諸星未来堂ワープ日記
大阪で食い倒れた三月第四週
MOROBOSHI Tomorou's
Warp Diary
1998 March 4th Week
Japanese-Language Contents
本日の歩数、12,520歩。
10時から稼動。
天神に出て、アウトドア屋さんで、snowpeak製の「世界最小・最コンパクト・クラス最高出力」のガスバーナー「地」とガスランタン「天」を買ってしまう。
ベスト電器で、QV770をいじくる。
モバギCE2カラーをいじってみる。あたりまえのことであるが、キーボードが大きくて快適だ。ポケットワードで文章がさくさくさくさくと打ち込める。って、ちょっとキータッチがオレとあわなくて、チャタリングが頻発したりしたけれども、もぉ、あたりまえだけども、いままでのCEマシンのキーボードで必死にタイピングしようとしてたのとは、次元の違う快適度だ。
けども、モバギCE2のサイズと機能と値段で即ゲットなのかっていうと、悩むな。まぁ、買うとしたら白黒バージョンだけども。携帯用ネット端末と考えると、あのサイズで10万して、あの機能ってのは悩むものがある。こちとら営業マンってわけじゃないから、旅行でも出ない限り「出先からひたすらメールを送受信する」とかいうのに、命かけてないし。しかしながら、「フルピッチキーボードでテキストがさくさく打ち込めてアルカリ電池で30時間動き続けるマシン」と言われたら、やっぱ、飛びつきたいかもしれない。ケーブルレスで10時間以上動き続けるマシンとか持ったこと無いから考えただけでもよだれがでる。ぐへへ。いや、別に、旅から旅への著述業ってわけでもないんだけどさ。
WebTVの前にキャンペーンガールのおねーさんが立ってて、にこやかにチラシを差し出しつつ、デモりのカモを探しているのであるが、誰もが素通り。買う気は毛頭ないのであるが、「リビングのソファーにふんぞりかえってWebサーフィン」っていうビジョンには、けっこうひかれるものがあるし、何よりも「独自技術で家庭用テレビのブラウン管にあざやかな文字で表示。ちらつきなし」っていううたい文句を確認したかったので、カモになる。
ちゃんと売場からゼロ発信でプロバイダに接続してインターネットにつながる。(世間にはインターネットのデモなのに、ローカルファイルでなんとかすまそうと企む場合があったりして困る)。
基本的にカーソルキーと「実行」キーの組み合わせで進むので、マウス的に素早く求める所にすすまないので、ちょっといらいらしていたのであるが、カーソルの上下左右と「実行」「取り消し」「オプション」「スクロール」「スクロール戻し」でブラウズするというのは、案外悪くないものである。気分としては「スーファミ用のLynx」みたいな雰囲気かなぁ?
おしきせの「おすすめページ」をブラウズしても、オレ的なチェックにはならないので、よせばいいのに、自分のページにつなぐ。ワイヤレスキーボードも用意してあるのだが、無理してソフトウェアキーボードでURLを打ち込む。面倒すぎ。気持ちが焦って、チルダーさがす余裕がなかったので、「%7E」で代用したり。けども、ソフトキーボードで数字入れるのは画面の右端のテンキーまで移動しなくてはいけないので、一苦労。しかし、けっきょく「なんかすっげーめんどうくさい」と思いつつも、キーボード使わずにすんだのだから、けっこうナイスだな。つまり「ソファーから起きあがってキーボード取りに行くよりも面倒度が低い」可能性があるのだ。っていったい、何を企んでいるのだ?>オレ。
一度、ワープリンクにつながると、あとは、もぉ、鼻くそほじりながらカーソルキーと「実行」ボタンでほいほいブラウズ。
「自動的に読みやすい大きな字に変換します」っていうのは余計なお世話かな、と思わなくもないけれども、ちょっと丸ゴシックっぽい大きな字で読むワープ日記は。うーん、なんてバカな日記なんだ。すっげー恥ずかしい。しかし、家庭用テレビのブラウン管で観ても、「QV10くさい映像」は「QV10くさい映像」だなぁ。
「あのー、ひょっとしてご自分のホームページですか?」と苦笑しつつオネーサンから聞かれてしまう「えぇ、そうなんです。やっぱりいつも自分が行くところでくらべてみないと、使い心地がわかりませんから」とか、きいたふうなことをぬかすと、おねーさんは「なるほどー」と首を上下にコクコクふっていたが、ちっとも納得した顔してなかったぞぉ。
と、いうわけで、SONYのロゴもまぶしいWebTVなのであるが、本体4万円に、キーボードが1万円。さらに、プロバイダが月15時間の接続料込みで1500円(2000円だっけ?)を払う価値があるのか? と聞かれると、すげー悩むな。メールも含めて、専用のプロバイダがあって初めて動くシステムだから、撤退されたら粗大ゴミだし。
なんとなく、マジックキャップ端末とか、ピピン@とかいう不吉な単語が浮かぶし。
しかし、これ、いいよ。アメリカのビジネスホテルとかでは、部屋にWebTVが常備されている、ってのはわかるわ。バリバリに使いこなさないユーザーが使う場所で、しかも、端末を大量に用意しなくちゃいけないような場面じゃ、これを一括で買うってのはわかるなぁ。ホテルの部屋に安いPC互換機を大量に装備して、そのメンテすること考えたら。ビジネスホテルの部屋にWebTVが置いてあって「インターネット12時間アクセスで1000円」とか書いてあったら、すげー便利だろうなぁ。もぉ、内線電話からニフティにつながらない、とか、リムネットの国内共通AP開始処理忘れてきたので使えないとか、95がへそまげた、とか、うっとーしーことなしですむもんねぇ。けど「30分500円」だったら、使わないかも。
つーわけで、全国のインターネット・カフェ業の方とビジネスホテルその他の業者筋の方は熱く注目してほしまり!
