでやってもらったほうがみんな幸せかもしれない。
ただ、まぁ、「全世界同時中継」が可能っぽいのが、凄いと言えば凄いのかもしれない。実際に観賞に耐えるクオリティで送信できるか、というとまた謎なんだけども。
先週末、鞄から出してコートのポケットにQV10Aを入れてウロウロしたりした後、家のどこかに、ぽいっと置いてしまったので、ちょっとどこにいったからわからなくなった......と、ばかり思っていたのだが、仕事場にも家にも、ない。ひょっとしたら路上で落とした、のか? ぐえー、そんなこと想像だにしてないけど、ちらかりやがりまくった仕事場のデスクの上とか家の机とか探しても、見あたらない。げー、壊れる前に、落とすか?>オレ。ショックでかいなぁ。買い直すとすれば、なに買うかなぁ? うーん、また2万、3万だしてQV11とか買うの、けっこう嫌だなぁ。けど、QV200とかQV700買うのもなぁ。QV100の中古とか、欲しいかもだけど、QV10Aより暗さに弱いってのがなぁ。どうせなら、QV70かのぉ? けど、レンズまわらないからなぁ。うーん。お金だしてQV買い直すってのは、すごい嫌なんだけど、QVが手元にない、ってのは、もっと嫌だからなぁ。わがまますぎるのか?>オレ。
朝っぱらから朝刊みた弟君から叩き起こされたのだが、伊丹十三、自殺だったのか。てっきり「その筋の人々」から消されたのかと思った。うーん、よくわからんことには口をつぐんでいるべきなんだろうけど事務所の言う「写真週刊誌に女性関係の記事をかかれたのに抗議して自殺」というのは、どーも納得できない話だ。
本日は、お家にこもって、部屋の片づけをしようかな、と。
怪人物FX氏の秘密基地に出向いて、あやしいビデオを鑑賞。(片づけするんじゃなかったのか?>オレ)。
「LOVELOVEあいしてる」のヒロスエゲストの回などを観してもらう。ヒロスエ持ち物暴露が、なかなか楽しいのであるが、シノラと二人でファンクtheピーナッツの曲を歌うのだが、二人とも音域もピッチもあやしいのが、なんとも微笑ましい。
で、ビデオを止めると、笑っていいとも増刊号のテレフォンショッキングの「前田姉妹の回」が偶然はじまった。おぉ、今週だったのか。先週かと思っていた。で、タモリそっちのけで、二人で会話してましたが、どこまで「素」で、どこから「おにーちゃんと、生意気だけど甘えん坊の妹」という「前田姉妹」の演技なんだろう? と、つい考えてしまう。前田亜季、かわいいけど、すっげーいじわるそうだなぁ。ぐえ。
また、FXコレクションをひっくりかえして、世にも奇妙な物語のヒロスエ主演「ウィルス」と菅野美穂主演「望みの夢」も観してもらう。カンノは、やっぱ「思い詰めてやがて電波受信しそうな女の子」を演じると、ええのぉ。
「アリス6」というドラマをビデオで観してもらったのだが、もともとのドラマが、夢の世界に迷い込む、よくわからん不条理ドラマであって、ちゃんと順番どおりみても、よくわからんかもしれんのだが、そもそも、どこまでが一つの話か、よくわからん。しかも、時間の都合もあって、途中とばして見たから、ますます、わからないのだった。(というか「Alice6のビデオ観る?」じゃなくて「『Alice6』に出てた小嶺麗奈、観る?」だったからなんだけども、FX氏の方針が)
小嶺麗奈が、ま、丸い! すっげー丸すぎる! あと、台詞以外の地のシーンだと「とか」を連発するのが、ちょっとなぁ。いいけど。(あー、ひょっとして、この「とか」もキャラ設定の内なのかも?)。なぜ「ばってん」なのかと思ったら「ばってん荒川」は、熊本だったのな。あ、小嶺麗奈は熊本なの。あと、千砂役の宮原祥子が「無口な神秘的な少女」を演じていたのが、本人、地では関西弁なのが、ちょっとショックかも。(関西弁というても、大阪弁じゃなくて、京都弁ぽいけど)。アゴのない顔している女の子苦手なんで、王麗華役の岡田智子の顔が苦手なんだけど、キャラクター的には、一番気に入ったかな。(何が言いたいんだ>オレ)。けど、この人、どっかで見た記憶があるなぁ。あとは、久しぶりに斉木しげる、観られたからいいかな、と。
斉木しげる、って、シティボーイズの一員だったのね。オイラは、「美少女仮面ポワトリン」「ナイルなトトメス」とかの東映不思議コメディでの「お父さん役」でしか知らないから。にしても、オナゴはメイクで化けますな。「かわいい顔」のシーンと「そうでもない顔」のシーンじゃ、同じ女優さんに見えない。
しっかし、(この当時の)小嶺麗奈は丸い!
そう、関係ないであるが、やっと最近、MAXの四人の顔の区別ができるようになった。ボーカルしている二人の、髪が長くて顔が丸いのがMINA(をい)、宝塚の男役みたいな方がREINA(をい)。踊ってるだけの二人が、NANAとLINAである。NANAとLINAの区別は、みりゃわかるけども、言葉で説明せれと言われても、説明できないのであった。うーん、どちらかといわれて相川七瀬に似てる方がLINAで、高橋洋子に似てる方がNANA。似てないって>オレ。(しかし、オレの女性形容語の陳腐さは、目を覆うばかりだな)。で、いまBSの番組でMAXが"Shing-on Shining love"を歌って踊っておったわけですが、この曲のプロモビデオ、なんかシーンの繋ぎ方が悪くて、どう踊ってるのかわからないので嫌いなのだ。だから、(たとえ口パクとはいえ)歌番組で踊ってるのを観る方が楽しいのだった。で、オイラ的な顔の好みはMINAだな。誰も聞いてないって>オレ。
さらにどうでもいいが、D&Dのオリビアは美人だけど、なんか10年か20年前の芸能界からタイムスリップしてきた気がするのだった。グリコパピコのCMしてそう、というか。
君は、今日、テレビばっかり観てたんだね?>オレ。つーか、読み返してみると、本日のオイラのやっていることは「少女鑑賞」につきるようだな。うーん、いやーん。
お家に帰って、片づかない部屋を片づけようとして、片づけずに本を読み始める。
「梅干しと日本刀」樋口清之、とか再読する。「日本の技術は世界いちぃいいい!」とか、つい叫んでしまう。最近にわか民族主義者なのか>オレ。
WIREDの1998年1月号の、「メイド・イン・ジャパンの終焉」とか読み返す。うーん、日本の技術は終焉に向かっているのかー?
