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Warp Diary

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【さよなら、ばうわうさん】ver.2.1.0は、こちら。

 メトロのサバがおちてるので、臨時にリム福岡で更新中。お友達にも教えてあげよう!(チェーンメールとか出さないように(^_^;;)。3日目にサバは復活したようだが、まだリムがメインなのだ。

「ロボジョックス」を観た。

モデルアニメーションについて。
 モデルアニメーション(人形アニメ)を使ったロボットの動きは、オイラ的には「かなり」よかった。歩く姿も、なかなか、よろよろしてて(^_^;;、人形アニメ的な危うさと巨大ロボットの危うさを同時に表現していたのではないでしょうか。手の指がちゃんと独立して動いて、拳を握りしめたり、壁をよじ登ったりして、大変よろしかったのではないでしょうか。敵ロボの二号機も、巨大な四脚歩行でせまってくる姿は、その動きもなんだか「雨宮慶太が大好きそう」な動きかたで、元ネタがあるのかも、と思いつつも、つい「あめみやー! 仮面ライダーZO!」とか叫んでしまったのだった。(ゼットオーのクモ怪人に似てるのだ)。雨宮慶太ってのは、特撮系の監督さんで「未来忍者」「ゼイラム」「ゼイラム2」「仮面ライダーZO」「仮面ライダーJ」「人造人間ハカイダー」なんかの監督さん。変身ヒーローと東洋趣味の妙なデザインと人形アニメが好きらしい(本当か?)。

ロボデザインについて。
 ロボデザインは、二脚歩行で(後半の敵は四脚だけど)腕も二本あって、敵はカギ爪だけど、こっちは指のある拳でパンチだし、ガンダム系の顔がなくて、ダグラム系の風防コクピット(あぶねーぞ)で、全体の印象は、ザブングルのウォーカーマシン(バンダイのプラモデルの方ね)の印象。(この説明でわかってもらえなかったら、説明のしようがないな、オレには(^_^;;)。
 主人公メカ、マツモト14号(笑ってはいけない、そこの人!)は、白地に赤ラインの精悍なボディを飛行モード、戦車モードに変形させて大活躍(苦笑)。全身からビーム、ミサイル、バルカン、火炎放射器、チェーンソー、などなどの秘密兵器をくりだして、なんだか「いいのか? それは悪党のするインチキに限りなく近いぞ」というか(^_^;;。核戦争後の未来世界での領土争いを解決するための代理戦争で、長距離では飛行武装が使用可能、短距離では肉弾戦だけ可能というルールなんだけれども、敵にのしかかられて組み伏せられた主人公側のセコンドが「今だ、火炎放射器だ!」とか、「チェーンソーで敵の腕を落とせ!」とか指示を出すのは、なんかビックリ仰天というか(^_^;;。「今だ、目をねらえ!」ちうか。マツモト博士も、真面目な顔をして「今回の秘密兵器は##だ。これで相手は$$$になるだろう」とか毎試合ごとに、秘密兵器を開発して敵のロボットを倒すことを企んでいるわけで、これって「新しい拷問方法を考えてみた」とかいう話なんじゃないかなぁと。オレ、絶対、この博士「自爆ボタン」をとりつけてると思うな(^_^;;。レーザー反射鏡を腕につけてて、敵のレーザーを反射するのは「おぉ!」って感じだったな。けどまぁ、人間の反射速度でレーザーなんか反射できるのか? (できる! できる人間だけがロボジョックスになれるのだ! って、そりゃ、光速で動くモーターヘッドは、光速で動けるヘッドライナーにだけ動かせるのさ! だからヘッドライナーは飛んでくるビームを剣で受けたりできるのさ! っていう「理屈」と一緒やがな!)

