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970915

【本日の内容】
【身辺雑記:】

 昼過ぎに起きた。

 天神に出た。

 再び、一人で、丸善に行った。美術書コーナーで写真集やら美術書やらを、わけもわからず、めくってみたり。

「光」HIROIMX。某フジヒロ曰く「すごいけど、当たり前すぎて、面白くない」(だっけ?)。言われてみれば、当たり前すぎて「だからどうした」かもしれんのぉ。でっかい本で3333円だっけな。たしかに「HIROMIX」って書いてなかったらオイラは手にも取らないかもしれないなぁ、とか思うのであるが、なんかしらんけど「すげい迫力だ」とか思ってしまった。「雄大な風景」というと、ちょっと違うんだけども。「HIROMIXの写真が」なのか「銀塩写真が」なのかわからないけど、空と海を撮影した写真の、すげい広い画角と暗い空(青空なんだけど、絞ってあって暗い)と海のコントラストが。デジカメとかビデオって「暗い」=「ノイジー」で、銀塩カメラの「暗い」=「真っ暗」とは違うからなぁ。写らない場所が「無」になるだけでも、銀塩写真っていいなぁ、とか。(見えない場所がノイズになるほうが「自分の知覚器官の限界を知る」という点では正しいのかもしれないけども)。
 とにかく、実際に買うかどうかは謎だけれども「欲しい」と思ったのは事実だ。自分の部屋でゴロゴロしながら、音楽でもききつつ(アルコールを若干いれつつ)ぼへーと眺めてみたい、とか。

 関係ないが、普段あまりアルコールを飲まないオイラとしてみれば、アルコールは楽しい気持ちにはなるけれども、感覚器も判断力も鈍化するので、「アルコールが入っている時に、よりよく理解できる音楽、映像」というものが存在する、とはあまり考えなかったのだけれども、先日電器グルーヴの「A」が、素面で聴くとつまんないのに、酔ってる時はものすごく気持ちいいことを発見してしまったので、「アルコールの有無によって、評価がかわる作品」ってのも存在するかもしれん、と思うようになったのだった。あ、映画とかはストーリーがあるから、酒に酔ってる時の方が感情移入しやすい、とかいうのはあるんだけどね、もちろん。けど、素面の時つまらない曲が酔うと、いいと感じる、とかいうのは新発見だったのだな。オイラ的には。あー、あと女性は酔ってる時の方が、全般にきれい/魅力的に見えるな(^_^;;。無理に定量的に表現すれば2割増しぐらいに(^_^;;。と、いうことはオイラにとっては「女性」とは「映像」系じゃなくて、「ストーリー」によって判断されてる存在なのだな。そりゃまーそうかもなぁ。「感情移入ぢうよう」ってことだろうから。

 なんか話がそれたので、丸善探索に話を戻す(^_^;;

 HIROMIXの最初の写真集の「Girls Blue」もぺらぺらめくる。オイラ的には関係ない分野の写真だなぁ、とか思いつつも、やっぱ、なんかしらんがかっこええのぉ。

 TokyoStyleは色々なサイズで出ている。1200円なら買ってもいいかなと思うけど、やはり6800円の普及版ぐらいサイズがないと、とか思ったりするけど6800円も出したくないのだった。

「Boy needs home」とかいう、ブースカ人形のいる風景、を撮りまくった変形横長な写真集が、すごくかっこいい。かっこいいけど、なんか「ブースカ人形とかにダマされるか」とか思ってしまうのだった。

 エッシャーの画集が欲しくなる。安いのは1200円ぐらい。「M.C.エッシャーの生涯と全作品」という本は12,000円。「全作品」となると一気に10倍なのか(^_^;;。

 キース・ヘリングの作品集が欲しくなる。ラクガキといえばラクガキだけど、かっこいいなぁ。顔が狼になった人が踊るのが好きだな。って、作品集、いっこGTからもらったの持ってたんだった。

 マグリットの画集は......うーん、この画集ほしくないや(^_^;

 突如、モンドリアンの画集が欲しくなるが、見あたらない。実家からげめてくるか。(んで、tableの背景色を変えてモンドリアンごっこすると思った人、大正解(^_^;;