971220b[ diary life / 日常生活 ]
/ 写真展
/ 森村の女装!
/ ポケザウは愛せない
/ ボイスレコーダは悪役
/ 情報武装とうまいもの
/
本日は、GTとつるんで、福岡県立美術館まで写真展を見に行ったのだった。
えーと、細かいことは抜きにして、森村なにがしの女優シリーズをスライドショーにした「光る女優」が、もぉ、強烈すぎる。おかげで、その日であった女性、特に「厚化粧で鼻が高いオバサン」が全部「くわっ! 森村の女装!」と思えるぐらい。まぁ、モンローはこちらの身体に「モンローとは」と記号的に染み着いているから、わかってもいいんだけど、ビビアン・リーも、オードリー・ヘップバーンもわかってしまうのが、なんか、いやんだったな。薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」も、わかってしまうし。金箔女のうっとり顔がイヤンだったなぁ。いろんなメイクだけど岩下シマらしいキモノ姿が、いちばんみてて安心だった。結局、「女装とかそういうんじゃなくて、年食った人が若い女優さんのコスプレしたのを延々見たのでゲンナリした」というのが、真相らしい。和服着たオバサンが厚化粧でも、別に気にならないというか。しかし、なんというか、いろんな衣装、いろんなシチュエーションでも、同じ顔が延々と出てくるのは、ゲンナリだわ。
篠山紀信の芸能人写真みてると、胸元を強調した女の子の写真がたくさん展示してあった。こうなると、誰が誰やらさっぱりわからない。「週刊朝日の表紙」としか認識できない。
先程は、「異なるシチュエーションに、同じ顔が」で、こちらは「違う顔なのに、同じシチュエーション」である。
だからどうした?>オレ。(うーん? なんか、このネタから、いいオチを見つけた記憶が)
で、街中で、すれちがう女性を「もしや、モリムラ!?」と疑うのはオイラとGTだった。
ベスト電器に行って、ポケ・ザウとキーボードをいじってみたのだが、やはり、好きになれないのぉ。とほほ。
SONYのICボイスレコーダーの新型をいじってみた。(外観は、先代に黒いマスクをかぶせたようで、GT曰く「悪役版」)。録音日付だけじゃなくて録音時刻も記録される。これは、ありがたい。さらに、ダイアル・ピッピ、で目的の番号にすぐ移動できる。さらに、パソコンにつなげて音声ファイルとしてデータを吸い出せる。合計24分ってのが、ネックと言えばネックだけども、メモ用には、これで充分だろうなぁ。別に、講演会やら座談会のテープ起こしするわけじゃないし。じゃ、何に使うんだ?>オレ
で、タウン情報ふくおか、じゃなくてKyushu-Walkerの「天神うまい店特集」で情報武装したGTが、旨いものを食いに連れていってやる、と言い出す。
「オレが旨いものを食わせてやろう!」
「きゃぁGTクン、素敵ぃい!」
「......やめろよ、気持ち悪りー」
が! 素晴らしい方向感覚で、大名方向でぐるぐる迷うのだった。
で、「一番おしは、ここだ!」「あいにく、満席で」「二番おしは、ここだ!」「あいにく、満席で」「三番おしは、ここだ!」「あいにく、満席で」
「くっそー、どいつもこいつも、オレ様が心の奥底でプッシュしてた店に先回りしやがって!」
「ねぇねぇ、あたし、お腹すいたー」
「やめろ! くそー、どうして、こんなに若者がたむろしているんだ!」
「クリスマスが近いから、おでーつしてるんじゃないのー? あたしたしみたいにー?」
「気持ち悪いから、オカマごっこは、やめれ!」
「ねぇ、あたし、お腹すいたー」
「やめれー!」
冗談はさておき、結局、三番おしの店の隣の「ワインも飲める居酒屋」に潜り込んで、豚の角煮やら、ちくわの磯辺揚げやら、大根サラダやら、チーズシュウマイやら、チャーハンやらの「純・居酒屋料理」を食いながら、梅酒のソーダ割りとか軟弱なものから、焼酎・二階堂のロックとか無骨なものまで、どんどん胃に流し込むのだった。
というわけで、オレはヘロヘロと楽しく、GTは「かなりヘケベケ」になって、夜の街をへらへらと帰路につくのだった。
971220a[ "BRAIN VALLEY" / 『ブレイン・ヴァレー』読了 ]
『ブレイン・ヴァレー』を読了。
なかなか、面白かった。
うーん、正直に言おう「まぁまぁ面白かった」かな。オチというか、ラストが、納得いかなかったので、「まぁまぁ面白い」とかいう、失礼な物言いになるのであるが。
(もうちょっと、真面目に読む、あるいはオイラにもう少し、読解力があればいいのかもしれないが)
なんというか「大風呂敷を広げすぎて収拾がつかなくなった」あるいは「『自分に説明できないことは、説明しない』という作者のポリシーの現れ」といいますか。
下巻の2/3までの、すごい情報量とスピードに比べて、ラストが失速しているような気がして、どうもすっきりしなかった。
と、いうわけで(物語の完成度的に)不満が残るのであるが、「情報量」と「途中で提示されてたアイデア」は、なかなか面白かったので、話のタネとしては、面白い本だろうと思う。
オレとしては、上下巻で、2800円出すだけの価値があったと思うので、とりあえず満足(納得)している。他人に購入を勧めるか、と聞かれると、ちょっと返答に困る。その人の興味領域によりけり、という感じかな?(で、その興味領域について語ると、ネタバレするので、書かないけど)。案外、「すれたSF者」とかよりも、「科学ネタが好きな普通の人」に向いているのかもしれない。しかし、「読め!」というのは許されそうだが、「買え!」というのは、ちとオイラ的には心が痛むかもしれん。いや「買いたい」という人をとめる気はまったくないんだけど、読みたいだけの人は、買ってしまった人からかりるほうがいいかも。
えーと、脳とか脳内麻薬物質とか意識とかに興味あるSF者は、読むべし。えーと、あとは、プロローグ読んで、ネタ的にピンときたら読むべし。「脳」が好きな人は、プロローグ読んで、げんなりしたとしても、我慢して読むべし。そうしないと後悔するぞ(^_^;;。
Webで小説読むの苦痛だとオイラは思うから、あまり勧めないけど,Webでさわりが読めます。「プロローグ」「97年11月14日(金)」「97年11月15日(土)」の三つを読めば、だいたい、話の発端がわかるんじゃないか、と、思います。
じゃ、本日はこんなところで。オレは今から、MLやら掲示板やら、いままで回避していた、ネタバレの世界に踏み込むぜ。Bye!