ご家庭に関しては態度保留。
マクドでビックマックセットを買って、旧県庁跡地というか、アクロス天神のお膝元の天神中央公園におでかけして、芝生に座ってビックマックセット食べて、あとはお昼寝してみたり。
高校生ぐらいのカップルは、芝生の周囲の段差に腰掛けて語らい中。芝生にレジャーマット広げてお弁当食べてるのは、大学から社会人っぽいカップル。あとは、幼児を連れたご家族連れは当然ながらたくさんいて、鳩を追いかける幼児とか鳩から追いかけられる幼児とか、泣きわめく幼児とか、父親が蹴ったサッカーボールをじーっと見つめて決して蹴り返さない幼児とか、観察していると様々だ。知能レベルも、どちらかというと動物の範疇に入るものから、姿は動物っぽいけれども、生意気な言語活動をして、あきらかに人類の一種としてふるまっているやつまでいて、いやはや、面白い。
「はい、麗ちゃん、ちゃんとトマト食べなきゃだめでしょー」
「どうしてー?」
「トマト食べないと、大きくならないよー」
「レイ、おーくならなくていいもん」
「だめでしょー。大きくならないと」
「レイ、けんちゃんより、おっきいよー」
「ケンちゃんは、まだ、赤ちゃんでしょー。ほらおいしいよ」
「パパ、レイちゃんがおいしいトマトあげる」
「こらレイ、トマトたべなさい」
「おいしいからあげるよー」
「レイが食べなさい」
「パパ、すききらいしちゃだめでしょー」
ガキだと思って聞いてると、なかなか戦略家だな。
「じゃ、このイチゴはレイちゃんのね。こっちのイチゴはママにあげる。パパには、サクランボね。ケンちゃんは赤ちゃんだから、まだ何もナシね」とか、なんとか。
他にも、「ぱぱ! ぽっぽがね、#####して、$$$$$だった。ぽっぽがね、&&&して、###だたよ!」とか、鳩のすばらしさについてシリウス星系の言葉も交えながら熱く父親に語っている少年もいて、なかなか面白かった。まぁ、他人のガキだから安心して面白がっていられるんだろうが。わははは。
さて、帰宅して、ベランダの「トモロの森キャンプ場」でバーナーとランタンのテスト。
ガスバーナーの「地」であるが、たしかにコンパクトでよいのであるが、やはり静電着火装置がないのは、不便だなぁ。いやカタログ写真的には「静電着火装置ってかっこわるいから、いらないよなぁ。男は黙ってジッポーで着火だよなぁ」とか思うのであるが、ボタン一発で火がつくのは本当に便利なのだなぁ。
さらに、ガスランタンの「天」は、ホヤがガラスなので割りそうで怖い。前買った安物は金属メッシュだったので、割れないのだ。しかも、ケースに入れると中でバネが開いて取り出すときにバラバラになってしまうのが、いやだなぁ。バラバラになるので、マントルが崩れて、毎回毎回、マントルつけかえなきゃならなさそうなのが、気になる。
ガスランタンってのは、真ん中にガスが出てくる棒みたいなものがあって、ここに、布でできた網のようなマントルというものをかぶせて、から焼きして灰にして使うのだ。マントルの上でガスが燃えて、その熱でマントルが輝いて光源になるのだった。まぁ、いってみれば、芯ってことかしら。灰化したマントルは壊れやすいので、乱暴に扱うと破れてしまって、また付けなおしになるのだった。赤くて明るい炎があがるロウソクやオイルランプと違って、ガスの炎は青くてあまり輝かないからそのままじゃ光源にならないんだろう。マントルの外側を覆うガラスの部分がホヤ。
グラスウールとか、別の新素材とかで、壊れなくて明るい半永久的なマントルが作れないものかしらん。
とはいえ、バーナーもランタンも、いままでよりもコンパクトになったので、リュックに入れて持ち歩くときにありがたい。バーナーは体積比で半分、ランタンに至っては、体積では1/4ぐらいになった。明るさも半分以下になったらしいが。
つーわけで、夜の12時から突如、団地の公園で、七輪に木炭つめて焚き火を始めてしまうのはオイラだった。新しく買ったバーベキューフイゴのテストだ。本来は禁止されている「ガスバーナーで木炭あぶって火をつける」ってのをやったので20分ぐらいで火が起こるはずが、なぜか一度消えてしまって、十分な量の火が起こったのは1時間後だった。
とりあえず真っ赤に燃えた木炭を焚き火台に移して燃やす。赤熱した木炭からは炎もあがって、焚き火魂がふるえるのだが、すでに2時になってしまって猛烈に眠たいのと、イモなんか焼いてたら朝になってしまいそうだったので、木炭はバケツにはった水に入水してもらって、すごすごと帰宅したのだった。
いやーしかし、団地の公園で焚き火してたら、ぜったい町内会のおばちゃん連中とかが、ずんずんずんずんやってきて吊し上げされそうで怖いなぁ。ならするなって>オレ。
