・960630a【『未来世紀ブラジル』】
知っている人は知っていいるけど知らない人は当然知らないのだがオイラの「SF映画心のベストテン第1位」はテリー・ギリアム監督作品「未来世紀ブラジル」なのだった。まる。と、いっても劇場では観ていないのだけれども。高校3年のいつだったか、割とでかいレンタルビデオ屋さんがビデオデッキも貸していたので、当時テレビは持っていたけどビデオは持っていなかったオイラは2泊3日で、「ブレードランナー」「さよならジュピター」「サイレント・ランニング」「ブラックホール」「1984」そして「未来世紀ブラジル」をかりて、一気に観たのだった。他のもそれなりだったし、SF力を高めるお勉強としては充分な題材だったのだけれども、「未来世紀ブラジル」は始まって3分の時点であまりのことにひっくり返ってビデオ止めて、トイレいって歯磨きして、ちょうど訪れた友人(後に百億千億をオイラに無理矢理よませて『大学に入ったらSF研に入るんだ』という暗示をオイラの潜在意識に刷り込むことになる男。某大SF研OB)とともにもう一度、冒頭から観はじめ。観終わったあとも、あまりのことに、もう一度巻きもどして、最初から観てしまったという過去も今となっては懐かしいな。
♪とぅとぅるとぅるるるる〜(ブラジルのテーマ)
と、いう具合に勝手な思い入れがある「未来世紀ブラジル」なのであるが、先日、奥野@多摩動物日記#すぷらたむーびー好き者、君と喋っていたら「ブラジルを面白いって言う人をはじめてみましたよ」とか言われた。さらに、まきりん@NY駐在員妻、さんも「う〜ん、観たけどよくわかんないや」だそうな。う、う〜む。そうなのか。ブレラン好き、というような人なら、「好き!」か「嫌い!」のどっちかには割れるだろうけど「よくわからないなぁ」とは言わないと思っていたのであるが。むー。(いや、オイラがわかっているとは言わないけどね(^_^;;)
「未来世紀ブラジル」の日本語FAQとか、ないのかな?
ま、「すべての思い入れは個人的なものである」ってことで。
【fjから勝手に拾ってきた情報によるリンク】
- テリーギリアムのページ(英語)
- いろんな関連サイトへのリンクがある。(以下の二つもここから飛べる)
- 12monkeysのページ(英語)
- 映画会社の作った公式ページ。主演のブルース・ウィリスやブラッド・ピット、監督のテリー・ギリアムのインタヴューやムービーなどがダウンロードできる(らしい。でかいからためしてない)
- BRAZIL FAQ
- 「未来世紀ブラジル」のFAQ(frequently Asked Qestion = よくある質問)らしい。ってのもつながらなかったから確認してない。なぜか韓国のKAIST(先端科学技術大学)のサーバにあるぞ。(いや、あってもいいんだけど)
・960629b【ディスプレイ昇天】
『目覚めた時、すでに彼はいってしまっていた』
ボクは何度も思ったものだ。「もしスペアがあれば、貴様を塀の上からコンクリートに叩き付けて、こっぱみじんにふきとぶところを眺めて『ビンゴ!』だとかそれに類する言葉をはこう」と。
ボクはスペアを手に入れた。だが、塀の上から君を落下させたりはしなかった。実は電圧の安定した場所さえあれば、君が復活すると、心の底では信じていたからだ。
下宿の電圧で、君は2日で回復した。
そして、すばらしい色彩を見せてくれた。
しかし、今朝、目をさますと、君は昇天していた。
最後の力を振り絞ってくれていたわけだ。どうもありがとう。
と、いうわけで、退役したディスプレイは昇天した。退役させた電子機器がいきなり死ぬのはよくあることだ。やはり機械を機械として作動させているのは物理法則でも機械の形などでもなく、人間がその機械に投影した「機械としてのヴィジョン」なのだろうか?
とか偉そうなことを書いてみたが、端的に書けば「直ったかとおもったディスプレイはやっぱし壊れていたな。ステ」だ。この手の中に抱かれた物はすべて消え行く運命なのか? と問いかけたくなるのはオイラだった。
・960629a【『12モンキーズ』】
・960628a【『マッキントッシュ伝説』/斎藤由多加 を読む】
『マッキントッシュ伝説』/斎藤由多加 という本を買った。これはCD-ROMの方が先だったんだけど。実のところGeneral Magic社のJoanna Hoffmanが女性だったのでビックリしたから買ったのであるが。(ちょっとウソだが説明すると情けない上に長い)。アラン・ケイもダグラス・エンゲルバートも超かっこいい!