971219b[ daily life / 日常生活 ]
/ 「ブレイン・ヴァレー」上巻読了
/
「BRAIN VALLEY」の上巻を読み終わった。
うーん、ご飯食べて、帰宅しないと、そろそろ眠くて動けなくなりそうだ。んがしかし、このまま下巻を読み始めたいなぁ。
データつーか、情報はてんこもりだな。
悪くない。オイラの知識領域に、非常に近い世界の話だ(^_^;;。(なぜ、ここで苦笑するかは、ネタバレオッケーな人にしか、説明できないのだった)
文章も、特に問題ないと思う。オレは読んでいて気にならない。(プロの作家に向かって、なんつー偉そうなことを書いているのか>オレ)
あとは、オチがオレ好みであることを切に祈る。
これだけ情報てんこもりで、オチが「だから、何?」だったとしたら、オレは人生三度目の「読了瞬間に、壁に本を叩きつける」をやるかもしれん(^_^;;。
さて、今晩中に読了できるのかな?
971219a[ "China" / 『支那』という言葉 ]
日記界の一部で『支那』という言葉を巡って、論争(喧嘩?)があっていた模様。その論争(喧嘩)には言及しないのだが、「支那」という言葉が蔑称なのかどうか、考えてみた。
と、言うのも、ラーメンにのっている(博多ラーメンにはのっていないが)「シナチク」を「メンマ」と呼ばなければならない、という理由が前から気になっていたからだ。
支那
しな
中国の異称。現在の中国本土をさす。⇒秦しんの音に由来するといわれる。従来,日本では中国を唐と称したが,仏典にみえる支那・至那・脂那などがヨーロッパでの呼称シナ,チーナなどに似ているため,新井白石や蘭学者が使用し始めた。なお支那という言葉自体に蔑視の意味はないが,日中戦争などで侮蔑的に使用されたりした経緯から中国人の反発を受け,第2次大戦後はこの使用を避けることが多い。こうしたことから,中国では〈東支那海〉〈南支那海〉などの呼称は使用せず,それぞれ〈東海〉〈南海〉と呼んでいる。
(マイペディア97@辞典盤97)
鵜呑みにすると危険かもしれないが、このマイペディアの記述で、だいたい知りたいことはわかってしまった。「秦しんの音に由来する」の部分に異説があるらしいが、「語源的に蔑称のつもりはなかったが、第2次大戦時の使用法によって、一種の蔑称になってしまった」ということだろう。
というわけで「朝鮮」という言葉が「語源的には蔑称のつもりはなかったが第2次大戦時の使用法によって、一種の蔑称になってしまった」のと同様なのだろう。ちなみに、韓国でもらった日本語版の観光パンフレットの地図では「朝鮮半島」−>「大韓半島」と記述してあった。(韓国の人もそう呼称しているのか、また、いつからこの名称なのかは、わからないが)。ちなみに「日本海」−>「東海」、「対馬海峡」−>「大韓海峡」と、ことごとく名称が違うのであるが、それは、また別の話。なお「朝鮮日報」などの単語をどうするか? という問題については、「韓国風の発音で『チョソン』と発音する時には、蔑称ではないが、日本風に『チョーセン』と発音すると蔑称」ということになっているようなので、念のため。
ちなみに、岩波国語辞典第5版@辞典盤97には「支那」の項目は、ない。全文検索してみると、
し【支】という記述の中に出てくるのみである。一瞬「削除したのか?」という気がしたのであるが、「インドシナ」「満州」「中国」「韓国」など、地名・国名などはことごとく登録されていないので、「地名・国名などは最初から収録していない」という方針なのだろう。
シ/ささえる/つかえる
(前略)
(8) 「支那(しな)」の略。「日支・露支」
「支那」あるいは「シナ」を使わない方針にすると「東シナ海」とか「インドシナ半島」とかの言葉との整合性がとれなくなりそうなのだが、「インドシナ Indochina」って、英語的には「インドチャイナ」って発音するんじゃないのかな? ひょっとして。(「シナ」はだめだけど、英語の「China」は問題ない、というのも、なんだか妙な話であるが)。「東シナ海」を、マイペディアの言うがごとく中国にならって「東海」と呼ぶとすると......ある国の東側にある海がことごとく「東海」になってしまって、大混乱な気がするなぁ。東シナ海は、中国の「東海」。日本海は韓国の「東海」。じゃー、太平洋は日本の「東海」かー? とか。
というふうに、歴史的経緯を回避して、整合性だけで「支那」という言葉を使わなくしようと思っても、うまくいかないのだわ。これが逆に、言葉狩りで歴史的事実を隠蔽することへの歯止めになっているのかもしれない。(ちがうかもしれないけど)。
うーん、こういう話で「中国人、韓国人、うるせー」と思う人も多いのかもしれないし、オイラも「まったく思わない」と言えば、嘘になるわけだけど、どっちかっていうと「戦争なんかするもんじゃないなー」と思ってしまうのだった。「するもんじゃねーなー」じゃなくて、戦後補償とか、きちんとしてないのが悪いのかいな。それとも、戦争の仕方に問題があったのかなぁ?(大日本帝国が、創氏改名とか虐殺とかせずに、もっとスマートに半島・大陸を侵略・植民地経営してれば、話があんまりこじれずにすんだのか? という話になるんだけど、うーん、まーどうやっても、侵略はー侵略だし、植民地は植民地だったんだろうなぁ。いや、「だから侵略もやむなし」と言ってるわけじゃないんだけど)