本日の歩数、5,880歩
昼まで寝てみたり。
昼から仕事場。年度の変わり目なので、人員は異動するし、部屋は模様替えするし、大騒ぎだ。
オフィシャルな引継あたりは、すでに終わっているのであるが、プライベートに「あのさー前にかしたCD返してくれたっけ?」とかいう話が出てきて、大あわてて、家まで戻ってCDラックをひっくりかえしてみたり。
年末に仕事場のCDを全部、家に持って帰った時に、確か持って帰ったはず、とかいうことで、CD棚にあるはずが、みあたらない。「まさか、弟君が勝手にかりているのでは?」と思ってみたのだが「弟君は、何も言わずに勝手にかりることはないからなぁ」と。念のために弟君のCD棚をみてみると「かした覚えがないオイラのアムロナミエのCD」がしっかり収まっていたので、結局、さがしまくるはめになる。
1時間探しても出てこないので「これは、仕事場だ」と思って戻る。年末大掃除の時にがらくたを入れた段ボールを出してきたら、しっかり「忘れていたCDたち」が出てくる出てくる。
ほかにもいろいろやったんだけど、おぼえてないや。
夕方、PHSに着信で、GTから呼び出されて、近所の回転寿司へ。
なぜか、回転寿司は猛烈にこみこみなのだった。本来なら「別のもん食べるか?」となるのだが、関西で「小麦粉系」のものばかり食べていたので、ジョリパスでピザとか食べたくない気持ちが高まったので、そのまま待つ。
QV持ってって「オレ様の楽しい旅行話を聞け!」モードだったのだが、寿司食べながらQVいじると、ボタンはべたべたになるは、醤油はとびちるは、最低だった。
いくら拭いても、液晶の醤油がとれないと思ったら、「一見、醤油にみえるような画像」が写っていたのだった。ぐえ、ありがちすぎる!
米が食いたくて、回転寿司にしたのだが、本日は、なんだか満足度が足りなかったな。I can get no satisfactionって所だ。(先日まで"I cannot get enough satisfaction."とおぼえていたのは秘密だ。王様の転石伝説でおぼえたくちだから)
マクドに場所を移して、くだらない話を延々とするのだった。最近、GTとオレは、CDTVのランキングと、女性歌手の顔について、いろいろしょーもない難癖をつけてばかりだ。店内の有線で流れる曲について語り続けるなんてのは「脳味噌ないのか」的で、とっても気持ちよいのだった。(気持ちいいのか!>オレ)
けど「大黒麻季の新曲の『ネッ! 女・情熱』ってタイトルは、どうにかしてほしいなぁ。あの人も、オリンピックの曲歌って、全国ツアーして、ちったー変わったかと思ったが、あいかわらず、わけわからない題名つけるなぁ。センスないなぁ」とかほざいてると、GTの向こうの席に座ったオネーサンがこっちを「キッ!」と睨んだのと目があってしまった。うげーこえー、ごめんなさい。
さらに調子に乗って「SPEEDの誰かに好きなことしていい、って言われたら、今なら島袋寛子を思いっきりゲンコツでゴツンとぶったたいてみたいなぁ。最近、ますますバカなことを言い過ぎる」とか言ってみると、GT背後に座ったオネーサンsが一斉に敵意に燃えた目で睨んできたので、話題を変えるのだった。いや、「おねーさんが睨んでいる」ってのは、オレの被害妄想なんだけどね。(って、そこまでいったら「幻覚」では?>オレ)
あとは、えんえんと「宇宙の戦士」と「バーホーベンの『スターシップトルーパー』」の関係について語る。「ビバリーヒルズ高校白書+フルメタルジャケット+トレマーズ、という噂だぞ」とか「私はいかにしてパワードスーツの有無に悩むのを止め蜘蛛野郎と生身で闘うにいたったか」とか「原作も『戦争、ばんざいッ!』すぎて、たまらんかったが、OVAのアニメも、別の意味で、たまらなくて、多分、スタシップトルパの映画も、またまた別の意味で、たまらない映画なんだろうなぁ」とか「一番正しい『宇宙の戦士』は、やっぱり『機動戦士ガンダム』の中にあるんだろうな」とか。うーん、偉そうなオレら。つーか、なんてありがちなことを語っているだろうか。
ヲレ「けどさー、どうして『宇宙の戦士』って邦題にしなかったのかね?」
GT「いまどき『うちゅうのせんし』ってかっこわるいからじゃないの?」
ヲレ「オレは、パワードスーツが出てこない映画なんか、『宇宙の戦士』って呼ばせないぞ! って、映画会社だかに潜り込んだSF者が叫んだからじゃないか、と思うのだが」
GT「うーん、それは、陰謀史観すぎないか?」
ヲレ「そうかなー?」
まぁ「どうせ軍国主義万歳だしー」「軍国主義万歳映画、とか、戦争反対映画、のフリをした、単なる、死に死に天国映画らしいぞ」「バカ映画だしね」とかいって、距離を置こうとしているのは、こっちに余裕がないからなんだけどね。
