諸星未来堂ワープ日記
年度末で年度始めな四月第一週
MOROBOSHI Tomorou's
Warp Diary
1998 April 1st Week
Japanese-Language Contents
980403b[ deep blue / ディープブルー ]
おとといの深夜だかに、IBMのコンピュータ「ディープブルー」vsチェス世界チャンピオン・カスパロフの番組があった。(BSで再放送したNHK特集らしいのだが、番組名とかは忘れてしまった)。
(以下、記憶で書くので、間違いがあるかもしれないが)
一戦目、カスパロフが定石破りな攪乱戦法をつかって、ディープブルーの定石データベースを使用不能にして勝利。
二戦目、先手のディープブルーが超古典的定石からスタートしたために、カスパロフは定石から外れることができずに苦戦。ディープブルーが35手めだかに、「普通なら、クィーンを動かすはず」の場面で、クイーンを動かさず、「ディープブルーはクィーンを動かす」という前提で反撃計画を練っていたカスパロフはあてが外れて負ける。
三戦目、四戦目、カスパロフ、ディープブルー双方に小さなミスが頻発して引き分け。
五戦目、カスパロフ有利のまま終盤を迎え、カスパロフがポーンを敵陣深く送り込み、ナイトに成らせようとした時に、実は、ナイトに成った途端に引き分けになる罠にはめられたことに気づいて、引き分け。
六戦目、7手目だかに、カスパロフが初歩的なミスをしたために、あっけなくディープブルーが勝つ。
結局、ディープブルーが2勝1敗4引き分けで、カスパロフに勝った。
と、いうような展開だったわけなんだけれども、オイラ的には「双方の駒の配置を得点化して、最大、十手先の場面をすべて計算して、最大の点数につながる手を打つ」っていう仕組みで闘うディープブルーが結果的に「人間のチェスプレイヤーの裏をかく戦法を編み出した」ってところが面白かったと思う。
なんというか、「単純なルールの組み合わせが、全体としてはあたかも高度な知性を持っているかのように振る舞う」という話のように。
いや、実際に「裏をかく戦法を編み出した」のかどうかは、わからないんだけども、番組の論調では二戦目の「クイーンを動かさなかった戦法」と、五戦目の「敵がポーンをナイトにしたとたんに引き分けになる戦法」は、「人間のチェスプレイヤーでは思いつかない新機軸」だということらしかった。
カスパロフは二戦目の35手目にディープブルーがクイーンを動かさなかったことに対して「いくら考えても、ディープブルーがあそこでクイーンを動かさない理由がわからない」と言っていたんだけれども「実は、あそこでディープブルーがクイーンを動かしていたら、おそらくディープブルーは負けていただろう。カスパロフは素晴らしい反撃作戦を用意していたからだ」とという解説があるところをみると「カスパロフも他の誰もが『この反撃計画にディープブルーは気づくまい』と思っていたのに、ディープブルーは一手前に気づいてしまった」ということなんだろうな。「あそこでクイーンを動かさない理由は何もない!」っていわれても、罠はってまってるのに気づいたら、そりゃ、避けて通るだろう。
って、カスパロフとしては「どうして、あの段階で罠がばれたんだ!」って言いたかったんだろうけども。
ディープブルー的なチェスプログラムにとっては「双方の駒の配置を得点化する」方法が、最大のミソなんだろうなぁ。「たまたま、カスパロフの流儀に有効な方式」だったのかもしれないし「現在まで出現したチェスプレイヤーの流儀に対して有効な方式」だったのかもしれないし、ひょっとしたら「今後出てくる全てのチェスプレイヤーに有効な究極の方式」なのかもしれない。「究極の方式」だった場合、チェスは解明されてしまって、あとは「ミスをしないこと」だけが、必要になる、ってことなんだろう。
「先手必勝」か「後手必勝」か解明されてしまう、ということで。案外「どうしても偶然性が排除できずに、必勝パターンは存在しない」ってことがあったりしそうなんだけど、それって無理なのかな? まぁ、現実問題として、実際に必勝パターンを解明できないぐらい計算量が爆発しているのかもしれないけども。(って、これは、コンピュータと将棋、とかコンピュータチェスの解説本読んだら、絶対に載ってそうな計算だな。オイラは読んだこと無いから知らないんだけども)
「チェスって(人間的)知性がないとできないと思っていた作業だったんだけども、実は、ある一定のルールを何度も何度も当てはめることで達成できる類の作業だった」ってことがわかってきたんじゃないかな、と。
逆に言うと、人間のチェス名人は、パターン認識とか直感とか経験とかで、高速計算でしらみつぶしに得点計算をして最適解を選択してくるスーパーコンピュータと互角の強さを発揮しているってことで、それはそれで「人間って素晴らしい」って気持ちになるな。まぁ、「人間万歳!」とかニコニコすりゃいいってもんじゃないんだろうけども。
「いままで誰もやったことのない戦法を発見した」ってのが本当だったとしたら、なんかこれは、パソコン雑誌のマスマティカ(数学計算ソフト)の宣伝記事の「ずっと数値解しかないと思っていた工学的な問題を、ためしにマスマティカで計算してみたんだ。そしたら驚きだよ、なんと解析解が存在したんだよ!」的な楽しさだよなぁ。自分を棚上げしてよければ「思いこんでないで計算してみろよ!」というか。
話としては「カスパロフvsディープブルー」や「人間vsコンピュータ」というよりも「人間カスパロフ、挫折の軌跡」といったような内容だったと思う。「自分の強さに絶対の自信を持っていたチャンピオンが、バカにしていた敵に、自分の必殺の作戦を見破られたショックで、ミスを連発。さらに、自分の常識にない引き分け技を見せられて混乱して、初歩的なミスをして敗北」ってね。
カスパロフも人間だった、ということなんじゃないかな。「人間が機械に負けた」わけでも「機械が人間に勝った」わけでもなくて「人間が己に負けた」話。
まぁ、チェスも将棋も麻雀もしないオイラにしてみれば、チェスのグランドマスター級の強さが、どんなにとてつもないものか、ぜんぜんわからねーってことなんだけどね。市販の将棋ソフトの「最弱」モードでもコンピュータに負けるオレにはね。
980403a[ daily life / 日常生活(金) ]
/ サクラ八分咲き
/ 模様替えの終わり
/ PCカナモードの怪
/
本日の歩数、9020歩。
福岡は晴天。サクラは八分咲きといったところか?