971218b[ Pikachu / ポケモン事件で思ったこと ]
ポケモン事件に関して思ったことを、メモっておこう。実のところ、ポケモン事件が発生してから、ニュース番組が放映されている時刻に家にいないので、ニュースソースは新聞社のWeb程度だし、ぜんぜんチェックもしてないので、「漠然と聞こえてきた概要から思ったこと」程度しか述べることはできない。勘違いしている可能性が大だけれども、そういう部分は、後日訂正したい。(と、あらかじめ、予防線を張る)。
というわけで、一番「要領を得ない文章」書いてるのは、他ならぬオレなんだけども、まーメモってことで。
971218a[ Nobody knows "BRAIN VALLEY" / 誰も知らない『BRAIN VALLEY』 ]
昨夜のことだ。私は閉店まで30分となった夜の明林堂書店の前に立っていた。店内からほとばしる光は、闇の中に書店を異様なほどくっきりと浮かび上がらせていた。しかし、その溢れかえる光の中にあっても、夜の書店はどんよりとした眠気に包まれているようだった。
私は、新刊本が平積みになった前に立った。視線を走らせる。「BRAIN VALLEY」は、無い。先週の週末、確かにこの店で、平積みになっていたのを見た記憶がある。売り切れたのか? 私は、棚に並ぶ背表紙に視線を走らせる。ない。おそらく、売り切れたのだろう。私は確認のためにレジに向かった。私が聞きたかった台詞は、ただ一言「あいにく、次の入荷はいつになるかわからないので......」だった。
「え? あ、すみません、題名をもう一度?」
「『BRAIN VALLEY』です」
「『ブレインバレイデス』?」
「......『ブレイン・バレイ』、です」
「あー、『ブレイン・バレイ』。ぶれいんばれい......あーそれは、バレーの月刊誌ですか?」
私は途方にくれながら、角川書店から出版されたハードカバー上下巻の小説で、著者が瀬名秀明という人物で『パラサイト・イヴ』の作者であることを、店員に告げた。
「はぁ......」
私の話を聞いて首を捻っている店員の向こうで、もう一人の店員が、納得した、という風でうなづき、カウンターから出てきた。私は、一瞬、光明を見いだした気がした。その店員は、自信に満ちた足取りで、文庫本新刊の平積みの前に立ち、顎に手をあて、並ぶ文庫本のタイトルを右から左、上から下へとサーチし始めた。
「あー、ないなら、いいです。すみません」
私は、弱々しく言うと、足早に店外に出た。私は、勿論、書店の店員が、日々流通して店頭に並ぶ全ての本を把握しているとは思っていないし、そうすべきだとも思わない。しかし、私は、『BRAIN VALLEY』は、角川書店が年末に会社をあげてプッシュしている本だと、今の今まで信じていたのだ。「オレが見たと思っていた、先週末平積みになっていた『BRAIN VALLEY』は、幻覚だったのか?」と、私は心の中で叫んだ。確かに、平積みになった『BRAIN VALLEY』を見たのは、大阪の紀伊国屋書店だったかもしれない。明林堂で、確かに見た記憶があるのは「らせん」の文庫本の平積みだったような気がしてくる。試しに、『らせん』について聞いてみたらどうだ? 私は首を振った。ダメだ。万が一「『らせん』?」と聞き返されたらどうする? 私の理性は言った「それは、店員が、あまり自分の店の本について知らない、という事実を告げる。つまり、先週平積みしたはずの『BRAIN VALLEY』のことをまったく憶えていないことも有り得る、という推論が成り立つことを告げる」と。だが私は歩調をゆるめず、夜の道を歩き続けた。私の直感が訴えている。「もし、店員が『らせん』についても何も知らない場合、それは、私の知っていたはずの『現実』と、今現在、私を包括している『現在』が、わずかに遊離しはじめたことを告げるのだ」と。私は右手を開き、そして、強く握りしめた。私の右手がまだ存在することだけは、紛れもない事実だった。
真夜中の名島橋を雨まじりの風が横殴りに吹き抜けていた。橋の向こうに、閉店5分前の黒木書店が闇の中から浮かび上がるように、見えてきた。「どうして、真夜中の書店は、あんなに明るく、そして、あんなに眠そうなのだろう?」私は思った。
「はぁ、『ぶれいん...』なんでしたっけ?」
「『BRAIN VALLEY』です。角川書店から出た、ハードカバーの上下巻の小説です。出たばかりです」
茶髪をポニーテイルにした若い男の店員は、眉をしかめ、レジの傍らからメモボードを取り上げ、新刊本のリストをパラパラとめくった。
「それは、新書じゃないんですか?」
「いえ、ハードカバーです」
「じゃぁ、文庫だ」
店員は、カウンターから出ると、文庫の新刊の平積みを一瞥し、文庫新刊の棚の背表紙を端からサーチし始めた。
私は、釈然としないものを感じながら、彼からやや離れて、文庫新刊の棚の前に立った。そこで私は、ひとつの光明を見た。