【蛇足的解説】(かなり、口からでまかせ)
本屋でヘッドプラス創刊2号(SF映画の雑誌?)、を立ち読む。スターシップ・トルーパーに関して、さっき、GTと思いつきで悪口言ったのと、ほとんど同じ事が書いてある。ぐえー。(いや、もちろん、我々が、いろんなところでの映画の否定的な批評を読んで、先ほどのようなことを口走っているのだが)。つい買ってしまう。「ターミネーターが実はディックの『変種2号』である」って記事が、なかなか面白い。
ギター雑誌を立ち読みしたら、デビッド・リー・ロスの1枚目のソロアルバム「EAT 'EM AND SMILE」の解説記事が載っていて、猛烈に聞きたくなる。♪やんきろーず
で、CD売場に言ったら、廉価版になってたので、速攻で買い。
「デイヴ・リー・ロス/イート・エム・アンド・スマイル」WPCR-2556、\1785。
一曲目の「ヤンキーローズ」の冒頭のデイブとスティーブ・ヴァイのワウギターの喋りの掛け合い、とか、二曲目の「シャイボーイ」の、スティーブ・ヴァイのギターとビリー・シーンのベースのライトハンドのユニゾンとか(実はベースもヴァイが弾いたとかいう話もあったな)、懐かしすぎ。
まぁ、結局、この曲らもオイラにとっては「高校時代のノスタルジー」なんだけどね。オイラがヴァン・ヘイレンを知ったときは、ちょうど、デイヴ脱退騒動の後で、サミー・ヘイガーが加入して「5150」から「Why Cant This Be Love」がシングルカットされてたぐらいで、「抜けたデイヴは、すごいギタリストのスティーブ・ヴァイってのと組んで、なんか変でかっこいい曲作ってるみたいだよん」とかいう時代だったような気がする。蛍光カラーで塗られてモンキーグリップがえぐってあるギターが「スティーブ・ヴァイモデル」ってんで、ギター屋さんで誇らしげに売られていた時代。
深夜TVで「いとしの未来ちゃん」の第五話を録画する。小嶺麗奈主演のクローン話「太陽がいっぱい」
西暦2030年。ダンプにはねられ複雑骨折した女子高校生の陽子は、目前に迫った期末試験のために、クローン人間を製造する。元来凝り性だった陽子のクローンである通称「クロちゃん」は、猛勉強で成績をあげる。浮気性の彼氏の監視役にもう一人のクローン、通称「クロ子」ちゃんも作るが、こちらは料理に邁進して、彼氏とラブラブ。さらに、世話してくれたロリコンの医師の愛人&援助交際用にクローン、通称「クロたさん」? を製造する。そして、ついにオリジナルの陽子が退院する日がきたのだが......(以下略)。
というストーリーで上の「以下略」部分にさしかかった直後に「げー、オチが読めてしまった」と思ったら、そこで終わってしまったのだった。オチの導入部でオチの結末まで読めたつもりになっていたのだが、導入部だと思ったところが本オチだったのだ。ぐあ。
まぁ導入部で切って、暗示させる、って手法だと理解すればいいんだろうけれども、久しぶりに「すでに番組が終わってしまっているのに気づかずに、先読みした気になって待っていた」という体験をしたので、ショックがでかかったりして。
うーん、短編SF。(いや、そうじゃなくてね)
小嶺麗奈は、嬉しそうに目を見開いて笑っている顔が作り物くさいのに対して、不機嫌そうだったり意地悪そうだったり、思い詰めたりしている顔は、大変よろしいな。
あとは、おへそがなんかよろしかった。
しかし、小嶺麗奈は実年齢は高校生なんだけれども、オレ的には大学生ぐらいの顔に見えるので「高校生役」していると「うそでー」という気がしてしまうのだった。
980327a[ NINAGAWA-X / にながわ某 ]
/ 写真家・蜷川実花
/ 一休さんの「にながわしんえもん」
/
「にながわ」という名字でオイラが思い浮かぶ人は、とんちの一休さんに出てくる「にながわしんえもん」と、怖い顔した舞台演出家の蜷川幸雄(顔よりも舞台の方がもっと怖そうだ)と、写真家の蜷川実花の三人しかいないのであるが、しんえもんさんは、どうでもいいとして、怖い顔した舞台演出家の蜷川幸雄と写真家の蜷川実花は、実の親娘だったのだ。ぐえ。
ちょっと検索して発見した顔写真なのだが【蜷川幸雄】と【蜷川実花】。
「似てる」んじゃなくて「同じ顔」していた。ぐあ。
ところで「しんえもんさん」のアニメ一休さんの作中での役職は「寺社奉行」だったようにおぼえているのだが、中学の日本史の教科書でみた室町幕府の役職に「寺社奉行」は無かったような気がするのであるが、教科書とアニメの一休さんとオイラの記憶のどれが間違っているのだろうか?
