西暦二〇〇二年二月
Japanese-Language Contents
【お知らせ】
◎ i-mode端末の話
オレのi-mode端末P209iは、メールボックスが一杯の状態で新着メールが届いた場合「既読メールを消去すれば新着メールが全部受信できる場合は、黙って既読メールを消す」仕様らしいと、今頃気付いた。
あるいは「端末直送のメールは消す」のかもしれない(そんなの区別してるとは思えないけど)
いままで、メールボックスが満杯だと「受信できませんでした」と言うので安心していたのだが、昨日から「さっき読んだメールが消えてるのに、まだ読んでないSPAMメールが残っている」という現象が発生しているような気がして、悩ましく思っていたのだ。
自分でも、まだ「本当かー?」という気がするんだけど、本当だとしたら迷惑な仕様だなぁ。
なんだか、信じていた電子デバイスや電子サービスに裏切られてることが続くなぁとかいう気がしてしまう今日この頃だ。
(自分で自分を裏切っているという説もあるけど)
◎ サクラの話
昨日22時に送付したサクラ・インターネットに対する問い合わせメールの返事が16時すぎに届いた。
曰く「担当者に転送しましたので、いましばらくお待ち下さい。5営業日以内に連絡がない場合は、再度、お電話ください」とのこと。
まぁ「いましばらくお待ち下さい」はいいんだけど「5営業日以内に」とかいうレベルで時間がかかる話なのかー! と、ちょっと怖くなってきたりして。
なんでもいいから、早くアカウントを再開して欲しいものだ。事情調査は後からでもいいから(ってわけにはいかないんだろうなぁ)
(その後の話はこちら)
◎ 国家秘密機関の話
関東平野の冬の空を眺めながら、国家秘密機関で秘密洗脳研修を受けているオレだ。「空を眺めながら」って、よそ見してちゃいかんだろう>オレ。
内容に関しては、素直に言って「勉強になるなぁ」という話で、特にどうこういう感想はない。
講師の人々は、基本的にみな「官僚」の人らなんだけど、オレとしても「こいつらが将来、天下るのか!」とかいう目で見てるわけでもないので、とりたてて、どうこういう感想はない。ただ、使っている用語の中に、たまに「あぁ、この人らって、官僚なんだなぁ」と思わせる用語がある気がする。って、オレも「別の民間企業の人ら」と親しく話をする機会があるわけでもないので、本当に「官僚用語」なのか、単なる「業界用語」なのか、わからなかったりして。オレの「勉強不足」である可能性も大。
あとは話の中によく「我が国の……」ってのが出てくるあたりに「おぉ、この人らが日本を動かしているんだ! すげいや!」と思ったりするんだけど、同時に「あー、こういう特にどうということのないオッサンが日本の舵取りをしてたり、舵取りしそこなったり、舵取りしてるつもりになってるダケだったりするんだろうなぁ」とか思ったりするのだった。
ま、見回してみて、若き官僚の人々がとくにギラリとしているわけでも逆に妙にボンヤリしてるわけでもないわけで、みんな普通なのね。逆に、民間企業から来たオッサン連中がギラギラしているわけでもないし。
あー、しかし、なんとなくボンヤリ聞いていると「○○省は、規制したり、規制を緩和したり、税金を投入したりします」という話が出てきて「お金をもうける話は出てこないのかな?」と思ったり、「政府主導ですと、コスト的に問題のあるやり方をしてしまう場合がありますが、民間主導ですと資本主義の法則に従って、コストが下がります」という話が出てきて「うーん、民間がやると資本主義の法則に従って『自動的に』コストが下がるんじゃなくて、努力したり、努力が及ばない場合は倒産したりして、コストを必死の思いで下げている、って言ってもらいたいかも」とか思ってしまったりして。別にオレもいつも必死にコスト削減のことばかり考えているわけでもないんだけど。
そんなこんなで、妙に「民間企業の人であるところのオレ」ってのを自覚してしまったよ。って、まぁ、別に戦略思考をしてコストを削減して競合他社を蹴落としてシェアを拡大して株主に配当金を出すことを念頭に、常に活動している「わけではない」んだけどね。
どうでもいい話だが、拉致宿舎の食事のボリュームが多すぎる。最近、昼飯は素うどんしか食べないのに慣れてきたので、おかずが二品つく定食には文字通り閉口した。