『リング』と『らせん』が平積みにされていたのだ。
「あー、ないなら、いいです」
私は『らせん』をレジまで持っていき、金を払った。店内には螢の光が流れている。私は、小雨の降り出した店外へと、出た。出る瞬間、『らせん』に、角川ホラーフェアのチラシが挟まっているのに気づいた。そこには、当然のごとく『BRAIN VALLEY』の広告があった。私と『現実』のリンクは急速に回復しつつあった。同じ時空連続体に『BRAIN VALLEY』は、存在している。間違いなく、存在しているのだ。私は、雨の中を走った。
日付がかわり、19時55分。私が地下鉄天神駅に到着した時、すでに、天神の主要な書店の閉店時間まで、数分も残されてなかった。私は改札を抜け、走りながら素早く計算した。天神コアまで走り、階段を6階まで駆け上がる。ダメだ、紀伊国屋書店に閉店時刻前に到着するのは、不可能だ。私は、目の前のBooks積文館・天神地下街店に飛び込んだ。
「え? なんですって?」
「『ブレイン・バレー』という小説です。ハードカバーの本で出たばかりです」
「えーと、『ぶれいんばれー』? 何という人の本ですか?」
「瀬名秀明、という人の本です。あーこの『パラサイト・イヴ』の作者の、最新作なんです」
「あー『セナ』! F1ドライバーの?」
壁の時計は20時を回った。私はカウンターの微笑んだ店員さんの顔を眺めて途方に暮れた。左手にもった『パラサイト・イヴ』の文庫をゆっくりと平積みの山の上に戻す。
「えーと、ハードカバーの新刊は、反対側の棚の前に積んであるのよ。そこに無ければ、ちょっとわからないわぁ」
「わかりました。自分で探します」
店の反対側にも、先ほどのレジの前とあまりかわらない平積みの山があった。こちらには、若干、ハードカバーが多い程度で、ほとんどかわない。わたしは、あきらめの視線を平積みの山の上に走らせた。
果たして、『BRAIN VALLEY』上下巻は、そこにあった。
「あるじゃねーかよ......」
私は、二冊を重ねるとレジへと急いだ。まだ、閉店する気配は見られない。しかし、私は、いま、急いでこの現実を収束させないと、また、自分が可能性の雲の中に拡散してしまうのではないかという恐れを感じていたのだ。
アートコーヒーでカフェ・カプチーノをすすりながら、私は「やっぱ、表紙にカタカナででっかく『ブレイン・バレー』って書いておかないと、店員さん、タイトルおぼえてくれないのでは?」と、ボンヤリと思った。表紙には、たしかに「ブレイン・ヴァレー」と書いてある、しかし、非常に小さい。「ターミネーター2」が「T2」に、「インディペンデンスディ」が「ID4」になるのは、やはり意味があるのだ。「ブレイン・ヴァレー」も「BV」と略して表紙に大書すべきだったのだ。
「いや......」
私はカップから、シナモンスティックを取り出し、凝視した。シナモンスティックは、見ようによっては、「のしいか」に似ている。いや、似ていない。
「BVじゃ、だめだ」
私は、この本が上下巻並んで、パソコン書籍の「Visual Basicコーナー」に収まっている図を想像してしまった。だめだ。もっとふさわしいタイトルがあるはずだ。なんだ、なんだ? 答は、私の脳のどこかで、コトコトと震えている。もう少しで捕まえられる。私は目を閉じ、目を開き、もう一度、目を閉じた。答は、文字通り、脳の谷間からやってきた。
「脳内....革命......」
確かにとてつもなく売れるかたかもしれない。しかし、そういうわけにはいかないのだ。
「帰ろう」
私は、自分の寒いギャグの残滓を振り払い、腰を上げた。夜の街の人混みの中に歩き出す。
とかいう下手くそな小説ごっこは、いいとしてだ。(これだけやってから没にするか>オレ)
いや、まぢで、店員さんがだれ一人として「BRAIN VALLEY」ってタイトルを知らないので、あせったっすよ。どうなってるんだろ? 字面でみてるだけで、音として認識してないのかな? まーとにかく、なんとか手には入ったので、これから週末にかけて、読み抜いていきたい!
つーわけで、『らせん』読了。
すんげーおもしれーゲラゲラゲラ!
もーたぶん、まだ読んでない『BRAIN VALLEY』をぶちぬいて、オイラ的「今年読んだSF」ではベストになるでしょう。げらげらげら。(95年11月の作品が、オイラ的97年ベストなのか?!)
あー「オイラ的今年のベストなんたら」という場合、「オイラが今年観聴きした」が基準なので、初出が今年であるかどうかは「二の次」です。はい。(「関係ない」とは言わないけど)。
いや、もー、昨日、『リング』を読了した時に感じてワープにも書いた「不満」のほとんど全部が、ちゃーんと解消されて、いや、ちゃぶ台ごとひっくりかされて、もー「ごめーん(てへ)」つーか、ボクサーのパンチを食らったら、痛いを通り越して気持ちいい、つーか、猪木の卍固めや藤原善明のアキレス腱固めをきめられたら、脳天が「痛い!」の一言だけに結晶化してしまうというか、いや、もー、「思いっきり物語りに巴投げくらって場外まで吹っ飛ぶ」ちうか、いやー、もー、げらげらっす。「心地よく裏切られまくりすぎ」ちうか!