ところで、しんえもんさんって、実在の人物なんだろうか? 実際に屏風から虎追い出してみろ、とか言ってみたり、橋の真ん中をどうどうと通ったりしたかどうかは別としても、足利義満と一休さんは、一応、実在人物だから、気になるなぁ。別に、ききょうやさんや、やよいさん、やんちゃ姫が実在してるかどうかは、気にならないんだけども。
ところで、「にながわしんえもん」って漢字でどう書くんだろう? こういう、あいまいな記憶って、検索しにくいんだよなぁ。
「ところで」を三連発して平気な自分の日本語感覚に恐怖しているのは秘密。
(以下、980328に追記)
ネットの彼方からツッコミ。「『天皇になろうとした将軍』井沢元彦、に(当然)出てくるじゃん」と言われて「蜷川新右衛門」であると判明。たしかに「にながわしんえもん」を素直に漢字にすれば「蜷川新右衛門」になるなぁ。わはは。
でWebで検索すると「私立PDD図書館・人名辞典《に》編集:獨 澄旻」に、以下のような記述が。
にながわ ちうん《にながは ちうん》
蜷川 智蘊
生年不詳
1448(文安 5. 5.12)
◇室町中期の連歌師。蜷川新右衛門親当(チカマサ)と称する。六代将軍足利義教(ヨシノリ)に仕え、政所公役(マンドコロクヤク)を勤めた武臣。一休宗純に参じ、歌を歌僧正徹(ショウテツ)に、連歌を梵燈庵(ボントウアン)に学んだ。
なるほど、この人らしいけども、この人前後の蜷川さんは、代々「新右衛門」を名乗っていて、どうも、息子の「蜷川親元」も「蜷川新右衛門親元」だったらしいから、蜷川親当が、いわゆる「しんえもんさん」かどうかはわからないのだった。しかも、どうも、そうだった場合も「政所公役(まんどころくやく)」で「寺社奉行」じゃなかったらしいなぁ。うーむ。
ま「天皇になろうとした将軍」を読むことにしよう。
ぐえ、あるじゃないか「寺社奉行@室町幕府」。
寺社奉行うーん、しんえもんさんが最終的に「政所公役」に出世したとしても「寺社奉行(当時)」であった可能性はあるのかー。
じしゃぶぎょう
鎌倉・室町・江戸幕府の職名。鎌倉・室町幕府では寺社関係の訴訟を取り扱った役職で,ほかに幕府と関係の深い寺社に個別に置いた奉行人(別奉行べつぶぎょう)をもいった。
(マイペディア97@辞典盤。強調は引用者(諸星))
ま、いいや、「蜷川新右衛門@寺社奉行(当時)」で。蜷川新右衛門っていう人が実在して、一休和尚の関係者してたなら。別に、義満と一休さんが毎週毎週、本当にとんち合戦してたわけでもないんだし。間に挟まれてうろうろしてる若侍「しんえもんさん」が居ても居なくてもいいんだしー。
(980328追記はここまで)
980326a[ trip days 4 / 大阪非日常生活4 ]
/ 帰福
/
帰福しました。
980325a[ trip days 3 / 大阪非日常生活3 ]
/ 海遊館
/ サントリーミュージアム
/ 串カツ
/ 明石焼き
/ バッテラ
/ タコ焼き
/
海遊館に行きました。
サントリーミュージアムに行きました。
串カツ食べました。
明石焼き食べました。
バッテラ食べました。
タコ焼き食べました。
(この項目は980328に書かれたものなんだ)
寝苦しくて、朝の5時に目が覚めて、うつらうつらするのだった。
どうもエアコンの温度がオイラの趣味と合わないらしい。最低にしても、さらに暑いので、窓を開けてみたのだが、さすがに朝5時の外気は寒い。ロの字型に建っているビルの内側の部屋なので、窓の外には、灰色のコンクリートの筒の内壁が見える。下を見下ろして、つい未来少年コナンの三角塔を連想してしまった。下に見える結婚式場の天井が開いて、地下から囚人どもがわらわらと湧いてきて暴動を起こす妄想。
まぁ、見上げて「ラナが飛び降り台に立たされてないかしらん?」とかいう妄想を抱かないだけマシかも知れない。
コンビニで買っておいた朝飯を食べる。レトルトのお粥がなぜか猛烈に食べたかったので買っておいたのだが、ホテルの室内には、お湯を沸かすための電磁調理器がある。そこに湯沸かしをセットして、蓋をとって、無理矢理的に、レトルトをおりまげてあたためる。
「7分ゆでる」と書いてあるのだが、電磁調理器は温度を検出しているらしくて、沸騰するとすかさずスイッチが切れるのだった。すぐさまスイッチを入れ直すのだが、温度が下がらないと再度入らないらしい。