「も、モンゴリアン?」......オヤヂギャグ

 美術書コーナーをうろうろしているうちに、だんだんと、言葉がうまく出てこなくなってくる。「あーオイラやっぱこの分野だめだわ」とか暗黒まってきたから、って可能性もあるけど、画像系の脳モードに入って右脳支配になって左脳の特技の言語がとまってしまったんじゃないか、とか思う。(考えすぎ(^_^;;)。けど「脳の右側で描け」って本には、そう書いてあるからなぁ。

 演劇の戯曲コーナーで、遊◎機械/全自動シアターの「ラ・ヴィータ」を発見して、つい読んでしまう。観たことある芝居なら、台詞とト書きで、かなり理解できるな。って観たのは、九大演劇部がやったやつだけど。こうかみしょうじ(漢字が出ないや)の「ハッシャ・バイ」も読んでみる。うーん、でもこれは九大演劇部の劇がいまいちだったせいか、ちゃんと再生できない(^_^;;。唐十郎の「少女仮面」も読んでみる。う、うぐー、劇団仮面工房のせいじゃないんだろうけど「肉体!」って活字だけが目に飛び込んできて、全然、他の文字が読めない(^_^;;。(えーと、すげー濃い劇で「そ、それは、にくたいっ!」って台詞が何度も出てくるのだ(^_^;;)

 戯曲を読んだので、やっと脳が言語支配に戻る。

 3Fの店の真ん中が仕切ってあってカフェになっている。ガラス窓側から接近すると、みるからに「カフェ」になってるからいいけど、反対側から接近すると「本棚の角を曲がったら、そこは喫茶店」で、ビクっとするのだった。Z-SIDEみたくビルの角を喫茶店にしてくれい(^_^;;。あと店が、どんどんメニューが謎になっていく謎な喫茶店チェーン「創作喫茶ばん」だったので、不安(^_^;;。いや、ドトールコーヒーだと、やだけどさ(^_^;;。

 楽譜コーナーの前のワゴンに「アニメタル/アニメタルマラソン」の楽譜があった。よーし今度買おう。そして練習するのだ(^_^;;。めざせアニソン弾き語り。(SF大会で「アニソン流し」ができるようになるには、血のにじむような努力が必要らしいが)。

 洋書コーナーで、ギブスンの「ニューロマンサー」「カウントゼロ」「モナリザオーバードライブ」「クローム襲撃」の原書をみる。表紙が新しくなってるんだろうけど、かっくいー。どうでもいいけど「Burning Chrome」って「クローム萌え」とか訳したらダメ?(帰れ>オレ)。冗談はともかく「クローム襲撃」ってのは内容からの意訳だと思うけどなぁ。けど「燃えるクローム」とか「クローム炎上」とかじゃ、かっこわるいかも。「クローム襲撃」は別として、スプロール長編三部作って黒丸尚の訳じゃなかったら、どんな印象だったんだろ、とか思う。当然ながら、英文にルビふってあるわけじゃないだろうし(^_^;;。思うだけで、買って辞書ひきつつ読んだりしないあたりが、弱いな>オレ。

「メイキングオブ・ブレードランナー」を発見。でも買わない。2001年のメイキング本も発見。頭の中で「フィフスエレメントとコンタクト」とシンクロする。

 パソコン本コーナーで、本日はWebの本とかは読まずに、PhotoShopを使ってかっこいいロゴを作成する本を立ち読みするが、やり方をとても暗記できそうにない。おとなしく、今度買おう。

 全然関係ないが、店の中でふと、前方を見ると「知り合いのカップル」が仲睦まじく歩いてくるのが見えた。もぉ一年も前に、色々あって別れたと聞いていたのだが。挨拶すべきなのか、見なかったことにすべきなのか判断がつかないまま、すれ違った。すれ違ったということは、「向うはこっちに気付かなかった」のか「気付かなかったフリをした」かのどちらかだろうから、追いかけて声をかけたりしなかった。しかし、あれだけいろいろやって別れたハズなのに、一年もたたずにまたひっつくとは「男女の仲は、よくわからんものよの」と思った。思ったけど、よーく考えたら、これこそまさに「男女の仲は実にわかりやすい」という典型的な例かもしれん、と思ったのだった。世の中、特に男女関係というのは、実はシンプルなのかもしれない。シンプルゆえに、わかりづらい、とか。(わかりづらいものをシンプルというのか?)。あー、単に「オレがわかってない」というだけなのか(^_^;;