Apple IIに思い入れがあんまりないものだから、どうも興味が「Macintoshに込められたヴィジョン」って方向に流れていくわけで。つらつら考えるに今のMac(あるいは95)はオイラが「パソコン」に求めていた基本性能を、とっくにクリアしてるってこと。むー、ちうことはあとはオイラ側の問題ってことなのかなぁ?(^_^;;
なんちゅうか、最近、何が何だかわからなくて身の回りのデータがグチャグチャで頭の中もグチャグチャなんだよなぁ。なんか、全部メモみたいな形で統合してとりあつかえる、ちうか、メモで書いたのをそのまま時系列で集積すると同時に、インデックスも別に自動でつけてくれるようなソフト、っていうか、そういうもの、ないかなぁ? んで、時系列と語句で検索できるわけ。うーん、なんだ、Newtonってこういうことだったのか。(^_^;;(さわったことすらないから、誤解してるのかもしれないけど)
とにかく、ひたすら、一つのポケットにデータをぶちこみ続けていきたい、って感覚と、それを広い画面で、ダーっと一覧したい、って欲望が。んで、携帯できるサイズになってほしいけど、マイクロなキーボードなんか使うぐらいなら、ペン入力ほしいなぁ、とか。でも、やっぱキーボードないと、テキスト入力できないしなぁ。とか。でかいフォントで見せられたら一覧性がなくてイライラすっけど、だからって見えないぐらい小さいフォントなんか見たくないわけで。
やぱ『こんぴゅーた?』って言ったら、そこらかしこでコンピュータが指令を待っていてくれる世界(スタートックレの世界)がぢうようなのだろうか?
・960627a【『インターネットほめぱげ探検BOOK』】
と、いうわけで知らない人は知らないけれど知っている人も実は気付いてない男「インターネット遊び人・須藤玲司」の本『インターネットほめぱげ探検BOOK』が本屋にあったので、買った。本人も本が出ているのに気付いてなかったらしいのは業界の秘密である。黄色い表紙だわ。
まだ、ちゃんと読んでないからいろいろ言えないけど、個人的には非常に好きだな。須藤玲司って人の芸風にはちょっとついていけない部分も感じる今日この頃であるけれども、彼のWWW(個人ページ)に対する思い入れと評価基準は、けっこうアテにしているのだ。これでGaZaPeeのバックナンバー買わなくてすむし(って買っても情報古いだろうし)。
・960625b【ごーごーまっきんとっしゅ!】
・960625a【不当なFライン命令でGo!】
と、上のようなものをつくった直後、まぢでネスケが「不当なFライン命令です」爆弾を出した(^_^;。本当のMacは「システムエラーが発生しました」とは言わないないので、「あんさん間違えてまんがな」と見せてくれたのかもしれない。小さな親切だねぇ(;_;)
Mac者でないみなさまに、「Macの爆弾画面」を見せてあげたい気持ちでいっぱいですが、爆弾だしてるMacの画面は、本人が爆弾だして正気を失ってますからキャプチャがとれないんですねぇ(^_^;;
・960625【エスプレッソコーヒーに浸したピザを一口ほおばると...】
本日は、突然的にシーフードピザがくいたくなって、またもや、ジョリーパスタに行った。あつあつのカップルにはさまれた席であつあつのピザくって、あつあつだった。シーフードピザの上には、タコ・イカ・ホタテ・ツナ・エビなどが載っているのであるが、一番、オイラの感性にうったえかけるものといえば、それはズバリ「イカ」であるよ。いまからはるか大昔、下宿で食パンにケチャップぬってチーズを載せて具のないピザトーストを作る高校生だったオイラは、ある日、古くなったオツマミの「いかくん」をのせると、すばらしくうまい「シーフードピザ(のような物体)」に変貌することを発見したのだった。とか、実に一昔な昔を思い出しながら、ハフハフとピザを食うのであった。そういえば、ピザをくって口を火傷する人間があまりに多いので不思議におもった某博士が、ピザ生地とチーズとトマトソースをいろんな重ね方で焼いて、その温度分布をつぶさに記録した結果、「とけたチーズが火傷の原因」という通説をくつがえして「実はトマトソースの熱容量が非常に大きいのが火傷の原因」というのをつきとめて、ネイチャーだかに論文がのって「身近なことでもつきつめると科学になる」ちうオチだった話があったなぁ、とか思ったのだった。なんか、食いながらすんげぇ古かったりくだらなかったりすることが思い起こされるのであるが、やっぱ、味と香りは、記憶に直結しているんだなぁ、とかいうのは「紅茶に浸したマヨネーズ..... じゃなくて、マドレーヌで記憶がよみがえり」という、『失われた時を求めて』(だっけ?)