【ワープ日記】南の島へ! 7月の第5週


この“日記”は事実をもとにしたフィクションであり、登場する事物に関しては演出上の効果のために任意の改変・誇張・創作が加えられています。悪しからず。
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・970801a(金)【身辺雑記:】

 福岡に帰ってきた。佐賀は近いな。

 つーわけで、大濠公園花火大会を見にいくのだった。オイラといっしょに花火をみたいという寂しい人は、夜7時に天神地下街の中央インフォメーションに集合ね(^_^;;
 目印は......ヒロスエが表紙の「Kyushu Waker」を持ってくること。んで、目が合ったら、ヒロスエのマネして「うみめぇ、かーくごしろぉ!」と叫ぶこと(うぞ)



・970731a(木)【身辺雑記:】

 徹夜。と、いうのも、日焼けした背中がピリピリして、つーか、痛くて痛くて、眠れなかったからなのだ。2時ぐらいに目が覚めて、それからは、もぉシーツが背中にあたるだけで痛くて、しょうがないので、ベッドの上にアグラかいてコックリコックリしてましたが、そういうわけにもいかず。うつ伏せじゃ、苦しくて目がすぐ覚めるし。
 汗がしみる? らしいので、とりあえず真夜中に冷水シャワーを浴びて、汗を流して、ためしにシーブリーズをちょっとぬってみたら、それこそ、「因幡の白うさぎが騙されて海水をかぶる図」みたいなかんじに、声無き悲鳴をあげながら、もう一度シャワーにかけこむのであった。
 板の間にジカに寝ると、冷たくて痛くないと判明したので、3時ごろから朝6時まで寝ていたのであるが、明け方、寒くなって目が覚めた。かなりの眠さで朦朧としていたので、ヘインズのTシャツを裏返し(普通に着ると、縫い目が日焼けにあたって痛い)にして、ベッドに戻って、さらに2時間ぐらい寝た。

 用事で佐賀まで。

 宴会は、某所から持ち込まれた大量な「一番絞り」の缶ビールだった。おかげで、森のコットのシールの争奪戦になって、オイラも30枚ぐらい集めて、左手をシールだらけにしてウロウロするのだった。ぐへへ。

 宿の部屋には、ばっちりアンテナ3本の電波が届いていたので、リュックからThinkPadとりだして、PHSカードさしこんで......接続ケーブル忘れた(;_;)
 延長テーブルタップ、ThinkPadのACアダプタ、延長モジュラケーブル、デジカメのACアダプタ、デジカメの接続ケーブル、デジカメのビデオケーブル、と黒いケーブルがとぐろをまいているけれども、もとめるケーブルは見当たらないのだった。まいった。

 しかたないので、内線電話のコードをひっこぬいて、ネットに接続。ただ、壁からはえてるケーブルの長さが短いので、ベッドの上でしか使えない。うー打ちにくいなりよ。出発前に佐賀のAPの番号を調べてこなかったので、福岡まで長距離電話......って、ためしに0070で始まるリムネット全国共通APに電話通じたので、そっちに切り替える。

 思いきりどうでもいいようなメールが大量に届いていて、なんか「わざわざ旅先で読んでるのに、くだらないメールばっかりだのぉ。こういうメールは福岡に帰ってからゆっくり読むから勘弁してよ」と思う。って、福岡に帰ってからゆっくり読めばいいようなメールを旅先で必死になって読むほうが悪いのだな(^_^::。

「旅行先からでもメールでいつもどおり連絡がとれるから」ということで安心して旅行に出ても、メールを読むと、せっかく旅行に来たのに、いつもどおりの気分に引き戻されてしまう。とはいえ、いつもどおり連絡がとれるって安心感がないと、恐くてほいほい旅行に出られないって現実もあるわけで、それを考えると、引き戻されるかもしれないけれども、旅行に出られる現実のほうが、いっかな、とか。
 ようは「気持ちの切り替えぢうやう」ってことかな。

 とはいえ、以前に比べると、イタネトへの接続がえらく簡単になった気がするんだけれども、それでも、接続してメール受信するだけでウンザリして、日記の更新はおろか、メールの返事もwebサーフもしない、ってあたりが「なんだかんだいって、ネット接続ってめんどうくさいのよね」などと思うのだった。メールだって「受信」はしたけど、読まないし(^_^;;

