-->
【Warp Diary】Text flying Time and Space
この“日記”は事実をもとにしたフィクションであり、登場する事物に関しては演出上の効果のために任意の改変・誇張・創作が加えられています。悪しからず。
[4月]
[5月前]
[5月後]
[6月上]
[6月中]
[6月下]
[7月上]
[7月中]
[7月下]
[8月上旬]
[8月中旬]
[8月下旬]
[8月誕生日]
[9月1週]
[9月2週]
[9月3週]
[9月4週]
【ワープ日記インデックス】
【ワープ日記番外編「沖縄DAYS」ver.2.0】/
【日本SF大会コクラノミコン日記?】
【960913放生会デヂフォトver.2】
【960916くじゅう阿蘇デヂフォト日記vol.2fin】
【べんりくん】
【べんりくん鏡】
【朝日奈】
【キノComp】
【キノ他】
【メタバブ】
【新鮮日記版】
【津田りん】
【津田ネオ】
【津田ネオ更新おしえ】
【日記猿人】
【猿人更新登録】
【ストーリーズ】
/【Brazil-FAQ-Helper】
感想のメールはこちら的 :
morrow@hf.rim.or.jp
ReadMe!参戦[960908]
【New Age Logo】
【ワープ日記・本文】".../warp.htm#start"で飛ぶと吉?
・960930b【「サイバースペースの著作権」を読む】
「サイバースペースの著作権」名和小太郎 中公親書1320 という本を買った。読み中。なかなか面白い。というか、オイラは著作権については「これやると怒られるよ」的なものしか知らないのであるからして、面白いのだ。まる。
へぇ、米国著作権法では、「著作権はアイデア、処理、プロセス、システム、操作方法、概念、原理、発見には及ばない」ってことで、著作権法が処理するのは、あくまで著作物の「表現」についてだけで、それが持つデータやアイデアは処理しならしい。んで、これを「表現/アイデアの二分法」と言うらしい。んで、アイデアの方は特許の管轄になるのかな。
さらに「データは創造物ではなくて発見の対象であるからして、誰も著作権を主張できない」とな。よって、データーベースには「選択と配列」には著作権があるけれども、内部のデータは著作権法では保護されない、ということか。
「著作権の第一の目的は著作者の労働に応えることではなく、米国憲法が示しているように科学と芸術の進歩を促すことにある。この目的のために、著作権制度は著作者に表現に対する権利を与えてはいるが、同時に他者にその作品のもつアイデアやデータを解放するのである。」(p67)
と書いてある。とはいえ、北欧は1960年代に「カタログルール」、EUは1996年に『データベースの法的保護に関する命令』で、それぞれ著作権法とは別に、データベースの内容を保護する法律をつくっているそうな。
あぁ、著作人格権がでてきたなぁ。ベルヌ条約に曰く、
著作者は『中略』、1.著作者の著作物であることを主張する権利(氏名表示権)、2.著作物の変更、切除その他の改編で、または著作物に対するその他の侵害で、自己の名誉または声望を害するおそれのあるものにたいして、異議を申し立てる権利(同一性保持権)を保有する。
『中略』部分=その財産的権利とは別個に、この権利が移転されたのちにおいても」
(pp100-101。『』とか()とかは、オイラ)
なり。ベルヌ条約では、この権利を著作者死後50年としている。フランス法では「永久に、時効なしに、死亡後は相続できる」としていて、著作者は永久に自分の著作物に口出しできるらしい。日本法は2.の「同一性保持権」を強化して「自己の名誉または声望を害するおそれのある」改変だけでなく「著作者の意に反する著作物の改変」も禁じているらしい。んで、米国は1989年のベルヌ条約加盟まで著作人格権を無視していたらしい。むぅ。
自分の書いたものに対しては、いつまでも「それはオレさまの文章だぁ!」と主張する権利を「勝手に改造するんぢゃない!」と文句をいう権利を持ち続けるってことだね。逆に言うと、自分が著作者でないものに対しては、いつ何時「それは著作者のオレ様の意に反しているからやめておくれ」と言われるかわからない、ということでもある。たとえお金を払っていても、だ。むぅ。
まぁ、著作権フリーと言って売っているデータ集は、実際には著作権を放棄できないらしいのだが、「使用料無料。著作人格権を行使して使用を制限しない」ということなのだろうね。きっと。
デヂタル社会にそぐわない、と思っわれたのか、徐々に世間は著作人格権を制限する方向に動いているらしい。「1994年に締結されたGATTのTRIP協定は著作人格権の条項を明示的に除いてしまった」と書いてある(p.116)。オイラにはTRIP協定ってのが何なのかわからないから、なんとも言えないのであるが。
と、たいへん勉強になる本であることよ。プログラムの著作権とリバースエンジニアリング、プログラムの作ったプログラムの著作者は誰? とかいう話は、オイラには難しすぎるのだった。さらにまだ、本は半分残っているのだ。冒険は続く(^_^)
・960930a【Newton欲しまり】
うー、AMP130買っても、まともに動かすだけの周辺機器そろえるだけの金がないぃいいい。だから、買わない。ニュートン。
MP120でがまんして、UniFEPと書道だけいれて、ほそぼそと携帯電子ツールの未来を夢想することなら、できるかも。でも、横にできない上にキーボドがつながらないのは、いやんだ。暗闇でメモとれないしー。
ってわけで、今、銀座にあるというニュートンショップなんぞに行こうものなら、何をしでかすかわからないオイラだった。
次なる東京行は10月6日。
手元に金がありませんように。MP130が入荷していませんように。でないと、買ってしまうぞぉ。しまうぞぉ。しまうぞぉ。
買わないやい。オイラ、ペンチアムマシン買って95いじって幸せになるんだから。
感想のメールはこちら的 :
morrow@hf.rim.or.jp
「トモロウランド」ホームページに飛ぶ
/
諸星友郎のホームページに飛ぶ
無断転載ヲ禁ズ(c)1996 MOROBOSHI Tomorrow
ただし、リンクフリーとします。正当な引用は認めます。