明日からは、意図的にオカズを取らずに済まそう。って、明日になったらすっかり平気になってバクバク食ってるオレがいたりして。とほほ。
◎ テガキストの日
というわけで、一日、手書きでレポート用紙にメモしたり文章書いたり図を描いたりしたわけだけど、久しぶりに色々と文房具を駆使してると、それなりに楽しいねぇ。
なんか、出張だってんで焦ったのかウキウキしたのか謎だけど、無印良品やらスーパーの文具売場やらで、水性ボールペン(ジェルインク)だの、使い捨て万年筆型ペンだの、ピグマ0.8mmだの、いろいろな太さの筆記具を買い込んでしまったので、色々、使い分けてみたりして。って、ほとんど遊んでるのか!>オレ。
まぁ、講義内容に、意識が集中してくると、ペン遊びもだんだん収まってくるくるわけなんだけど、集中すると今度は、無意識のうちにいつもの仕事場デスクのメモ用紙置き場の方に手を伸ばして紙を取ろうとしたり、存在しない引き出しを開けて、ホチキスやらクリップやらを取り出そうとしたりするのがちょっと。(はたからみてたら「なんだこいつ?」だろうな)
特に、使い終わったペン類は基本的に胸ポケットに入れる習慣なんだけど、スーツのワイシャツはポケットのサイズが違ったり右胸ポケットが無かったりするので、ちょっと調子が狂ったりして。
◎ 東京とは不思議な所だ……
昨日の話だが、東京駅で新幹線を降りて在来線に乗って延々と移動したんだけど、ちょうど仕事帰りの人々やら学校帰りの生徒さん、学生さんで満杯。
文庫本を読んでいる人、雑誌を読んでいる人、携帯でメールを読んでいる人、寝てる人、カバンの上で書類書いてる人。カバンの上で数式を展開しているインド人。
特に、携帯でメールを読んでいる人がことのほか沢山いて、ちょっと驚いた。みんな折り畳み携帯を使っているので、ちょうど平安貴族の「シャク」を持ってるような姿なわけで「貴族のシャクは、時に会議のカンニングペーパーとして機能いていた」とかいう話を思い出したりして。インド人もメール読んでたなぁ。日本語なのか? 英語なのか? はたまた、ヒンディ語か?
で、こういう光景のどのあたりが「東京」っぽくて、どこがどう「不思議」なのか、というと、実はたぶん、別に不思議じゃないわけで、「このオレが会社帰りの人々満載の満員電車にスーツ着て乗っている」ってことが、オレの最近の日常生活に無いから、すごく新鮮でかつ不思議な感じがした、ってことかな。
新幹線を降りてからずっと「東京ってのは不思議なところだなぁ」とか思いながら移動してたんだけど、たぶん、退勤・下校時刻の山陽本線に倉敷駅から乗っても同じ事を思ったんだろうな、と。
数式展開したりメール読んだりするインド人は、あんまりいないかもしれないけど>倉敷。
ま、そいだけ。
◎ サクラその後
18時にメールが届いて「2/18までに入金が確認ができませんでしたのでアカウントを停止しました。2/28までに入金が確認できませんとアカウントは廃止です」とのこと。
なーんだ。
ま、ユーザー登録のメールアドレスを切り替えてなかったんで、転送設定にしたまま放置していた昔のアドレスが廃止になって、案内メールが届いてなかっただけだった。
再送してもらった案内メールにはご丁寧にも「ユーザー登録のアドレスのメールが届かないのはユーザーの責任です」と明記してあるので、文句も言えないという(わはは)。
念のため、自分のところで発行したアドレスにも送ればよさそうなものだが、そういうわけにもいかないのかなぁ? フールプルーフが足らないというか、サービス悪いな(態度が悪い客だな>オレ)
何はともあれ払う物を払わねばならない。拉致監禁の身の上なので、倉敷にいるメガゾにかわりに振り込んでもらおうと考えたのだが、口座番号やらどうやって伝えようか? 口述だと、間違うかもいれないし、FAXもないし、手紙じゃ遅いし……とかしばらく悩んだのだが、よく考えたら、メガゾはテガッキーを持っているのだった。ここ一年以上、メガゾにメールを送る必要性が無かったのですっかり忘れていた。
というわけで、テガッキーにメールして電話で確認して、とりあえず任務依託完了。
メールって便利なのね!