 操縦方法は、ジャンボーグA方式......といっても若い人らにはGガンダム方式と言った方がいいかもしれんけれども、パイロットの動作をトレースして動く。カーレーサーのようなツナギとヘルメットを着たパイロットはコクピットで腰を挟まれるようにして宙づりになり、足を空中で前後させて歩き、手を振って、パンチキック! 細かい操作は、両手に握った有線のコントローラの各種ボタンと、コクピット壁面のボタン類で行う。まぁ、壁のボタン押してる動作をロボも行っているのか、については謎なんだけど(ゴッドバードに変形するライディーンは天井のレバーに飛びつくアキラの動作をトレースするのか? とか)、きっと手のグリップにキャンセルボタンがあるのかもしれない。コントローラのたくさんのボタンをみたら公開当時だったら「こんなにたくさんのボタン、一瞬で操作できるかよ」と思ったところだろけども、スーファミ、プレステ、N64と進化し続けたゲーム機のコントローラを考えると「これぐらい操作できんで、なにがロボジョックスか!」ちうか。
 ただ、殴り合いするのに、コクピットが正面からガラスまるみえなのも怖いし、腰宙づりのせいか、ロボがひっくりかえると、コクピットの中のパイロットは自力では起きあがることができないあたりが、問題なんじゃないだろうか? かといってLCLで満たす、なんてことを考えると、あれはGを受けずにすむかわりに、衝撃が直接肉体にかかるから、コクピット外殻をよほど頑丈につくって、そこにショックアブソーバを入れておかないと、ロボの腹にパンチくらった衝撃がそのまま肉体に伝わって、LCL液の中で脳味噌と内蔵が、ばぁああああん! って破裂するハメに......あ、肺の中までぜんぶ液体なら大丈夫なのかな? よくわかんなくなった。
 まーコクピットを浮かしてジャイロ構造に、って話になるのかな。けど、ジャイロって何がなんだかわからなくなりゃしないかな? って30メートルのロボットがこけて、頭の部分に乗ってるパイロットってのはビルの6、7階の高さから自動車に乗ったまま落とされるぐらいの衝撃を受けそうだから、シートベルトしてても首とかひきちぎれるんじゃないか? って、100キロで激突するのって、それぐらいだっけ?

 l=1/2(g*t^2)
 v=g*t
 l=30[m], g=9.8[m/s^2]
 v=24.2[m/s]
 v=87.3[km/h]

 はいっ(^_^;;、空気抵抗などのややこしいことを抜きにして、自由落下で計算できるとすれば、30メートルの高さのロボがこけて頭部のコクピットが地面に叩きつけられる速度は、時速90キロ程度、ということですね。シートベルトをしていれば、充分、死なずにすむかも、というか。けど、とてもじゃないけど、やってられないことないか?(^_^;;

 まー現在の技術で「巨大ロボ」を建造しようとすると、どうしても「材料が重すぎて弱すぎる」ってことになるだろうなぁ。グラスファイバーとか使えば、いけるのかな? とにかく金属材料使ったら、立ったら膝が砕けて、手をついたら手首が折れて肘が食い込んで、肩が胴体から引きちぎれるという事態になりそうで。「最も精密な部品であるマニュピレータで殴るな!」という話にもなるし

 ストーリーは、まぁ、えーと(^_^;;。よくも悪くも「B級」というか。世界設定とか主人公らの動機やら葛藤やらわ、わからなくなくて、それなりに乗せられてストーリーを追ってしまうんだけど、別に魂が震えるような展開はないわけで、ライバルとのレース中に事故が起こり、観客(とかチームメイト)を死なせてしまったチャンピオンは、引退を決意するんだけども、腰抜けと罵られ、また、後輩が苦戦しているのを見ていられずに、最後の試合にかけつけるのだった......とはいってもなぁ(^_^;;。うーん、引退してボロボロになったチャンプが、「もう一度だけ」ってので復活して、ボロボロになりながらも戦い、最後、「えいどりあーん」って叫ぶ......んじゃ、ロッキーになっちゃうし(^_^;;。いや、この映画はロッキーとは関係ないんだけど。

