(執筆中)
9/22をもって日記猿人から去る決意をされた「ばうわう」さんについて、氏の決意表明文を読みつつ語る予定。
と思ったのであるけど、時間もないので、気になる点を何点かだけ。
なお、「お知らせ ばうわう」の「97/Sep/15 (Monday) 21:38:22」最終更新の版を元に引用を行います。
1について)まず「不正行為」とは何か? という話なんですが。言葉の定義に関してあげ足をとるみたいなのですが「違法行為」と言っているわけじゃなくて、あくまで「不正行為」だと池川・遠藤さんは言っているのだと思います。そしてその「不正行為」というのは、「日記猿人(の運営規則)」に対する不正行為のことだというのは、文脈から読みとれると思います。
私は、不正行為をしたつもりはありません。
ハッキング行為をしてサーバに侵入したこともありません。
日本やアメリカの刑法上、私の違法性は存在しません。
実際に、あなたがたがどのような経済的・肉体的損失を受けた、と言うのでしょうか?
「私は、不正行為をしたつもりはありません。に関して
これは、「E.N.システムの投票用パスワード発行ルーチンのバグを利用して複数のパスワードを『不正に』入手して、それを用いてアンケートに複数投票した」という、いわゆる「不正行為」に関して
ハッキング行為をしてサーバに侵入したこともありません。に関して
これも前項に関連しているのですが、後者「そのような行為は行ったが、それは不正行為とは思っていない」だった場合、それは、立派なハッキング行為(正しくはクラッキング行為)でしょう。「ハッキング行為をしてサーバに侵入」という言葉を、ばうわう氏がどのような意味で使っているのかわかりませんが、別にtelnetやftpでサーバに繋ぐのだけが「ハッキング行為」ではないわけで、「メールを使って不正にパスワードを入手した」のもクラッキングなら、「不正に入手したパスワードをつかってアンケートCGIを操作して投票した」のもクラッキングでしょう。(繰り返しますが「不正」とは「許可された以外の方法で」という意味で「違法である」という意味ではありません。)
日本やアメリカの刑法上、私の違法性は存在しません。に関して。
違法性の件については、私は門外漢ですので、追求しません。ただし、違法である可能性もあると思います。
実際に、あなたがたがどのような経済的・肉体的損失を受けた、と言うのでしょうか?に関して。
これはあまり声高に主張して欲しくない内容ですが、遠藤氏が管理者になる前に「ぷろくら日記」に書いていた通りに「池川さんの時間と体力を消費させた」ということが第一にあります。これは池川さんのネットワーク管理者、プログラマーとしてのコストから金銭的に計算できる損害です。それに加えて「精神的な損失」というのも、あるでしょう。(裁判などでも「被害者に精神的苦痛を与えた」というのはちゃんと考慮されるはずですし)。
これらの点を考慮した上での発言とは思えませんが、これらの点を考慮した上でもなお「リンク集を維持するためには、ある程度の時間や労力が必要である。今回はたまたま私が原因に見えるかもしれないが、日記猿人を維持するために通常必要な労力の範囲内である。よって、私が特別の損害を与えたとは言えない」あるいは「私の悪意のない行為で誤動作するようなシステムを使っていることに問題がある」という方向で議論を進めることは可能だと思われます。(理解、賛同が得られるかどうか定かではありませんが)。また「リンク集は管理者のものではなく参加者のものである」という立場を強く主張した上でなら、なんらかの進展が期待できるかもしれません。あるいは製造物責任のような概念を持ち出して「ページを公開している以上、管理者にはそのページを維持する義務がある。よって一利用者である私の行為によって管理者が多大な労力を使う結果になったとしても、それは管理者側の責任である」という主張を行うとか。(主張するのはいいけれども、同意してもらえるかどうかは別の問題です。念のため)。
2について)これらに関しては、1について、の項ですべて説明しましたので、この項ではこれ以上の説明はしません。
私は、不正行為も、破壊行為も行ったことはありません。
どの刑法に関わることなのか、明確に示してください。
モラルの面で、「不正」「破壊」と私を攻撃しているのでしたら、あなたがたのほうこそ、立派な犯罪行為者です。
3について)これに関しては「私は気に入らない日記を取り除くために作者の学校にクレームをつけたことはありません。」と、ばうわう氏は明言しているわけですから、ばうわう氏を信じる限りにおいては特に問題はないでしょう。(私は個人的な情報源より、ばうわう氏がどのような電話をかけるかについて若干の情報を持っています。それにしたがって電話クレームの件では、私は、個人的には、ばうわう氏を信頼しないことにしております。それは、情報源の人物と、ばうわう氏のどちらが信頼できる人物かと考えた場合に、情報源の人物の方が信頼できるからです。しかし私は直接的な証拠を持っているわけではありませんので、他の人にばうわう氏が信頼できない人物である、と保証することはできません。よって、ばうわう氏の記述を信じるかどうかは、読者のひとりひとりが個人の責任において決めて下さい。私か直接受け取った、ばうわう氏のメールは非常に丁寧な文体だったのですが。なお、私が個人的に信用するしないは別として、この文章では、ばうわう氏の記述を基本的に信用することにして話を続けます。)
私は気に入らない日記を取り除くために作者の学校にクレームをつけたことはありません。
私が作った画像を無断使用したり、私のことを根拠無く、感情のままに誹謗中傷した人が学生の場合は、それが学校という教育目的で学生にインターネットを開放している場なので、担当教員などに伝えたりしています。
これは、刑法などに照らし合わせて、先方の犯罪行為を指摘しているものです。
実際に、先方から、私の主張の通りである、とのご判断をいただいています。
今後も、私に対して、誹謗中傷などをした場合は、憲法が保障する基本的人権を守るために、先方にクレームをつけます。これは、日本国民に等しく認められることです。
これを、一サイトの管理者のあなたがたが、私の人権を拘束しようとするのは、あきらかにあなたがたの犯罪行為です。
ばうわう氏の論点を私なりにまとめると
さらに「クレームをつけて学生のWebを閉鎖させる」というような話の場合に思うのは、「大学ことなかれ主義すぎる」という点ですね。問題がありそうなら、考えもせず、とりあえず閉鎖、というような態度はよくないと思います。学生側も「先生に言われたらすぐ閉鎖」というのはよくないと思います......とはいえ、そうも言ってられないでしょうから(^_^;;。とりあえず、趣味関係のページはプロバイダなどの大学と無関係な場所を確保してそこで開設すべきではないか、と思います。そうすれば「大学のサーバにそのようなページがあるのは問題だ」という話を回避することができて「学生である君がそのようなページを作成するのはどういうことか」という本質的な問題だけで議論ができるのですから。そして合い言葉は「言論の自由」ですね(^_^;;。
自分の権利を守るためにクレームをつける、という行為は(日本の風土にあわないというのを別にすれば)正しい行為だと思います。けれども、そのクレームの付け方を間違えると「威力業務妨害」や「恐喝」になって立派に刑法に反した犯罪者になれるので、気をつけたほうがいいのではないでしょうか。
それと、もう一つ。他のWebページの作成者は人格を持った個人であって、企業のお客様相談係の人ではないので、気に入らないからといって自分が一方的な被害者、相手が一方的な加害者という態度でクレームをつけていいわけではありません。(はて、企業のお客様相談係にはそういう態度でクレームつけていいのか?)。
さて、ばうわう氏の「お知らせ」にはこれから下に自由作文な文章が続いていて、そこにも興味深い記述があるわけなんですが、本日のところは、ここらへんで。残りは後日。
(しかし、思ったほどおもしろくないなぁオレの文。)