昼まで倉敷で仕事。
昼から新幹線で移動。
夜、東京都某所の国家秘密機関に拉致監禁される。
宿泊施設はなかなか小ぎれいな建物なのだが、タオル類が皆無とは思ってなかったので、ちょっと途方に暮れている。最寄り駅まで歩くとたっぷりカロリーが消費できそうな距離がありそうだし。
キャンプ気分でバンダナで身体をこするとするか!(旅行アイテムとして、バンダナ類だけは豊富にあるのだった)
◎ i-BOARDの話
実に久しぶりに、i-modeのメールをi-boardを使って書いた。いや、親指打ちしかできないサイズのキーボードとはいえ、普通のQWERTY配列キーボードが使えるってのは、いいねぇ。携帯電話のテンキーで入力してるとやっぱり、ひと文字ずつ考えながら入力している自分を感じてしまうからなぁ。
さらに言えば、タッチタイプできるサイズのキーボードで入力するってのは、あんまり気にしてないけど、すごく気持ちのいいテキスト入力法なんだろうなぁ。手書きよりも高速に日本語の文章を書いてる(叩いている)ことを「当たり前」だと思って、感謝も何もしてないわけなんだけども、ありがたいことなのねぇ。
で、話が「palmの折り畳みキーボードが欲しまりだ!」となると、非常にわかりやすい展開なのだが、本日のところは「やっぱ、キーボード入力っていいよね」という話でおわってしまうのだった。まぁ、zdnetの記事だかで、m105に折り畳みキーボードをつけて、会議の議事録とかをバリバリ入力しまくって5日で電池切れにしてしまう人の話が出ていたから、ちゃんとしたキーボードさえあれば、どんどんメモテキストを書くのにはいいのかもしれないね>palm。
まぁ、両手でキーボードを打たないと操作できない、となると携帯端末には不便でしょうがないと思うのだけど。
このあたりは、HP200LXとかを駆使してた人とかだと全然、感覚が違うかもしれないのでうかつなことは言えないが。
◎ palmの任務の話「電卓」
ばたばた大慌てで出張に出てきてしまったので、いろいろと忘れ物が。
一つ忘れたのが「関数電卓」だ。「関数電卓」と言わずに「電卓」そのものを忘れてしまったのだが。
まぁ、飲み代の割り勘計算ぐらいなら携帯電話についてるオマケ電卓機能で充分かもしれないのだが、なんか仕事上の数字が出てきたときには、テンキーをスパパパと押せないとちょっとねぇ。
普通の電卓ならコンビニで安く売ってるから買ってしまってもいいんだけど、仕事上の数字をいじるとなると最低でも「ln(自然対数)」「exp」ぐらいできないと使えないからなぁ。
というわけで、ここでpalmの出番なわけだ。関数電卓palmware「Parens」を入れているので、計算能力的には充分なわけだ。もちろん、PCのアクセサリの関数電卓でもいいのだが、ThinkPadをどこまでもうろうろ持って歩くわけにもいかないしね。
とはいえ、palmwareで計算しようと思ったら、スタイラスを持って、ちまちま画面を押さなくてはいけないわけで、「テンキーをスパパパと」押すわけにはいかないのだった。
WorkPad30Jを入手したときに、関数電卓を持ち歩くのをやめてWorkPadを持ち歩くことにしようか? と思ったが断念したのは、このためなのだった。まぁ、それに、薬品で溶けたり落下させて木っ端微塵にしても惜しくない値段の関数電卓しか使わないことにしてるせいもあるけど。
