MOROBOSHI Tomorou's
Warp Diary 1998
May 3rd Week Another Side
ネタバレ版
ワープ日記・最新版
ワープ日記・98年5月第3週
980516y[ about "ROBOCOP" / 「ロボコップ」シリーズについて(ネタバレ) ]
「ロボコップ」1,2,3がネタバレます。
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『ロボコップ』…ロボコップを観るのなら、まず第1作ははずせな
いでしょう。バイオレンスもたっぷりのロボコッ
プ誕生から、指令4の宿命そして指令4を逆手に
とったカッコ良すぎるラスト!(冷静に考えると
あまりにもインチキ的!)
「What's your name, shooting star?」
「Murphy!」
もカッコイー(>_<)/
『ロボコップ2』…観なくてもいいかも。
むぅ、お金かけてあるから画像はすごくきれい
だけど、バイオレンスが怖すぎで嫌い。
ロボ2との格闘シーンは好きだけど、設定もオ
チもいまひとつだと思う。
『ロボコップ3』…ぜひ、みるべし!
ただし「バカ映画」として!
(バカ映画とは誉め言葉ですから。念のため)
謎の日系企業カネミツ商事が送り込む究極の忍
者ロボ・オートモ! ビキニパンツで登場!
サングラスにタバコというニヒルなルックスと
裏腹に、自動販売機ぶちこわし商品盗む、売店
のオヤジを居合でビビらす、スシ屋で作戦たて
る。ノコギリ刃の謎の忍者刀をヒュンヒュンふ
りまわしバクチュウしまくり。すごいぜニンジャ!
一方、市民レジスタンスと行動をともにする
ロボは民衆をいたぶる武装警官隊の基地を襲撃、
火炎放射器で丸焼にしただけに飽きたらずにバ
ルカン+ミサイル+ジェットブースターで立ち
向かう!(強すぎ!)
980516z[ MOVIE"STARSHIP TROOPERS" / 「スターシップ・トゥルーパーズ」感想メモ
] ネタバレ版
つーわけで、「スターシップ・トゥルーパーズ」の感想を。
ネタバレするので、うっかり来てしまった人は、戻るよろし。
ネタバレします。
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ゆっくり考える暇(というか余裕)がないので、例によって、メモ列記である。
では、はじめよう。
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なぜ、あんなに話が嘘臭いのか?
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バーホーベンが死に死に映画を取りたかったからであって、死に死に映画にならない
ような理屈はクソ食らえだった。
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脚本家がバカだった。
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「全体が実は地球連邦軍のプロバガンダ映画だ」という設定で、そのために全体としてとんでもないクソ臭さが漂うようにあえて作った。
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話が嘘臭いかどうか、気にしない監督だった。
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あえて嘘臭い映画にして、見に来た人に対する嫌がらせだった。
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別にそんなに嘘臭くなくて、文句言う人が歪んでいる。
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陸戦の戦法に対する疑問
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なぜ、機関銃だけなのか?
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手榴弾が効くなら、グレネードランチャーや炸裂弾を標準装備にすべきでは?
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なぜ、歩兵なのだろう?
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火炎放射以外には敵に飛び道具がなさそうなんだから、戦車とは言わないまでも、装甲車ぐらい投入すれば、無駄死に度が減るのでは?
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なぜ、爆撃しない?
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最初の爆撃があんなに有効だったのだから、爆撃すればいいのに。
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なぜ、隕石落として敵惑星を焦土にしない?
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バグにできて人類にできないとは思えないので、人類もバグを隕石落としで攻撃すべきだったのではないか、と思う。
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ただし、これは「惑星を破壊するぐらいの威力がある」と仮定している場合で、「バグは地中に住んでいるので隕石爆弾の威力が通じない」という設定があった場合は、仕方がないのかもしれない。
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宇宙艦隊に対する疑問
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なぜ密集する?
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最初の攻撃で、敵のプラズマ高射砲が戦艦を撃沈するぐらいすごい威力があったのはわかっていたはずで、それなのに、さらに何度もよけると味方同士がぶつかるぐらいの密集隊形で飛んでくる神経が不明。まぁ、「惑星を周回する軌道が非常に細いので仕方がない」という設定があるのかもしれないが。
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なぜ気密服を着ない?
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現在、戦艦の乗組員のどのぐらいが戦闘中に救命胴衣を着用してるのか知らないから、なんとも言えないのだが、プラズマ高射砲で戦艦がバラバラになりかねない状態が判明しているのに、気密服の用意もなく、あっけなく船外に吸い出されて死んでしまうのが理解できない。宇宙服のコストの方が、人命コストよりも安いのか?
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なぜ脱出ポッドがあんなに遠い?
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艦長を含めて、戦艦の頭脳とも言うべき人々が、火災を起こした船内をころげながら何分も走り回って、挙げ句の果てに艦長が隔壁につぶされて死ぬような状況でないとたどり着けない場所にしか脱出ポッドが用意されてないのが理解できない。
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バグとの戦争は戦争ではなく自然災害
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宇宙艦隊があんなにも敵の攻撃に対してへぼいのは、戦争中の攻撃ではなくて、不意に襲った予測していない天災だったからだ。
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パニック状態に陥った場合、めちゃくちゃになるのはしょうがない。
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バグの生態に関する疑問
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なに食って生きてるんだ奴らは?
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どうやって、宇宙を航行してるんだ、奴らは?