によらなくても日常生活でも発見できるんだなぁとか。そういえば『失われた時をもとめて』とか『ライ麦畑でつかまえて』とか『いちご白書』とか名前だけ知っていても、何に関しての本なのか知らない本って多いなァ。『かもめのジョナサン』とか、読む前は「どうしてこれがヒッピーの聖典?」って思ったけど、読んだらたしかにそういう本だしぃ(^_^;;。 まぁ、文学方面は致命的に知識が欠落しているのは確かなわけで、ヘミングウェイって名前も「かっちょいい別荘」とか「タイプライター」とかの代名詞であっても、実際にどんな本かいた人かしらなかったりするし。「時計じかけのオレンジ」もタイトルだけ聞いたら何の映画かわからんなぁ。
と、いうようなことをピザを食いながら考えたのだった。あ、しまった、半分食べてる間の記憶がない! 損したかなぁ(^_^;;
・960623a【身辺雑記】
- いつものことながら、身辺雑記でお茶を濁す。日常生活のなかからトピックスを抽出してヒネった解釈をしつつありがちなオチにおとす、という作業がこの上なく面倒くさい、という季節なのであった。
- 金曜の夜、NHKで「金曜フォーラム」ちう番組があっていた。司会は山根一眞。マルチメディアとインターネットの話題が続出して、結局、なにもまとまらなかった気がする反面、細かい情報はぶっとばして、全体の大づかみな話をしてもらったのは、ありがたかたのかもしれない。本来学術ネットから発達したインターネットをオイラは一度も学術目的でつかったことがないってことに気付いた。いかんなぁ。「学生が勝手に情報を集めて勝手な意見を持つようになると教師は独裁的な力が持てなくなってたいへんではないか?」という問いかけにたいして、慶応の教授が「学生が最新の情報を勝手にどんどん集めてきて、自分に教えてくれるし、自分で勝手に考えてどんどん意見を言ってくれるから、教官としては、何から何まで教えなくてもいいし、自分としても若い連中の最新情報とか新しい発想とかが得られて、楽だし楽しいから、もっと広まってほしい」と答えていた。なるほどすぎる(^_^;;。他には、英語の問題や機械翻訳の問題もさることながら「言葉の違いは文化の違いだから、翻訳したって通じない」ってことなんかが、ガビンときたな。(当然、そういうことは考えていたけど、あらためて口にされるとハッとするな。みんな、自国の文化・言語に注意を払ってウニコードで根絶やしにされたりしないようにしつつも、InglishだかEnglishだかエスペラントだかを駆使して、情報量おちてもいいからコミュニケーションしようぜ、とか思った。(英語勉強せれ>オレ)。あと「場が持つ雰囲気っていうものは、どうしても必要であって。ネットで知り合った人がいれば、会いに出かけたくなる」って意見が「どっかで聞いた台詞だな、おい」的だった。
他にもいろいろ、考えさせられる部分は多かったけど、メモもビデオもとってないので、もぉ、わからない。外人は何しゃべってもかっこよさげだな、っていうのと、山根一眞ちう人は、どうしてこぉ「優しげだけどいまいちかっこよくない中年サラリーマン」的な印象になってしまうんだろうか、とか、思った。アマゾンに一年に何度もいって、ギャグかと思うぐらいハイテクガジェットを使い倒して、世界中どっからでもニフ経由でメールを読んでしまって、「スーパー##の仕事術」シリーズは、まぢで、すげぇ面白いしためになるのに。「山根式袋ファイル法」ちうのは、まぢで便利よー。オイラはずさん野郎だから「超」整理法に移行したけど(^_^;;- 下宿の片付けをした。腐った台所は弟君の領土で、彼が領主としての責任を果たしてくれた。リビングに積み重なった書籍雑誌新聞はオイラの担当だ。新聞を縛り上げて積み上げ、書籍雑誌類は「超」整理法の第一の原則に従って、本棚に横に並べた。うーむ、時間順にならんでいるな。人に歴史あり本棚に歴史あり、だ。
- ここしばらくほったらかしていた観葉植物たちの面倒をみる。(ほっとくなって>オレ)。最低限度、水だけはやっていたのだが、ベンジャミンゴムにカイガラムシがつきはじめている気がしていたのを、ほったらかしにしていたのだ。じっくりみると......げー葉っぱが真っ黒! 幹をみればそこら中にカイガラムシがー! ぐはーすまん。 とりあえず、幹に張り付いたカイガラムシを全部削りとってから、風呂場に運んで一緒にシャワーを浴びつつ、カイガラムシの廃棄物によって汚染された葉っぱを洗ったわけだ。あとは、ベランダでカイガラムシよけスプレーをぶっかければ、とりあえず終了。むぅ、すまん。