◎ palmの任務の話「辞書」
もうひとつのpalmの任務は「辞書」だ。
研修とかの類の「手書きで多少まともな文章を書いて提出する義務が生じる場面」では、小型の国語時点(本屋のレジに置いてある豆辞典みたいなやつ)を持ち歩くことにしているオレだ。漢字書き取り試験を受けさせられているならしょうがないが、日本語で文章を書くことを要求されている時に漢字が思い出せないから使いたい言葉が使えないってのはオレ的には不条理なので、国語辞典を持ち歩いてしまうのだ。
んがしかし、今回は本棚から豆辞書を発掘するヒマがなかったので、palmに入れた辞スパ国語辞典だけが頼りである。
とはいえ、グラフィティでちまちま入力して引いていると、紙の辞書とどっこいどっこいな速度にもかかわらず「あぁ、PCの電子辞書なら(タッチタイプで入力するから)一瞬なのに!」とかイライラするんだよなぁ。ってPC使って書いてるなら、漢字ぐらいATOK様が教えてくれるから辞書ひく必要もないのか!
もう一つの「辞書」の役割といえば、「英和辞典」だ。
社外に宿泊する出張の際には、機密保持的な問題から仕事場紙資料の持ち出しがかなり制限されるわけで、仕事を持って出ようにも出られないから、必然的に「夜は仕事なし!」になるわけなんだが、そうは問屋がおろさないわけで、英文の文献だの特許だのをしこたま渡されて「ゆっくりじっくり読んできてね」と言われてしまうのだった。
まぁ、特許や文献そのものは公開情報なので何の機密性もないわけだけど、「某仕事場メンバーのオレが、あるジャンルの特許や文献を束にして検討している」という情報は周囲にばれてしまうわけで、これはこれで、問題だったりするんだけども。
で、英文の文献を読むためには英和辞典が必要なんだけども、これが重くてしょうがないので、電子辞典を……って、内蔵メモリが少ないm105なので、辞スパ英和はインストールしておらず、デフォルトの「辞書」の英和しか入ってない。これじゃ、技術英文を読むにはちょっと語彙が……というか、最低でもリーダーズ級の語彙がないと使えないんだよなぁ。ってことは、ThinkPad持ち出さないとダメじゃん。ってことは「palmの任務」じゃないじゃん。
しょうがないので、デイリーコンサイス英和和英、も持ってきてたりして。って、「リーダーズ必須」と言ってるわりには中途半端な見出し語数の辞書をもってきてしまった気もするなぁ。
英和辞書に関しては、なんか、いまいち自分で納得してないらしいぞ?>オレ。CLIEかm50xシリーズを買って、メモリカードにどでかい英和辞書を入れるしかないな。あるいは、PocketPCか。
◎ palmの任務の話「文庫本」
新幹線で移動してる時の暇つぶしの文庫本として、青空文庫からdocファイルで森鴎外を入れてみたりしたのだが……あー、フォントがガビガビで、明るいところでも暗いところでも見づらい白黒液晶で目が痛い!
とりあえず、文庫本としては、とりあえず失格。ハイレゾ液晶だと、かなりきれいなんだろうけどね。
大昔に「マイクロチップの魔術師」をpalmで読んだ過去があるんだけど、思えば、当時のオレは若かったんだろうなぁ。