スイッチを入れたり切ったり(というか「入れたり切られたり」か)しながら10分ほど格闘して、レトルトを取り出し封を切って、コンビニの店員が箸もスプーンも用意してくれてなかったことに気づいた。そりゃそうだ。
しかたないので、お茶を飲むための茶碗に注いで、じゅるじゅると「鰹風味梅粥」をすするのだった。うーん、なんか「風邪引いた時はお粥が一番ばい」という気持ちが高まるのだった。って、風邪ひいてたのか?>オレ
と、いうわけで、朝から口の中を火傷してみました。猫舌なのか>オレ。
というわけで、地下鉄とか阪急とか乗り継いで本日の任務地まで出頭してみたり。なんというか、大阪は、私電が思いっきり縦横無尽に走り回っていて、しかも地下鉄と思いっきり相互に乗り入れしているので、いったい何が何やらわからないのだった。
東京も、思いっきり地下鉄が走り回ってJRが走り回って地下鉄が走り回っているのであるが、どうも東京は「素人にはどうやってもわけわからなくなるように不便に路線がひかれている」気がするのであるが、大阪は「地下鉄は縦横に、私電はよせばいいほど競合して」走っているような気がするので「うまく立ち回ればもっと快適かもしれないのに、どれに乗っていいのかわからない」的に、ちょっとイライラするのだった。東京の「どうやっても無駄だ」的なのもいやだが、この「うまくいきそうなのが」ってのもつらい。
って、地下鉄に乗り慣れてないだけなんじゃないか?>オレ。
しかし、神戸や京都に400円ぐらいで行けてしまうってのは、やっぱり衝撃だよなぁ。オイラ的には「違う県の県庁所在地には、JRで1000円以上、1時間半以上かけて行く」というのが当たり前だからなぁ。
つーわけで、朝9時から夕方6時まで、たっぷり拘束されてみました。座りっぱなしで腰が痛いっす。他人のプレゼンをずっと聞いているので目が痛くなったっす。
詳細は面倒なので、秘す。
18時半。と、いうわけで、久しぶりに会った人々と連れだって「なんか食べながらのむかー」ということをいいつつ、なんとなく、ぞろぞろと梅田まで到着。
「ま、おれにまかせな!」と某人物の強力なリーダーシップにひきずられて、梅田の地上を右に左にと移動したのであるが、どーも「ひょっとして、何も考えてないのじゃないか?」という疑惑が浮かぶ。試しに「お好み焼きとか、いいかなぁ」と呟くと「お、お好み焼き! オレもずっとそう思っていたのだ」と、目の前のお好み焼き屋に決定! ほ、本当に何も考えずに歩いていたのか!?
つーわけでお好み焼き食べました。こんでいたので、4人がけの席に7人で、ぎうぎうに座ったのだった。店のおばちゃんが、強烈な大阪弁で注文を聞きに来たので、つい対抗して「この『ミッスク』って、エビ、ブタ、イカが全部はいっとーと?」とか博多弁で質問してしまうオレだった。
「あ、いまの博多弁、ちょっと不自然だった?」
「すんげー、不自然だった」
というわけで、7人分のお好み焼き液体を、どーっと鉄板に流したところ、帝国主義的というか、拡大主義的というか、世界同時革命というか、あっという間に鉄板上で一つの巨大な帝国が。パンゲアというか。って、それは大陸か。
西側の4カ国はすばやく、領土を区切って独立路線をとったのだが、東側の3カ国は、一つの国になってしまったのだった。
しかし、裏返すときに、10個近くの小国に分断してしまったのだった。やっぱり、民族紛争は、なかなか難しいな。
(念のために書いておくと「天板に一度にタネを流したら、7人分が全部つながって、ひとつの巨大なお好み焼きになりかけたので、4人はすばやく自分の分を切り取ったのだが、3人は、3人分をそのまま焼いて、そのままひっくり返そうとしたんだけど失敗して、粉々になってしまったよ」ということです。)
スーツ姿の野郎が7人、四人掛けの鉄板に座って、お好み焼きとか焼きそばとかを焼きつつ、ビールをぐいぐい飲んだので、汗だくになってしまったのだった。
そのあと、地下に降りて「ちょっと居酒屋っぽいところで飲むかー?」といいつつ、ぐるぐる歩く。あやうく梅田地下街で行方不明になりかけたのだけれども、適当な居酒屋に潜り込む。
焼酎と日本酒のリストが出てくるのだが、オイラはイモ焼酎はちょっと苦手なので、ソバか麦の焼酎が飲みたくて「うーん、いいちこ、って麦だっけ? 二階堂は? まかさイモ?」とか聞きまくったのだが「おまえさー、九州の外で『焼酎』って注文してイモ焼酎なんかでてこねーよ。イモ焼酎とか飲むのは地球上で鹿児島人だけだ」とか言われてしまう。な、なるほど。(ちなみに「いいちこ」も「二階堂」も大分の麦焼酎。「二階堂」って言われると、無意識に鹿児島だと思ってしまうのだが)