 話はだいたいわかりやすくて、戦う意味を見失ったチャンプ、挑発する殺人鬼なライバル、生意気な後輩、仲間の裏切り、元ファンらの罵声、そしてチャンプは戦いに戻る。「これは国のためじゃない。オレとヤツの勝負なんだ!」と。って、いや、いい話なんだけど、ラストバトルがどんどん妙な方向に展開しちゃうんだよね(^_^;;。詳しくはビデオで観ていただくとして書かないわけなんだけども、「オレはオレとお前の戦いだ!」が「なぜ、オレ達は戦うんだ?」になるんだけども、観てるこっちは「なぜ、お前らは戦うんだ」から「それは戦いか?」を経て「なにしてるんだおい!」になってしまうという。テーマは「生きれ!」(爆)。

「粉砕を!」(クラッシュ&バーン!)

「巨大ロボが殴り合いする特撮映画らしいよ、面白そうだな」と思った人は、観て損のない映画でしょう。「すげい」「こんなもんか」「ゆるせん」のどの評価になるとしても。オレ的には「なかなかやるなぁ」だな。この映画の存在で、オレ的には「ガンヘッド」の存在価値はほぼ「皆無」になったな。(きらいじゃないけどね「パーティーしようぜ!」)


塚本晋也監督作品「TOKYOフィスト」を観た。うぉおおおおおおおおお。ぐああああああああ。ぶしゅううううううう!(血しぶき)。うぉおおおおお。すげい映画だ。異常な映画だ。異常というか「尋常でない映画」だ。うっぁあああああああ。もぉおおおおおお。もりもりもりもりもり。ぶしゅううううううう(血しぶき)。「真夜中の王国」で塚本監督「ボク、鉄の映画ばっかり撮ってしょうがないヤツなんです」って言ってたけど、ほんとーに、同じ映画ばっかり撮ってるなぁ。「鉄男2」とぜんぜん同じ映画だ。うぉおおおお。ぶしゅううううううう(血しぶき)。「鉄男2」の監督がボクシング映画撮ったら、すんげぇ迫力で血塗れな映画になるだろうなぁ、と思ったら、そのとおりで、仁王の様なボクサーが、うぉおおおおおお。もりもりもりもりもりもり。ぶしゅうううううううう(血しぶき)。

 と、いうわけで、見終わってボクシング・ジムに入門してみようか、と一瞬考えたけど、怖いからやめた(^_^;;

 オレ的には、ひじょーに、衝撃つーか、一日脳がぐるぐるする映画だった。鉄男2の方が、いまでも上な気がするけど、それはSF的な味付けの部分が気に入ってるって点と、最初にみた、って点があるから、かな。鉄男では「オレとヤツと死んじゃう彼女」。鉄男2では「オレとヤツと翻弄される彼女」。「TOKYOフィスト」では「オレとヤツと彼女の暴走」と、ついに、彼女がオレを上回るほどの暴走ぶりを示すのだった。(ちょっとまて、最終的にオレを倒したのは、ひょっとして彼女か?)。

 竹中直人、脇役だけど、かっこいい。かっこよすぎ。声は前からすごいいい声だと思っていたけど、顔もこんなにすごいとは正直思ってなかった。竹中直人、過剰評価されてるんじゃ、と思っていたけど「顔と声と存在感」って点では、もぉ、とんでもないものがあるわ。

 塚本監督、変な人(^_^;;。優しそうな、人がよさそうな人に見えるのに、頭の中には、こんなビジョンが渦巻いてるのか(^_^;;

 たぶん、タイトル「鉄拳」にしたかっただろうなぁ。

 オレが言わなくても塚本ファンは観てるか。「鉄男2」に衝撃うけた人は、観るべし。藤井かほり、ファンも観るべし(観ない方がいいか?)。ホラーファンは......よくわからん。でも、ひたすら血は出ます。ぶしゅうううう(血しぶき)。

 塚本監督の最新作は撮影が終了して編集作業中らしいんだけど、やっぱし「鉄な映画」になっちまうんだろうなぁ。ぐふふ。楽しみ。


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