 で「ネットって面倒」とか言いながら、先日「マッキントッシュ伝説」を読み返してて、ジェネラル・マジックのビル・アトキンソンが、マジックキャップとテレスクリプトの未来について語っていたのを読んだのを思い出した。
 正確には憶えてないんだけども、「私の考える通信の理想の姿は、誰も自分に近づいた気配がないのに、ふと気付くとポケットに友達からのポストカードが届いている、というようなものです」て感じのもので、読んだ時は「パソコンを文房具のアナロジーとして捉えてるのかもしれないけども、パソコンを無理に手帳のふりさせて手書き認識をさせたりした場合、『タッチタイプで得られる高速な執筆』って概念に到達できないように、ネット通信を『郵便の電子版』みたいな捉え方してると、見失うものが多いんじゃないかな?」とか、偉そうに思ったりしたんだけれども、ビールで酔っ払って、シャワー浴びた後、シコシコと電話からケーブル抜いたり、モデムの設定かえたり、番号に市外局番追加したりしてたら「あーどうでもいいから、なんか、重要なことと面白いことだけ抜粋してポケットに入れといてくれい!」とか小人さんにお願いしたくなったりするのだった。



・970730c(水)【cc:meメールの効用】

 オイラは複数のマシンからメールを書くので、自分が出したメールをすべてのマシンで保存できるように、cc:meをしている。(meは自分のメールアドレスのエイリアスで、実際はcc:morrow@hf.rim.or.jpって書いてあるわけなんだけども、「自分宛のカーボンコピー」の代名詞としてcc:meを使います)。で、当然のごとく、多くの人から「ヘッダが汚れるからbccにせれ」と怒られるわけ。さらに、メーラの作者にはcc:meを嫌う人も多いらしくて「このメーラは送信簿にキチンと送信メールが残りますので、cc:meのような不要にトラフィックスを増やす行為は不要です」などと明記してくださっている方もいて「せやから、そのメール書いたマシンにしかその記録が残らんじゃないか!」とか叫びたくなるわけで。いや、そういう話じゃなくて。
 で、オイラがcc:meし始めた理由は

ってことで、Eudora-Jが「デフォルトbcc:me」だったら、オイラはbcc:meを使っていただろうな、と。
 で、本日のお話は、この「一見、無粋なcc:meには、なりすましメール抑制能力があるじゃん!」ということに気付いた、ってお話。
 あるメールが届いて、そのメールのヘッダに「cc:me」してあれば、少なくとも、そのメールはFromアドレスに同報してある証拠になるので、「誰かが他人のアドレスをFromに書いて偽造メールだしたとしても、本来のアドレスの持ち主に同報されているので、本人が気付く」ってなるよね?
 なんか、書いてて、あまりにあたりまえで、すげーばかばかしくなってきたなぁ(^_^;;
 でも、これって、popのパスワード盗まれてたら、本当にどうしようもないわけで、パスワード盗まれたら、何をされてもしょうがないのな。
 あと、実在のメールアドレスだとしても、持ち主がめったにメールチェックしないアドレスだと、これまた発覚が遅れるから無意味かもしれないなぁ。
 ま、とにかく、オイラがcc:meしてるのには、そういう意味もある、ってことにしておこう。

 もちろん、ここで、本当は「メールは二重鍵暗合で認証しよう!」とかいう話をするのがかっこいい/正しい道筋、かもしれないけども、オイラはMacPGPの使い方すら理解できないやつなのだった。しくり。

 あ、あと、ムカつくメールが届いて、その相手に心当たりがある場合でも、激昂する前に、一応、返信してみるべきかもしれないな「このメールは本当にあなたのものですか?」って。「『いかにも、罵詈雑言メールを送りそうな相手』のフリをして、仲たがいを画策する悪党」って、いそうだからなぁ。まぁ、世の中には、すでに「『仲たがいを画策する悪党がいる』って狂言を自作自演するところまでいってそうな人」もいるので、さらにややこしいわけなんだけども。


・970730b(水)【「直接攻撃」でGo!】

 日記猿人がらみの話題なのだが、きむあつ氏の日記が、例によって、ばうわう氏の「いきなり上司に名誉棄損・著作権違反だと電話かける攻撃」によって閉鎖されたらしい。詳細を確認したわけではないので、事実誤認である可能性もあるのだが(事実誤認の際には訂正・謝罪するにやぶさかでないので、いきなり弁護士経由で内容証明郵便を送るのは勘弁してくれい(^_^;;)、「津田さんにも昔、同じことをした彼のことだから」という、インチキくさい根拠で、オイラは、ばうわう氏の行為は巷でいわれているとおりなのだろうと断定することにする。

 とりあえず、きむあつ氏、くじけないで、がんばってください。

 さて、
 オイラは、「いきなり相手の上司にあることないこと喚いて、相手に迷惑をかけて『とりあえずおとなしくしたまへ』と言わせる」って手口は「卑劣」だとは思うのだけれども、なんだかんだいって、実に有効なんだよなぁ。世の人々は無用のスキャンダルを避けようとするものだし、弁護士に知り合いいないし、いたとしても金ないし。弁護士さんに内容証明郵便書いてもらうって、いくらぐらいいるんだろ?