 中洲で「フィフス・エレメント」を観た話は別項で述べる。

「フィフス・エレメント」が不満だったので、帰るに帰れない気持ちになる。ミスドでコーヒーを飲みつつ、雨の中洲を闊歩する人々が窓の向こうを流れていくのを15分ぐらい眺めた。

 どうにもやりきれないので、「コンタクト」を観た話は別項で述べる。

 いい映画だったので、かなり気分が回復する。「神ってなんだろ?」「科学者って、科学という神の信者なのかな?」とか思いつつ、地下鉄に乗って帰る。

 晩御飯はホカ弁。


【「フィフス・エレメント」を観た】

■■■■■■■■■■ CAUTION ■■■■■■■■■■
この項の以下の文章には映画のネタバラシが含まれます。
ラストのオチはバラしてませんが。
【次の項へ飛ぶ】
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 リュック・ベッソン監督のSF映画「フィフス・エレメント」を観てきた。ベッソン監督の作品は、実は初めて観る。(「グラン・ブルー」を30分観たことあるぐらいだ。)

 で、映画なんだけど、オレ的にはいまいちだった。「心のSF映画ランキング」としてみると「スターゲイト」と同じぐらい。つまり、かなり悪い、ということ。ビジュアルなどに観るべきものはあるけど、映画全体としてみると「一本の映画として観るべきか?」と言われれば「ひとつの作品として観る必要はないかも」と言ってしまうかもしれない、と。  ビジュアルは、そこそこ面白かったけど、衝撃を受けるほどじゃなかったし。ブレードランナーに対するオマージュ/パロディかな、と思わせる部分は、ニヤリとさせられたけど、どうも映画全体にノレないオイラとしてみれば、ニヤリとしつつも、なんだか「笑うに笑えない」というか。

 SFオンラインの評では「ワイドスクリーンバロック」と評されてて、「大風呂敷ひろげまくりのガジェットテンコ盛の御都合主義ぶちかましーの」みたいなハチャメチャさを評価すべきなのかもしれないんだけど、そう観ようと思うと、ちょっと、パワーが欠けるような。あまりハチャメチャでもないし。

 とにかく、人類の存亡をかけた48時間の大作戦に関わっている人々のやることを真面目に見ていいのか、笑いながら見てればいいのか、映画みててもよくわからないのだった。どうもノリが悪い気がする。って、自分で映画のリズムを発見すべきなのかもだけど。

 元軍人のタクシー・ドライバーの主人公ブルース・ウィリスも、大活躍はしているんだけど、なんか煮えきらないというか、感情移入できないというか。だいたい、オカマのDJとずっと一緒で、ちっともヒロインと一緒にいないのが、変だわ。まぁ、離ればなれになる、ってのがストーリー上必要だったのかもしれないけども、ヒロインと二人で逃げ回ってボロボロになってくれた方がラストに感情移入しやすい、というか。(まぁ「オレの趣味と違う」と文句つけてもしょうがないけど)。ダイハードの主人公なみに、ボロボロになりながらも戦うとか、12モンキーズの主人公みたいに、ボケ入ってダメ人間になるとか、してほしかった。

 ヒロインは、けっこう好みだ。謎の言葉まくしたてるあたりも、胸がないあたりも(^_^;;。ブレランのプリスに見えるところも。包帯? ボンテージもいい。後半のロリータ系? コスチュームもいい。まぁ、とても「至高の存在」とか「完璧な人間」とかには見えないわけだが。犬豚軍団との大立ち回りも、悪くない。CMになっている「ビル壁面から飛行車の列へダイヴ」のシーンというかヴィジュアルイメージは、すごいものがある。あのシーンは、もっとみたかった。スローモーションで、もっと長引かせてくれい(^_^;;。けど、あれを超えるシーンが無かったのが、悲しい。

 何がイヤかって、悪党がダメだった。ゾークが力不足すぎ。顔も貧相だし。そもそも「絶対的悪」とかいうもののイメージが全然なってないんじゃないのか?(^_^;;。まぁ「幻魔」の表現は難しいとしてもだ。(特に映像では)。まぁ、敵に関しては「自分らが何をしているのかわかってないバカ者ども」という表現だったのかもしれないけども。まぁ、正義と悪の代理戦争してて、その代理人がヤクザな武器商人とタクシー運転手というインチキ具合を楽しむべきなのかもしれないけども。