つーか、昨日『リング』に文句たれながら、実は「たぶん、続編の『らせん』が、ひょっとしたらオイラの文句を全部解消してくれるんじゃ?」ちう予感がしてたんだけど(とか、いまさら言っても説得力ないけど)、いや、もぉ、予想以上ちうか、げらげら。
オイラは勝手に、SFとか読んでて、とんでもない展開とかアイデアとか設定とかで、一気に物語が相転移する瞬間に感じる「すげい!」「なんじゃ!」「ぐえ!」「やられた!」「げらげらげら」みたな感覚を「ぶちかまし」と呼んでおります。オイラは、今日、『らせん』を読んで、実にぶちかまされやがったっす。
まーオイラの「読み」なんて、ほとんど外れていたんだけど、ネタバレ版読んでくれた人なら「あーこいつー、さっさと『らせん』読めばいいのに。読んでから文句いえよ」と思ったかもしれないわけで。(ってここを読んでしまったあなた、はい、あなたは、ネタバラされてしまったのです!)。
一作目を完全に内包しているのに、それを外側から、全く別の物語として捕らえなおして、なおかつ、一作目の価値を減じさせずに、二作目が単なる「続編」になってない(か、どうかは、判断つきかねるんだけど、実は)なんて、まるで「バック・トゥーザ・フューチャー」と「BTTF2」の関係みたいだ! と、あとがき、まで読んだ段階でエディタ立ち上げて、ここまで書きながら、「解説」読み始めたら、解説の大森アニが、まるきりまんま
「こうして、『らせん』の新しい登場人物の手で、『リング』は新たな角度から文字どおり読み直されてゆく。多少なりともこれに近い続編の例と言えば、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に対する「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」ぐらいだろうか。」って書いてる記述にぶちあたってしまって「わかってるじゃないか! さすがは、大森アニすぎる!」と思うと同時に「ぐえええ、またもや、大森アニの手のひらの上で踊ってたのか>オレ」的に、げんなりしたりする気もしないでもないけど、「リング」「らせん」をいまごろ読んでるくせに偉そうすぎる>オレ。
(「らせん」角川ホラー文庫文庫415ページ)
いやー、もー、しっかし、この「らせん」が95年に「パラサイト・イヴ」と同時に平積みされてたってのを考えると、いや、もー、げらげらとしかいいようがないですな。わはははははは。
いや、しかし、まぢで、この「らせん」には、オイラは「SFマインド」を刺激させられた、ちうか、「SF度センサー」は、びかびか反応しまくりまくりでしたな。なんつーか、「リング」の謎を、ひたすら追い続ける解剖医の推理の姿は、もー「星を継ぐ者」の「月面で発見された五万年前の真紅の宇宙服の正体は!?」「シャアだ!(ちげう)」ちう推理合戦を思い出して、どきどき、わくわくですなぁ。
怨念がでてこよーと、超常現象がでてこよーと、題材がなんであれ、科学の光(疑似科学でも結構!)を照射しつつ、話が転がれば、そりゃー、あんた、「えすえふ」たい! オレは、そーゆーのを「えすえふ」と呼ぶったい! 「科学の光で解明」じゃなかばい「科学の光を照射して話が転がる」ばい! 科学的解決とか、どーでもよか!(をい)。「神様」だろうが「もののけ」だろうが「たたり」「怨霊」なんでもまな板の上にのっけてしまって「科学のメスで解剖」じゃなくて「科学の包丁で一品料理を」ってのが「えすえふ」なの。だから、ラストが「おぉ、おぉ、宇宙が、真理が、人類の進化のヴィジョンが! 神が! 悪魔が! 天使が! ニャントロ星人が! 時間と空間が! お、おぉお、おぉおお、素晴らしすぎてオチが書けないぐえええ」とか、非科学的インチキになってても、オレは気にしないの。
とか、まー、なんか酔ってるのもあって、ハイになってますけども、いやー、わははははは。おもしれかったっすね。
缶チューハイ1本を燃料に、3時間強のお楽しみ、でした。はい。
いまさらですが、おすすめです。文庫におちた今なら「リング」「らせん」二冊同時買って損はありません。値段以上に楽しめます。映画一本以上の威力はありますぜ。ぐへへへ。
あ、念のため言っときますけど「リング」−>「らせん」の順番で読むこと。とりあえず「らせん」読んで、面白かったら前作を読もう、と思うと、取り返しが付かないぐらい損します。あー、もったいない。
映画といえば、「リング」「らせん」が同時に映画化されるらしいですが、「リング」の監督が「女優霊」の中田秀夫監督、「らせん」が「NIGHT HEAD」の飯野謙治監督らしいですね。ハッキリ言って、オイラは「リング」「らせん」のとっても恐い雰囲気を「なんか『女優霊』を観てしまったあとの『すげいよかったけど、観なけりゃよかったかも。恐くてトイレいったら振り返っちゃうぜ』って感じるのと、そっくりな恐さ」と感じていたので、「リング」を「女優霊」の監督が撮るのは、非常に楽しみかも。(どちかというと「らせん」なんだけどねぇ)。飯野謙治に関しては、NIGHT HEADと「らせん」がつながらないけど、劇場版「NIGHT HEAD」すげい好きだから、大丈夫でそ。あー、楽しみだなぁ。ぐへへへ。
さてと、「リング」のTVドラマのビデオがみたいなー。ふふふ。あー、たのしみ。
最後に蛇足ながら、情報を列記しておきませう。
『リング』鈴木光司:著
(1991年6月単行本発表)
角川ホラー文庫H5-1, 540円
ISBN4-04-188001-7
『らせん』鈴木光司:著
(1995年7月単行本発表)
角川ホラー文庫H53, 648円
ISBN4-04-188003-3
つーわけで、『リング』読了。
すっげー怖かった。
オチも、それなりに面白かった。「ぐえええええ」って感じ。
「こりゃーすごいもんを読んでしまったばい」と思ったのだった。
(「いまさら、なにいってるんだ?」という声が聞こえなくもないが)
けど、しばらくたってみると「んがしかし、ちょーっと強引すぎねーか?」ちう気がしてきた。「イメージ」としては、面白いけど、アイデアの整合性ちうか「そりゃーそうかもしれんが、いくらなんでも、あんまりでは?」とか。
けど、おれが「そうかもしれんが、しかし」という「しかし」の部分は、実は「SFとして、ちょっと飛ばしすぎ」というあたりからして「しかし」なのかもしれん、と。オレの「SF度チェッカー」がイエロー警告を出しているという観点から「んがしかし」と言いたいのではないか、と。
つまり、オレは、その昔「パラサイト・イブ」に対して「まーホラーと言って売ってるんだから別にいいのかもしれんが、しかし、やっぱ、SFとして考えると、ちょっと」と思った過去があって、この「リング」に対しても、同じ感想を抱いたのかもしれん。
しつこいようだが「ホラー」としてどうなのか、オイラにはちょっと判断できないので、「ホラー」としての判断は保留。「ホラーってのは、結局、SFの一部が『SFじゃないんです』って言って売るための方便」という観点からしてみると「SFとしては、ちょっと、納得いかない部分がある」というか。
まー、怖かったから、いいんだけど。
オチというか、えーと、先日からのオイラの読書の流れと、ピカチュウ事件をからめると、ゲラゲラもんのシンクロにシティという気もするんだけど、書いちゃうと相互ネタバレになるので、あまり書かないのだった。
文章については、視点人物がころころかわってる部分があるような気がして、読んでいて、ちょっと気になった。けど、まー、文章のことをあまりおぼえてなくて、内容が怖かったのはわかったので、まー文章は悪くないのでしょう。
あー、オチについてしゃべりてー、あ、これは実は(以下略)。
「らせん」買わねう゛あ。
971216b[ daily life / 日常生活 ]
/ 韓国画像キャプション
/ 韓国語と日本語
/ うれしい知らせ
/ マイベスト選出?