 ばうわう氏批判に「ネットの向う側に生身の人間がいることを忘れている」っていうのを、よく聞くんだけれども、ばうわう氏ほど、「ネットの向うに生身の人間がいる」ことを熟知してる人もいないと思うんだけどなぁ。「ネット上の言葉」じゃなくて、「ネット上の人格」そして「ネットの向うの人格」への攻撃が主だからなぁ。おだてメールの次に罵詈雑言メール。泣き落しメール、泣き言メール、周囲に嫌がらせメール、パスワード盗み、無言電話、上司に電話、職場に押しかける、「こんど殴ってやる」発言(^_^;;。(ひとつぐらい事実誤認があるのかも。すまん)。
 オイラ個人としては、何かの件に対して、丁寧なお礼のメールをいただいたことがあるので「まさか、この人が、巷で言われているようなヒドイことをするとは思えない」と思ったこともあるのだけれども(^_^;;。

 まぁ、あの3Dの顔にゴーストバスターズよろしく、駐車禁止の赤斜線ひいたロゴ作りたくなるのは、世の常なわけで(オイラもやろうかと思った(^_^;;)、そうすると、やはり、ばうわう氏も「昔とった杵柄」というか、文句を言わないわけにもいかないでしょうし。やはり、ばうわう氏が作成したリソースを使わない、アンチバウなバーナーが重要でしょうね。って、オイラは作らないけど(^_^;;。

 それにしても、大学の先生も、頭硬いのぉ。いったい、ばうわう氏がなんて言って閉鎖を求めたのか、知りたいなぁ。名誉棄損なのかなぁ? それとも、著作権違反なのかなぁ? それとも、もっと別の事なのかな?
 なんにせよ、学生の趣味のページは、プロバイダに移すべきだと思うな。「大学の器材を学生の遊びに使っていいのか?」って話じゃなく(「ある程度までなら、いいんじゃないの? 学生の本分は学業+遊び、だしぃ」って思うけど)「大学の先生に、わけわからないことで迷惑かけると、先生も大学も学生もみんな不幸になるから」って理由からね。

 まー、本当は「情報発信者であろうとするなら、上司から圧力かけられても、無言電話かけられても、へこたれてはならない!」ってことなんだろうけど。そういうわけにも、いかんしなぁ。しかし、仮に「ボスにチクられたぐらいで閉鎖せにゃならんオレ」とか考えたら「ネットの匿名性の陰に隠れてしか物が言えない臆病者」とか言われそうだしなぁ。「ネットで発言者する」ってのは、どの程度の覚悟がいるのかなぁ?

 うーむ、直接攻撃くらったときに、こっちがとるべき戦法が「あわてて閉鎖」とか「逃げてとぼける」だけってのは、あまりに、情けないのぉ。やはり、ここは「いえ、こちらにやましいところはありませんので、ここは私を信じて、黙ってみててください」とかいって上司を説き伏せる覚悟がぢうようなのか。うーむ、熱いな。熱すぎるかもだ。


・970730a(水)【身辺雑記:】

「テレビゲームと癒し」香山リカ。
 キャナルシティ博多の書楽で、やっと手に入れた岩波書店の「テレビゲームと癒し」であるが、ハードカバーの本かと思っていたら、ソフトカバーで、しかも「今ここに生きる子ども」ってシリーズの一冊だったのね。どうりで他の書店の店員が「これダケがないんです」というような言い方をするわけだ。
 内容としては、「『テレビゲームが子供にとって有害だ』というマスコミの断定に根拠はあるのか?」という疑問を、他の人の論説を分析しながら追いかける前半と「ゲームには、精神的に不安定な子供を癒す力があるのではないか?」という本人の臨床体験の紹介をする後半からなっている。「リカちゃん先生のゲーム擁護論だと期待してたら、くいたらないぞ!」という気もするけれども、悩みながらも一歩一歩進む姿に共感してみたりした。
「メディア学者の赤尾晃一氏」とか、どっかでよくみかける偉い先生の名前が出てきたので、笑ってしまった。(笑うなって>オレ)。