 2300年の未来世界が、いまいちピンとこないのが、これまた気持ち悪い。空飛ぶ車がある時代なのは理解できるんだけども、他の惑星やら異星人やらとの関係が、ピンと来ない。映画が中盤まで進んでから、いきなり太陽系外までほいほい出かけられることやら、異星人がうろうろしていることやらが説明無しに出てきて、オイラ的には大混乱。未来世界を舞台にするなら、ちゃんと冒頭のある時間までに舞台の説明を終わらしておくのがルールってもんじゃないだろうかしらん? 舞台を現代のニューヨークだかにして、スラムを逃げ回るタクシー運転手&謎の美少女v.s.不死身のギャング団、そして主人公達を助ける謎の神父。不死身のギャング団の背後には実は邪神の影が......とかいう話にした方が、すっきりする......とか書いてみたけど、これじゃ、ありがちなB級映画すぎるじゃないかよぉ。

 SF的に、全体の枠組みがしっかりしてないというか、「SF魂がくすぐられない」上に「SF的にどうも許せん展開」が多い気がする。どっちが予算くうのかわからないけど、SFアクションにするよりも、純粋なアクション劇にした方が、よっぽど迫力あったろうになぁ。

 というわけで、予告編は衝撃的でも、予告編以上のヴィジョンが出てこなくて不満が残る映画だった。オレ的には。

 加筆するかもしれないけど、たぶん、しない。


【「コンタクト」を観た】

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この項の以下の文章には映画のネタバラシが含まれます。
ラストのオチもちょいバレかも(^_^;;。
【次の項へ飛ぶ】
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 カール・セーガン博士原作、ロバート・ゼメキス監督のSF映画「コンタクト」を観てきたので、その感想を書く。

 オレ的には、すごく良かった。「心の宇宙開発映画ランキング」では「王立宇宙軍オネアミスの翼」のすぐ次ぐらいに来そうな、非常に好感の持てる映画だった。少なくともオレ的には「アポロ13」より数倍ぢうような映画だ。

(と書いたら金子誠さんから「『アポロ13』じゃなくて『ライトスタッフ』と比べれ。まさか『ライトスタッフ』観てねぇのか?」というツッコミが。はい、観てないんです>「ライトスタッフ」)

 宇宙からのメッセージが届くまで、結構時間かかるんだけども、その間に、主人公エリーと仲間達の置かれたシチュエーション、師匠との確執、謎のスポンサーという伏線というかお話の前提が、きっちり語られてて好感が持てる。

 宇宙からのメッセージが受信されてから、解読されていく過程もスリリングで、かつ「ありがち」で、よろし。(なんとなく「星を継ぐ者」の謎解きを連想してしまった)。ワープ装置の設計図が解読されるあたりは、ちょっと説明が端折られてて何がなんだかわからないんだけども。けど、字で説明されたら、もっとわからんかったかもしれん(^_^;;。

「科学者は神を信じるべきなのか、否か?」というテーマは、キリスト教の神があまり力を持ってない日本に育ったオイラには、どうもピンと来ない話なんだけども、アメリカでは重大な問題なんだろうか? クローン技術とかがからむと、本当に重大そうだなぁ。(中絶絶対反対な宗教に所属しててクローンの研究とかできなさそうだし)。あるいは、ひょっとすると、「無神論者」ってのは赤狩りネタなのかな? 日本とかじゃ、逆に「科学者が宗教を信じていていいのか?」とかいう話になるんじゃないかな、と、思うのだけども。

 特に今の日本では「神を信じる科学者が」とくると「狂信のあまりサリン事件を起こしましたとさ」という話になるから。

 師匠が業績を横取りしようとしてくる話、政府が機密にしたがる話も、ありがちな陰謀話に落ちそうなのに、ぎりぎりで話が進むので見てて面白い。陰謀話はX-Filesでぢゅうぶん。(あるいはM.I.B.か?(^_^;;)