とろろ、とか、山芋短冊とか、もずく、とか、いたわさ、とか、もろきゅう、とか「定番」なものを頼んで、ぐいぐい飲んで、限界むかえて、ぐーぐー寝るのだった。
「もろぼし、が、もろきゅー、たべる」とかいう寒いギャグが聞こえたけども、オレは酔って寝てるから、聞こえないよーだ。
あやうく、飲み屋に置いて行かれるところだった。あぶないあぶない。
新大阪駅から、宿まで、歩く歩く。大した距離じゃないと自分に言い聞かせても、酔ってる身には遠すぎる。誰だ、こんな遠い宿を確保したやつは! 責任者出てこい! って責任者、オレじゃないか(涙)。
あまりに遠くて寂しい道だったので、ワゴン車のタコヤキ屋で、たこせん、を買ってみました。オレンジ色ででかいぱりぱりのエビセン(タコセンベイかもしれないが)にソースをぬって、タコヤキをサンドする、という謎の物体。
うーん、ただのタコヤキの方がうまいような。謎。
あまりに酔っぱらっているので、風呂にも入らず、そのまま寝てしまう。ぐーぐー。
(この項目は980328に書かれたものなんだ)
夕方まで通常モードでした。
出発しました。
と、いうわけで、いいかげん通常モードで稼動して夕方5時ともなると、そわそわというか、うんざりというか。普通、オイラが旅行に出動する場合は「徹夜でそわそわ準備して、いい加減に煮詰まってうんざりした時には、外がうすらぼんやり明るくなっていて、けっきょく、睡眠不足的頭痛と重い荷物をかかえて外に出たら、朝の冷たい空気で緊張してしまうのだった」的な出動をするわけなんだけども、しつこいようだが、本日は、朝から通常モードでいろいろうざったいことをやったので、もぉ、げんなりというかうんざりというか。
つーわけで、17時に、荷物を背負って出動するのだった。安売りで買った、山登り用とも旅行用ともつかない巨大な2Wayのリュックに満載した荷物は、重いの重くないのって、ものすごく重いのだった。
いったい何リッターはいるリュックなのかしらないけれども、身体に密着する部分は、折り畳んだスーツが搭載されていて、このスーツがどうしようもなく容量をくっているのだった。そして、一番外側、身体から遠い部分にノートパソコンとデジカメが搭載された。つまり「重心から一番遠い部分に、一番重くて、かつ、ぶつけると危険なものが搭載されている」という、一種「最悪」のパッキングなのだった。
この前の韓国旅行で、荷物を分散したところ、「置き忘れ」という最悪の事態を発生させてしまったわけで、その反省から「荷物は一つ」という哲学を貫いてみたのであるが、哲学が間違っていたのか、実装が間違っていたのか、とにかく「荷物は一つ」なのだが「でかすぎておもすぎる」ということになってしまったのだった。
うーん「荷物が多すぎ」というオイラの弱点が、アウトドア的な「コンパクトで軽い装備」というもので武装されたのかと思っていたが「さらにグッズが増えた」というだけだったらしい。ぐえ。
つーわけで、地下鉄乗り継いで、福岡空港にやってきたわけだ。
まー、福岡市内の地下鉄沿線に住んでいれば、30分以内に空港の出発ロビーに到着できるっていうのは、本当にありがたい。地上をタクシー飛ばせば、15分で到着できるのであるが、渋滞を考えると地下鉄の方が安全なのだった。けど、上がったり下がったりが多いので、荷物が重たいときはうんざりだ。
つーわけで、定刻5分遅れで、JALの翼は飛び立つのだった。JALの翼といっても、DC10なので、せませまだ。福岡空港から陸地の方に向かって離陸して、しばし南東に向かって飛行したのち、進路を北東に変更して跳び続けるのだった。(と、時計バンドに付けた方位磁石で方位測ってみたりして)。
しかし、東京までなら一周半はしてしまう機内放送のJ-POPも、実際の飛行時間が50分程度しかない大阪までだと、最後までいかずに終わってしまうのだった。よって、最後のmy graduationは、着陸アナウンスらによって、ずたずたに寸断されてしまったのだった。って、別に聞きたくないからいいけど。
しかし、羽田は海からいきなり空港だし、仙台空港は田圃の真ん中だし、名古屋空港も山の中だし、ソウルの金浦空港もけっこう「原野」っぽい場所にあるので、「いいのか、こんな市街地に着陸ぶっこいて?」という疑惑をおぼえたのは、いまんところ福岡板付空港だけだったのだが、大阪伊丹空港は、思いっきり「市街地」に着陸していくので「いいのかー?」が高まったのだった。