/ ポケモン事件勃発
/
昨夜は、韓国デジカメ画像にキャプションをつけていた。仕事場仲間向け、というやつだが。やはり一人旅ではないのもあって、ところどころ「デジカメ出してる場合じゃない場面」があるので、ぼこぼこと記憶が欠落するがごとく、画像が欠落しているのだった。通常の旅行であれば、デジカメ画像を時系列で並べると、だいたい旅行の記憶はほぼ完璧に再生できるのであるが、そういうわけにもいかないのだった。
で、韓国でお世話になった人々にもご覧に入れるために、英語版のインデックスを作ってみた。ぐったり疲れた。まぁ「英語版」というよりむしろ「1byte文字版」という程度なのであるが、韓国語のわからない日本人と日本語がわからない韓国人にとっては、英語だけが共通の言語であって。それに、双方のマシンが相手の言語を表示できないので。あぁ、ASCII文字だけで通じるなんて、英語ってすばらしいわ! いや、ハングルフォントいれてネットスケープで、ハングル表示できるようにしたんだけど、ハングルが表示できても、韓国語がわかるようになるわけじゃないからさ。(いや、表示できないよりはましだけど)。
どこまで本当か知らないけども、日本語と韓国語は同じウラル・アルタイ語属に含まれてるので、語順が同じ。なので、「日本語で考えて単語を英単語にかえて喋る」のを「英単語を韓国語の単語に戻すと、そのまま韓国語で理解できる」というインチキが可能なので。つまり、日本人と韓国人は、英単語に変換しつつ母国語を使うと、そのまま通じる、という。あー便利だ。
日本語でいう「あなたは、##しませんよね?」「はい、しません」「いいえ、します」が、英語になると「Don't you do ##?」「No, I don't」「Yes, I do」と、「はい、いいえ」「NO,YES」の対応が逆になるのが、韓国語の「はい、いいえ」は、基本的に相手の発言に同意するかしないか、という日本語と同じ仕組みで決まるので、日本人、韓国人が双方とも、英語的にまちがった「YES,NO」を使っている方が、スムースに会話が続くのだった。(英語じゃねーよ、そりゃ)。
まーそういう話は、おいといて、「ハングルが書いてある缶ジュースの缶」とか、いろいろ「おもしれい」物体を撮影したのはいいけれども、いざその物体の名前を表記しようとすると、ハングル読まなくちゃならないのが苦痛。つーか、そこに超もろにハングル写ってるのに読まないのって、なんか悪いなぁ、と思うのだが、オイラ的な理解だと存在しないはずの組み合わせが書いてあると「ルール無用だ!」とか思ったり。ルール通りにアルファベットに書き換えると、人類には発音不能な音のような気がしてきたり。いや、韓国人には発音可能なのだ。日本人には不可能なだけで。いや、それに、うまく発音できる文字列になっても、韓国できいた覚えがない音になるしー。読み間違いなのか?
と、いうわけで、目と言語野が疲れたのだった。
デジカメマガジンを買ったが、読む気力なく、寝てしまったな。
で、本日の話としては、先週の秘密任務で蒔いておいた種のひとつに、うれしい知らせが来たのであるが、なんとなく「はぁ」という気がして、いまひとつ「ばんざーいばんざーい」という気にならないのだった。一番よろこぶべきオレが、いまいち盛り上がらないので、まわりに「うまくいったみたい」といってみても「へー、よかったねー(語尾さがり)」てな具合で、いまふたつ盛り上がりに欠ける。うーん。誰か、オレに「よかったじゃん! もっと喜びなよ!」とか言ってくれて、手をにぎってぐるぐると回って欲しい気もするし、自分でせれ、ちう気もするし、それじゃバカじゃん、って自分の声もするのだった。
そろそろ、毎年やろうと思って、うまくいかない「今年のベスト##」をやろうかなー、と思うのだった。毎年、エントリーを調べるのとベスト選出を同時にやろうとして途方にくれるのであるから、今回は、まず、12月中旬に、マイベストのエントリーをリストアップして、しかる後にベストを選出しようかな、と。まぁ、マイベストSFとかやろうにも、ほとんど小説を読んでないので、どうしようもないかも。今年は、わりかし映画は観た記憶はあるので、マイベスト映画&ビデオ、んで、CDも買ったかもしれないので、マイベストCD、とか、語れるのではないか、とか。
まー、しかし、こういうリストアップをすると、「いかに自分が本を読まないか」「映画を観ないか」「くだらないCDばっか買ってるのか」とかに気づいて、がっくりになりそうなんだけども、まー「今の自分を見つめるところから明日が始まるんだね」とかいうことだと思って、読んでない本を読んだフリしない月間! ちうか。じゃー、いつも、そんなフリばっかりしてるのかー! とか思うと途方にくれるかも。
まー、小説、CD、映画なら、ワープ日記検索すりゃーすぐリストアップできるじゃろう。あーWeb日記つけててよかった。
で、ちょっとワープを検索してわかったのだが、オイラ、あんまりきちんと記録してないのねー(^_^;。たとえば、今年のCDとしてはオイラ的にははずすわけにはいかないだろう「Starting Over / SPEED」を買った記述が、どこにもない!。まいったなぁ。ぐえっぷ。やっぱ「これを書いてしまうと、ネット人格的とはいえ、社会的に死亡なのか!」とか思ったりして隠すのかのぉ。
使えぬやつめ>ワープ日記。誰のせいだ! 誰の!>オレ。
(980305に追記:staring overって誤植してたから、引っかからなかっただけで、970520aに書いてあったのだ。)
全国のお子様がピカチュウの電気にやられたとか?