- 風邪ひいたらしい。下痢しまくりやがった上に微熱があるのかだるくて、頭痛がする。サイテー。せっかくの週末が、という気もするが、平日にくたばってるよりも心おだやかかもしれない。
- スタートレック「ジェネレーションズ」を観た。わざわざ「吹き替え版」を借りた。(だってオリジナル音声に思い入れがないもん)。内容は実にいつもながらのスタトレTNGだった。スペシャル版ならでは、ちうことで、カーク船長も出てくるが、この人がまるっきり劇場版1作目「スタートレック」の時の「退役したらつまらんかった。エンタープライズのこのシートにいるときが本当の私だ」ちうのを、こりずにやっていて笑ってしまった。ピカード船長はあいかわらず、なんかにとらわれて魂の旅を繰り広げるし(この人、いっつも、過去やら記憶やら異次元やらに飛ばされてトラウマと向き合ってばっかしやん)、データはいつものごとく自分を改造しては、メロメロになるし、ジョーディーもいつものごとくつかまってバイザーいじられて、無意識にスパイするはめになったりするし(つかまる度ではピカード艦長と同じぐらいだろうけど、ジョーディーの方がひどい拷問を施されることが多い気がする。まぁ、ピカードはボーグ人にされちまって連邦艦隊全滅させたりしてるから、どうでもいいけど)
- 夜中「超人ロック」があっていた。OVAの放映らしい。「新世界戦隊」とかいう話だったが、いまいち面白くなかった。2時間だかの時間を使って映像と音楽をくっつけるよりも、マンガで読んだ方が、ずっとよかった気がする。まぁ、好みの問題かもだが。
- 「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」/村上春樹、を読む。面白かった。一角獣が住む高い壁に囲まれた街に囚われた「私」の物語=「世界の終り」と、情報産業の陰謀にまきこまれていく「計算士」の「私」の物語「ハードボイルドワンダーランド」がシンクロしていく物語なんだけど、現代日本の話だとたかをくくっていた「ハードボイルドワンダーランド」が、第2章ぐらいからとんでもない方向に走り出すのがすげぃ(^_^)。
- ThinkPadに外部ディスプレイをつけて使っている。液晶を切っていると800*600で表示できる。やはりこれくらいの広さがないとやってられないデザインであることを確信した。それはいいとしても、ちょっと使いやすいエディタ(っていうか「心を許せるようなエディタ」)をひろってきて、環境を整備しないといけない気がしてきた。同じような環境であるはずなのに、MacOSだとテキストの打ち込みだろうが、画像のいじりだろうが、メールの読み書きだろうがサクサクっていくのに、Windows95上だと、どうもすべてがしっくりこない。慣れの問題だろうか? そうだとしたら、はやく慣れたいものだ。
- 季節柄なのかどうか、ネット2年生のオイラにはわからないけれども、fjなんかをちらっとみてるとfjの流儀と作法を知らずにふるまって叩かれている1年生がちらほら。まぁ、それはいつものことだからいいんだけど、どうも叩かれて開き直る1年生が「情報のないお説教などネットでは無意味!」とか、はやりの言葉を都合よく解釈した言い訳を吠えるあたりが、どうもなぁ。たぶん、いつものことなんだろうけど。またIRCなんかをしていると「こんにちはインターネットはじめて1週間目です。」というような人がいらっしゃる。もちろんそれは構わないしNew Comerはいつでも大歓迎なのであるけれども、去年は一度も体験しなかったことといえば、こういう方が入ってくるなり「なに、あんたらオタク? サイテー」とか「マニア大嫌い!」などと表明されることである。うー、思うのは勝手だけど口に出さなくてもいいと思うけどなぁ。水が会わなきゃ他所に行けばいいと思うし。さらにありがたい事に「すこしはアウトドアとかに興味もった方がいいよ」などと忠告していただけることである。どうもありがとう。書を捨てノートパソを捨てて街や山に出るよ。
まぁ確かに「コンピュータが好きな人や研究者だけで構成されていた今までの『インターネット』というコミュニティは崩壊するだろう」ってのは本当だろうけどねぇ。なんちゅーか、いきなり他人の家の茶の間に土足で踏み込むようなことをしなくてもいいんじゃないかなぁ、とか思うんですけれども。まだ、場所はいくらでもあるわけですしー。礼儀の問題だと思うなァ。