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どうやってニューブエノスアイレスに隕石を落としたのか、よく理解できなかったので、なんとも言えないが、敵は自分の母星の周りを周回している小惑星にムシムシビームを照射してワープさせているのか? 宇宙の彼方からいきなりワープミサイル打ち込んでくるってのは、素晴らしすぎる侵略計画というか、素晴らしすぎて無理があるような気がしないでもないけれども、まぁ、虫のすることだけに理屈考えても無駄だろう。
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「人類が先に手を出した可能性も」などとニュースキャスターに言わせていたので、人類側の情報が虫側に大量に漏れるような事態が発生していた、ということを暗示していたのかもしれない。
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そもそも、どうしてあんな軍事目的に特化したような生態を持ってるんだ?
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人類征服に特化していたわけじゃなくて、宇宙侵略に特化、あるいは単なる局地戦闘に特化した種族だったのかもしれない。
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この前まで身内で戦争ばっかりしてたんだけども、たまたま、人類あるいはその他の外敵の存在で一致団結して戦争をする種族になった、とか。
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あるいは、別の存在(プロトカルチャーとかオーバーロードとか)によって、戦闘用に開発された種族と考えることもできるが、考えすぎだろう。
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なぜ歩兵が犬死にするか? それは情報部の陰謀なのだ。
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作中でも情報部のカール君が説明してくれたように、歩兵部隊が罠にはまって犬死にしかけていたのは「敵のブレイン虫を捕獲するための罠」だった。
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しかし、最初から全部罠だったとは考えられない。一晩で10万人も戦死者を出して、最高司令官が更迭されるような事態を起こしてまで罠をはるか? って、軍司令部内部の政治の話だったら、ありえる話だが。あるいは、人類全体を軍事に特化した種族に進化させるための深淵な陰謀、とか。(ハードフォートネタ)
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情報部(あるいは、上位機関)は、敵のブレイン虫を捕獲することによって、バグたちを理解することを、短期的にバグたちを絶滅させて勝利することよりも有用だと考えたのか?
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「エイリアン」的に、バグどもを兵器として研究したくなったのかもしれない。
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勿論これは「隕石爆弾などで、バグを全滅させることが可能である」という仮定をした場合だが。「敵を皆殺しにすることは不可能」で「手出ししないで放って置くと地球に隕石爆弾がどんどん落ちてやられてしまう」ということだと考えれば、10万だか100万だかの歩兵を犬死にさせてでも、敵のブレイン虫を捕獲する必要があるんだろう。
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バグは人類を操れるのか?
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前線基地の将軍は「バグは通信兵を操って、ウソの放送をしたのだ」と語ったが、妄想かもしれない。
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人類を操れる、というのが、情報部がバグの脳を狙っているというのとパラレルの関係になっている。
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相互理解とくれば、雪風やエンダーのゲームかもしれない。
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人物描写について
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デイジーは、ハイスクール卒業のときの「あたしたちずっと友達よね」の輪に入っていれば、死なずにすんだのかもしれないなぁ、とか思った。
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しかし、カールの大佐は出世しすぎな気がするものの、海軍の士官さんと、陸軍の二等兵からの叩き上げの階級の違いが凄すぎて、悲しくなってしまう。
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しかし、陸軍の階級の仕組みはよくわからないけれども、「お前を臨時の曹長だ」とかいうことで、ほいほい階級があがっていいのか?
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エースが最後まで生き残る役だとは思ってなかった。「オレをいじめてもいいんだぜ」が効いたのかも。もちろん、デイジーが死ぬことはわかっていたが。
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プライバシーの無さはどうなってるんだろう? 学校の成績が壁面一杯に表示できるのは、まぁ、あるのかもしれないが、いくら陸軍歩兵の宿舎といえ、ビデオメールをみんなの前で見るという風習は、どういうもんなんだろう?
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手足が千切れても、機械の手足で戦争ができるほどにサポートでき、骨折だの切り傷だのが、「衛生兵!」のかけ声で直ってしまう世界で、「敵につかまったら、躊躇無く
殺せ」というのは、よくわからない。まぁ、先生は両脚を食いちぎられてて、出血が致命的だと悟ったので「撃て」といったのかもしれないが、片腕でも戦い続ける人だけに、
ちょっと違和感をおぼえた。まぁ、地球上の現実の戦場で、どの程度「いっそ殺してくれ」が発生しているのか知らないからなんとも言えないが。
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あ、すでに「捕虜になると脳味噌吸い取られる」って情報が伝わっていたから「殺してくれ」なのか? いや、その前に部下を射殺してたな。
機動歩兵の犬死にっぷりと、バグの恐ろしさを考え合わせると、以下のようなことが思い浮かぶ。
- 相互理解が不可能な相手に正面攻撃の上陸作戦を展開すると、若くて健康な兵士が大量に死んでしまう。よって、そのような常識的な上陸作戦を行う必要はない。
- 核爆弾や絨毯爆撃による殲滅戦が非常に有効である。
- 絨毯爆撃や核攻撃は、通常、非戦闘員を巻き込んだり、地下深くに隠れた中枢部を破壊できないので、問題があるが、敵が「全個体が戦闘員と見なせる」場合や、「中枢の破壊が不可能なので、下部戦闘員を殲滅する以外に戦争を終わらせる手段がない」場合は、核攻撃や絨毯爆撃は許可される。
- よって、軍は核兵器も含む爆撃で敵を殲滅すべきである。
ま、こういった理由で、太平洋戦争で日本の都市が絨毯爆撃で焼け野原にされたり、広島、長崎に原爆が落ちたりしたんだなーと。
とりあえず、本日は、ここまで。
「まとめは後日」と言いたいところだけど、多分、このまま書かないんじゃないかという予感がする。
君の意見やツッコミをトモロに送りつけてみよう!
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