971216a[ online-discussion / チャット座談会の野望 ]
えーと、突然ですが、座談会開催の野望を抱きましたので、お知らせ。
手段は、IRCです。ネタはSF。IRCでわいわいと語らって、あとで、ログを(修正の後)Webで公開して、参加者は補足説明を各人のWebページの載せるとか、載せないとか。
日時、参加人数は、現在、未定です。けど、年内を予定してます。おそらく、時刻は夜の10時ぐらいから深夜2時ぐらいにかけてで、最終的には、雑談になってしまうのだろう、と思います。
で「ネタはSF」と言っても、なんですので、一応「読書会」ちうか、瀬名秀明「BRAIN VALLEY」の読書会にしようかな、と。
ですんで、一応「BRAIN VALLEY」のネタバレはオッケーということです。(ネタバレ禁止じゃ、何も話せんだろうなぁ)。
現在、参加者としては、オイラを含めて3人ぐらいを確保? しているつもりなんですが、「オレも混ぜれ」とか「聞かせれ」とかいう方を募集する予定ですんで、そういう方は、まず、「BRAIN VALLEY」を読んでおきませり。
って、実は、オイラも、まだ、読んでないんだけども(^_^;;。
あーあのですね、あらかじめ言っておきますけども「著名なSF者」とか来ませんし、どこかの本・雑誌の企画でもありません。単にですね「チャットでブレインヴァレーを肴に、あーじゃこーじゃ語ると楽しいかもしれん。で、ログを公開して『あたかも座談会が盛り上がったかのごとく』口裏をあわせて『座談会ごっこ』すると、楽しいかもしれんのぉ。ククク」と、まぁ、そういうわけですから。はい。
「ネット上で疑似SF研ごっこ」と、いいますか。いや、学生時代のSF研じゃ、座談会も読書会もやったことないんですけども(いやーん)。
実の所、さっき不安になって「座談会」の定義ちうかフォーマットを調べようとしたら、あなた、
ざだん【座談】と書いてあるじゃありませんか。わははは。いやぁ、我知らず「『形式ばらずに、ざっくばらんに』という形式」とかいう、メタっぽい形式に縛られそうな今日この頃、いかがお過ごしでせうか、ボクは元気です。
〔名・ス自〕(いっしょに座ったままで)形式ばらないで話し合うこと。「―会」
(岩波国語辞典@辞典盤97)
時期とか連絡方法とか参加方法とか、ぜーんぜん考えてないので、まー考えたら、また、ワープ上でお知らせします。
あー、オイラが一応、旗振りちうか、幹事みたく振る舞ってますが、別に「オイラが立案した」ちうわけでも「オイラを囲む会」とか、そういうもんでもないので、よろしく。
最後に、今回のまとめ。
『チャット座談会のお知らせ・その1』
- 名称:
- 未定。
- 目的:
- 瀬名秀明「BRAIN VALLEY」を肴に、SFや科学について色々語り、楽しむ。
- 日時:
- 未定。1997年12月中。深夜の予定。
- 手段(場所):
- IRC。(Webチャットにあらず)。チャンネルは新規に作成予定。ログは発言者による検閲の後、Webで公開。
- 参加人数:
- 未定。10人程度か? 聞くだけの方も募集予定。
- 参加予定者:
- 諸星友郎、他二名(交渉中)。
- 参加資格:
- 日本語でIRCできる方。SFや科学の話が嫌いじゃない方。「BRAIN VALLEY」その他のネタバラシに耐えられる方。
- 参加申し込み方法:
- 未定。おそらくメールで申し込んでもらって、こちから、日時やチャンネル名などをメールで返信することになると思います。
めんどーくさくなって、当日「#謎めき、にて待つ」とかワープに書いてそれっきり、って説もありかも。
つーわけで、何から何まで「未定」つーのは、不気味すぎるも程がありますが(^_^;;。もう少し構想が固まりましたら、『おしらせその2』で会いましょう、と。ご意見ご感想とかございましたら、メールでよろしく。
座談会ネタとしては「オレ様が決めつける、オイラ的今年のベストSF」とか、そういう年末企画もあるので、好評だと第二段もあるかもなので、刮目して乞うご期待も吉。
現実世界への復帰は「問答無用」という手段で実行に移された。
ジスミンの「COSMIC DIALY」が知らぬまに「アポロ計画」なるページに。同じアポロ11号の年生まれの者としては「くそ、やられやがった!」ちう気がして、くやしまり。対抗して何か合成してみたまるのもやまやまだけど、アイデアがうかばぢ。くちょ。(いいから、早く復活したまい>ぢすみん)。
「乾貴美子の日記がおもしろい」と言われて読んでみると、たしかに面白かった。しかし、ちょっとハイテンションな感じが、某主婦さまを連想させられて、ちょっと怖い。まー、何にせよ、オイラは「乾貴美子って誰?」っていうぐらいテレビを観ない奴なので。
年間ベストがどうかしらねーが、やっぱり「ハイペリオン」と「ハイペリオンの?落」は、超ぢうやうなのだろう、と思い当たって、読みたくてたまらぢ。ところで、ハイペリオンの何だっけ? 没落? 墜落? 崩落? 陥落? 堕落? 安楽?
(「没落」だったらしい。971216の追記)それに、なんだかんだいって「ブレインバレー」が読みたくてたまらん。「人物描写に難あり」とか「延々と脳科学について基礎知識をレクチャーされてうんざり」とか、いろいろ聞こえてくるのだが、読みたいんじゃ! じゃ、買え>オレ。だって高くて重たいんだもん!
「らせん」が文庫に落ちたのか? 本屋で並んでいるのを見たような? で、映画館で映画の予告みせられて、欲しくなって本屋にいったら「リング」しかない。謎? 売り切れ? おれの、幻覚?
(いや、「らせん」も文庫オチしたらしい。971216の追記)
年末に予定されていた「おでーつ計画」は、本日届いた連絡によって「誠に申し訳ないけれどもパス」ということらしい。ぐえっぷ。
というわけで、今年のクリスマスは、例によって街ゆくカップルを地獄の底にひきずり落とす暗黒サンタ「サタン・クロス」となって、阿鼻叫喚のブラッククリスマスを演出してみたまり、ってオレは稲中卓球部なのか。