東京あたりから満開の報が届くというのに、なぜか福岡(というか近所)のサクラは、咲いてて六分、だいたい四分咲きといったところで、いまひととつ「サクラが咲いた!」って気がしなかったのであるが、さすがに本日は「おぉ、サクラ咲きまくり!」という気分を満喫したのだった。
いや「満喫」と言っても、ただ「おぉ咲いている」と思っただけで、デジカメる心の余裕すらないのが現状であるが。
昨年は、春になって木の芽がふいたのをみて「お、おおお!」的に感動したのであるが、今年はそれほどでもない。これは、去年よりも精神的に追いつめられてないせいか、あるいは、去年よりもまだ追いつめられてるからか。
模様替えもやっと最終段階を迎えて、新規稼働という感じだ。一部、廊下には物体Xが放置されているが、見て見ぬふりだ。いや、そういうわけにはいかないけどさ。
なんだか知らないが、オイラPCブレイン君が、アプリ起動時にカナキーボードになってしまう病、になってしまった。そのために、起動時にパスワードきいてくるアプリがことごとく使えなくなって、大変困ってしまったのだった。
再起動しても直らないし、適当にコントロールパネル開いても、それらしい設定がない。
しかたないので、再起動とか再起動とか再起動とか再起動とか再起動とかしてみたら、直った。すばらしい。
本日の歩数、12,638歩。
福岡は晴天なるも、風冷たし。
本日も、模様替えだ。ロッカーは重いものだな。いや、中の書類が重いのか。
あまりにげんなりしたので、オヤツを買ってきてむさぼりくうのだった。ポッキーとかおにぎりセンベイとか。
むー、お前ら手伝ってないくせに食うなぁ! な、なにぃ? 「遠くから応援してます」だとぉ! ぶぁっかもん! 食ったぶんだけ働け! びしびしッ!
おぉ、おぉおお! ひ、広い!
って、あらかた廊下に出したら、そりゃー広いだろうよ>オレ。運び入れたら、元の木阿弥。
って、昨日の日記にも同じコトかいてるじゃねーか>オレ。って、同じコトしたんだからしょーがないじゃん。って、さらに虚しくなってきた。
ものは試しに、OVA「宇宙の戦士」の2巻と3巻を借りてみた。
覚悟の上で観てるつもりだったのだが、観ているうちにイライラしてきたのだった。
無理矢理的にアメリカナイズされた絵柄にイライラするのか、思いっきりステロタイプな「軍隊で成長する男」の演出にうんざりするのか、ストーリーテリングがヘボいのに耐えられないのか。
ヒロインのカルメンシータの顔が気にくわないとか。殴って握手とか。「お前ら全部の爆弾くらわしてやれ」とか。
いや、なんか、演出過剰なのに慣れてしまって「味の素がんがんかけないと味がしない」って状態になっていたのかもしれない。
いや、やっぱ、悪いけど、オレが過剰な要求してるんでも、感性が鈍ってるんでもなくて、あまり面白くないアニメだった、ってことだろう。
「冥王計画ゼオライマー」の4巻だけ借りる。最終回だけ観るってのはオレ的には反則なのだが、なんか最初から通しでみる余裕がないので、自主的に「いきなり最終回」をやってみたわけだ。
映像は、すげー綺麗だ。
けど、まぁ、つまんなかった。
ジャイアントロボの7巻を観た。
これで「地球静止作戦」が完結した。
オレ的には「ゆるせんなぁ」だわ。
なんつーか「最初から謎とくつもりがない人は、謎を売りにした作品つくったらいかんよ」ってことかしら。
まぁ、おそらく「勝手に『謎が売りだ』と思いこんで、文句いうなよ」と言われるんだろう。
ずっと前に読んだコミック版の方が面白かったと思う。
980401a[ daily life / 日常生活(水) ]
/ エイプリル・フール
/ ウソついてる暇がない
/ 模様替えの始め
/ 重くてブルブル
/ GR7を観た
/
本日の歩数、12,520歩。
エイプリルフールだったらしいけど、嘘ついてる暇なんかないんだな。
仕事場の模様替え。なかば「民族大移動」となってしまうのだった。でかい物体Xどもを廊下に追放にして、一時的に広大な領土を得て「ここに畳をひいて、くつろぎの部屋にしよう!」と盛り上がるも、廊下から物体Xが戻ってきたら、元の木阿弥。
重い物を持ったので、手が震えるのだった。
「ジャイアントロボ」7巻みた話は別項。
980331a[ daily life / 日常生活(火) ]
/ 重い物持って手がぶるぶる
/ らぶらぶあいしてるスペシャル
/
重たい物を持って手が震えるのだった。
ラブラブあいしてる、のスペシャル。楽しかった。
980330a[ daily life / 日常生活(月) ]
/ ブルーマンデー
/
ブルーマンデー。