 モバギCE機の信じられない遅さ。
 キャナルシティ博多のT-ZONEにNECのモバギCE機がおいてあった。デモ機かもしれないけども「4MBモデル入荷!」と書いてあったので、製品だと思うんだけど、これが、また、「どんでもなく動作が遅い」。どれぐらい遅いかと言ったら、PocketWordで日本語入力すると、キーを打ち終わって数秒して、ひらがなが液晶に表示されて、さらに数秒して変換結果にかわる、ってぐらい遅い。「貴様のCPUは何ヘルツで動いてるんだ!」とか叫びたくなる素敵な遅さ。メモリが足らないせいなのかしら? そもそも、スケジュール帳が起動している時には、PocketWordが起動できなかったし。ひょっとして、メモリをデータ領域に割り振って、アプリが動けなくなってる、とかあるのかな? PockerWordのアイコンをダブルクリックしたら、いきなり「ファイルが存在しません」とか警告ダイアログが出てしまって「ぐは、ROM書き込みのファイルが存在しなくなるのかCE!」とか叫びそうになりましたな。OSのことは良く知らないけど、どうして「メモリが足らなくて起動できません」って言えないんだろう?
 とにかく、キーボードは残念ながら、これまた、タッチタイプ不可能そうな小ささでガッカリしたんだけども、そういう次元をはるかに超えた動作の遅さに目の前が真っ暗になりましたけども、これは、デモ機だけの現象だ、と誰かいってくれい! あーこの速度しか出ないなら、カシオペアのほうが数倍ましじゃ。

 週刊SPAは金曜日発売の予定。
 関東地方では水曜日に発売になっているらしい、Web日記の記事が載っているSPAであるが、地方都市・福岡には金曜日に到着予定らしい。関門海峡で関税かけたりするから、遅くなるんだよなぁ。ってわけで、記事の感想は金曜日ね。



・970729a(火)【長崎は今日も晴れだった】

 つーわけで、二泊三日の長崎県五島への旅は無事に終わったのだった。

 やけた、やけた。調子にのってやいたら、肩と背中がとんでもないことになって、痛くてリュックも背負えません。今日の夜とか、うつ伏せじゃないと眠れないんじゃないのかー?(^_^)

 話は初日の昼のことだが、ジェット・フォイルにまさしく乗り込もうとしていた長崎港桟橋で、突如、PHSが鳴ったのだった。あわてて出ると「もしもし、GTだけどさ、いま、オレに電話かけたー?」とのこと。「かけとらんわい。オレはいま、長崎県だ!」「へーそうか、おかしいな、じゃ、誰だろ? ところで、昼飯いっしょに食わん?」「だ・か・ら、オレは長崎県だっつーの!」という会話はフィクションなのだが(^_^;;,PHSは、うっかりかけると長距離電話なので恐怖なのだった。

 五島列島最大の島・福江島に宿泊したのであるが、長崎港からジェット・フォイル・ペガサス2で1時間。ついたら、DDIポケットのPHS電波は皆無。ついでに、NTTドコモの電波も皆無。「無線モバイル」って言葉が、実に「絵に描いた餅」であったか思い知らされる(^_^;;。今回の旅行、メンバーの7割がPHSで武装していたので、長崎市内までは、連絡がスムーズすぎて、かえって気持ち悪いぐらいだったのが、もぉ、島にわたったら、連絡手段皆無つーか(^_^;;。
 しかし、おととしまで、携帯,PHSなんて素人が持てるものじゃなかったんじゃん、と思うと、贅沢になったものよの>オレ、って感じ。

 民宿、電話は、玄関のピンク電話のみ。もちろん、モジュラジャックとか、皆無(^_^;;。この時点で、オイラのモバイル装備は壊滅。二泊三日の旅行の間、ThinkPadはついに一度も通電されなかったのだった(^_^;;
 うーん、音響カプラまで装備すべきなのか?(^_^;;。ピンク電話からでも0070のリムネット全国APには電話できることは確認したのだった。
 って、ThinkPadの本当の目的は、QV10Aの画像が満杯になったときに、画像ファイルをバックアップして消すために持ってきたんだけどね。さすがにQV10AとDC2Lで合計200枚撮影できると、撮りきれないわけだ。

 いろいろあったけど、とりあえず、こんなところで。


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