「オッカムのカミソリ」や「証明できない物を信じるのか?」という主人公側の武器であったはずの言葉が、後で、自分に帰ってくるあたりは、けっこうグッとくるのだった。

 ヴェガ人とのコンタクトも、インナースペース処理というか幻覚処理というか、「2001宇宙の旅」小説版処理というか、「いきなりET出てきて幻滅」とかいうのを避けててよろしいかと。ワームホール表現は、かなりお手軽なCGで、ちょっとがっかりだったけどね。

「神はいるのか?」の話が出てくるのが、ちょっと違和感あったんだけど、逆にそれを避けると「神=宇宙人」っていうコンタクトSFの一番お気楽な答に落着しちゃったかもしれなかったんで、これはこれでよかったのかも。

 神学者とのロマンスが、ちょーっと、甘すぎかも、という気はするけど、話の原動力としてはよろしかった。けど屋外でいちゃいちゃするので「お前ら、パパラッチにスクープ写真撮られたらどうするんだよ!」とか思ったのだった。

 A.C.クラークのSFを読んでるときに感じる「端整なSF」というイメージを、この映画にも感じた。とにかく、この映画は、出てくるネタとその処理が、いちいちSFのツボを押さえていて、見てて安心できる。「ヲイヲイそれは無いだろう」という幻滅がきわめて少ないというか。そのかわり裏切られるような衝撃は味わえないのだが(^_^;;。って、たまたまオイラの知識のバックグラウンドがこの映画にハマっただけで「なんでやねん!」と思った人も多いのかもしれないけど。特に暗号解読の話とか。まー「スターゲート」とか「フィフス・エレメント」とかの暗号解読にゲンナリしてたんだよ、オレは、ということで許してもらおう(^_^;;。

 まぁ、ストーリーを思い返してみれば「SETI計画にかまけていたセーガンの願望充足大爆発」という話なんだけども(^_^;;。弟子の成果を自分の成果にすり替えちゃう老博士に自分を仮託して相対化したりしたのかもだけども。あれが主人公=自分というシチュエーションでの師匠批判だとしたら、セーガン博士、そうとうヤナヤツだけどなぁ(^_^;;

【余計な解説】
「王立宇宙軍オネアミスの翼」
アマチュア集団ダイコンフィルムがプロのGAINAXとなって作った劇場用アニメ。この世界とはちょっと違う平行世界での、人類初の有人飛行にかけるダラクサな王立宇宙軍の面々の青春(と宗教少女との淡い恋)。成り行きで人類初の有人飛行のパイロットにされてしまった、やる気のない落ちこぼれ軍人シロツグは、教会のビラ配りの少女リイクニと出会うことで、徐々に自分たちのロケットに情熱を感じるようになるのだが、ロケット打ち上げ計画には色々な思惑があって......というお話。平行世界の風俗描写といい、前アポロ的な宇宙技術の描写といい、その圧倒的迫力の打ち上げシーンといい、観て損はない名作。ロケット打ち上げ時の特殊効果はエヴァ監督・庵野秀明(だよな)。
「あ、あー、わたくしはー人類初の宇宙飛行士、しろつぐ・らーだっと、で、ありますぅ」(森本レオの声で)。
 そうそう、音楽は坂本龍一ね。音楽もすごくかっこいいぞ。「王立宇宙軍軍歌」は個人的には苦笑だけど(^_^;;
「アポロ13」
トム・ハンクス主演の映画。月に向かう途中で謎の爆発事故を起こしたアポロ13号が地上基地と飛行士の必死の努力で生還するまでを描いた映画。サターン5型ロケットが写るシーンはすべてCGによる合成なんだけど、全然気付かないあたりは、すごい。あとは、普段は超人/英雄として描かれている宇宙飛行士が飛行順位を巡ってドロドロしたり、軌道上で体調崩して泣き言言ったり、鼻水たらしたりする姿が見られる「人間ドラマ」な部分は、なかなか面白い。ただし、ほとんど生還不可能だと思われたアポロを機転と技術と粘りで無事生還させてしまうプロジェクトの描写は、立花隆の本や、ドキュメンタリー番組の方が数倍上で、感動的というかそのNASAパワーに圧倒されるので、オイラは映画はいまいち評価しないのだった。「アポロ13」に感動した人は、「アポロ13号奇跡の生還」H.クーパー.Jr.=著、立花隆=訳、新潮社とか読むと吉。(あれ、立花隆は訳だったのか)。


【さよなら、ばうわうさん】

別ファイルにしてしまったのだ。


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