しかも、伊丹まで、関西空港を左下に見つつ、大阪市街地を右手に見ながら、湾岸上空を大阪市街を南から北まで飛ぶので、もぉなんつーか「うぐー夜景美しすぎる」という気がするのだった。
暗い闇の中に、オレンジ色に輝く道路が縦横に走って、その上を白と赤の光の列が流れている。
そして、ところどころ、一段深い闇が塊になっている箇所があって、何だろう? と思っていたら、それは「山」なのだった。地上から見る「山」は、みるからにそびえていて「そこにあって当然」という雰囲気だし、地図上の等高線で見る「山」は、どちらかというと「山の端に無理矢理人間が住んでいて、平野なんてどこにもない」ように見えるぐらいなのだが、空から見る「山」は、光の網につつまれた平野の中に黙ってうずくまっている「不気味な黒い闇」のように見える。
山をドラゴンや龍やオロチにたとえる風習があるのかどうか、忘れたのであるが(どちらかというと、川や谷間を龍にたとえたんじゃなかったかな?)、山をドラゴンや龍やオロチにたとえるイメージは、地上から見上げるよりむしろ、空から見下ろした方が得られるのではないかと思った。きっと太古のシャーマンたちは、自分を意識を鳥のように飛ばして、上空から地上を眺めることができたのだと思う。
と、いうような「ヤマタノオロチは上空から見た##山だったのだ!」的な妄想を育てているうちに、眼下を流れる色とりどりの光が「パチンコ・ラッキー」だったり「コカコーラ」だったり識別ができるようになって、どすんどすん、と機体が揺れて、エンジンが逆噴射して、エアブレーキが開いて、伊丹空港に到着したのだった。
安いチケットで飛ぶと、翼の上の座席になりがちなのだが、そうすると、離着陸時に翼が変形して、翼面積が広がりまくるのが見えて、これはこれで楽しい。「おぉ、変形! メカ魂そそる!」というか。デジカメで撮影したいのであるが、翼が変形しているのは離着陸時、つまり「すべての電子機器のご使用はご遠慮いただきます」時なので、デジカメで撮影したことはない。
あ、今回は「写ルンです」もってたんだっけ。偉大な「電気無使用のカメラ」である、写ルンです。あ、しかし、ノンフラッシュじゃ、写らないや、夜だし。(大丈夫だとは思うけども、着陸時にフラッシュ焚くのはためらわれるし)。
と、いうわけで、いいかげん、飛行機には何度も乗っているのにもかかわらず、初めて飛行機に乗る小学生のお子様にも負けないぐらい興奮して窓の外を眺めるオレなのだった。
「新大阪駅から徒歩10分」の宿を取ったのであるが、どうも「徒歩じゅっぷん」よりむしろ「徒歩じゅうぶん」だったようだ。延々と新幹線整備駅舎を眺めながら歩いて、やっとたどりつくのだった。いや、10分ぐらいで到着するんだろうけども、荷物が重い。
「じゃ、ぱーっと飲みにくりだすか! ミナミまで!」というような声がでないぐらい、仲間もオイラもうんざりモードに入ったので、徒歩2分のファミレスにもぐりこむのだった。弱まり。
ファミレスのウェートレスのオネーサンの日本語がなんか妙なイントネーションで聞き取れなくて「おんや、外人さんかしらん?」と思ってネームプレートを見たのであるが、どうも韓国や台湾からやってきたような名前には見えない。はてさて? と思って、「ご注文を繰り返さしていただきます」と読み上げる発音を聞いていると、
「か、関西弁! こ、こてこての!」
だったのである! ぶしゅー(血しぶき)。いや、なんつーか「大阪きても、吉本新喜劇的なこてこてな大阪弁喋ってるひと、おらへんなー(偽物)」とか「名古屋きても、みゃーみゃー言ってる人、ひとりもおらんぎゃー(偽物)」とか、たかをくくっていたのだが、ぼーっとしていたとはいえ、「とっさに大阪弁が日本語に聞こえない」ってのは衝撃だったのだった。
と、いいつつも、周りの席で大声で喋っている人々が、なんかみんな、非日本語だったので、脳が混乱したのかもしれない。このまえ大阪に来たときも「謎の青年実業家が携帯電話で買い付けする」とかいうのを聞かされたので、やっぱり大阪というのは、非日本人の商業活動が盛んなのかもしれず。
宿に戻って、酒も飲まずに寝てしまうのだった。しかし、ホテルの西洋風ベットは、窮屈でいやーんだな。
ぐーぐーぐー。