【Warp Diary Extra】『インディペンデンス・ディ』について。ver.1.0.
961206 ver.1.0
【注意!】このページには映画のネタバラシが含まれています!
と、いうわけでID4こと『インディペンデンス・ディ』について感想とか関係ないこととかを書きたいのであるが、見ていない人にネタバラシするのは悲しいので、別ファイルにしてみました的。別ファイルになっているのは、単にネタバラシ回避のためだけなので、「情報」とか「論」とかを期待しないでほしまり(しないしない)。
- エイリアンの宇宙船でかすぎる。でかすぎるのはこの映画にとって非常にいいことだから、別にでかいことをもって非難する気は毛頭ないのであるがー。それにエイリアンのテクノロジーは謎だから、「非科学的」とかいってもしょうがないしー。でも、いいたいよねー(^_^)。「体積は月の1/4」とかいうとんでもない大きさの物体(マザーシップ)が、「静止軌道にのりました」とかいっていたけれども、質量は謎なれど「月の1/4もあるでかい物体」が静止軌道にのってしまったら、天変地異がおこらないのか? 大丈夫なのか? すくなくとも、潮のみちひきはすんげーでかくなりそうだが。静止軌道って月軌道の1/10ぐらいの距離にあるから、100倍ききそうで怖いなー。
- エイリアンがバカすぎて、悲しい。バカじゃないかもしれないけれども、ヘイズ大尉との空中戦の後、崖に激突して不時着した後、ヘイズのパンチ一発で気絶してしまう......気絶してるんじゃない!。それに、ハッチって人力であくのかー? すでに壊れていたのか? それとも「飛行機乗りなら反射的にわかる位置に、いわずもがななグリップがついていて、回したら空いた」んだろうか? 延々引きずられてる間は気絶していて、解剖されてる最中に突然、復活したのも、ちょっと謎だなぁー。解剖してるハカセもちょっとは警戒しろよー、生きてるかも、って思っていたんだろー?
かんけーないけれども、大統領とテレパシーで交感したあと射殺されちゃって、大統領が「奴の考えがわかった。奴らはイナゴと同じだ。(わかりあえない)。核で皆殺しにしろ」って言うんだけれども、大統領はクライマックスに「オレは空の男さ!」とか脳天気なところをみせて、責任もなんもかんも無視して戦闘機で出撃しちまいやがる困った「湾岸戦争空の英雄」なんだけれども、エイリアンのパイロットとテレパシーで交感して「奴の考えがわかった。奴らは生まれながらの戦士だ。パイロット同士、わかりあえた。核で(人類を)皆殺しにしろ」とか言い出したらどうしようかと思った。
マザーシップで蝿男デビットとヘイズを迎えたエイリアンナビゲーターがバカ度が高くて悲しかった。だいたい、整列してるエイリアンもあんまし怖くないしなー。
- 「コンピュータウィルス使う」って思いつくのはいいけれども、あんなにあっさりウィルス作れるのかー? まぁ、40年も墜落UFOを研究いてたんだから、エイリアンのUFOのコンピュータの制御方法とかOSとか解析できてたのかもしれないけれども。それに、PowerBook5300で、ウィルスをUPLOADするなー! いや、してもいいけどさー、なんかなぁー。fj.rec.movieなんかのツッコミでも「宇宙人がノイマン型コンピュータを使っているとは思えません」「CRTディスプレイにアイコンならべてよろこぶ連中だから、案外同じようなシステムなのかも」とかいう話になっていたから、まぁ、つながってもいいんだけれども。『いまのコンピュータのアーキテクチャは、実は墜落UFOから得た技術だった』とかいう壮大な裏設定があるならいいけど、ちょっと壮大すぎるなぁ。それにさ、オイラが言いたいのは「宇宙人のシステムにつなげる前にWindows95ネットワークにつながってくれ! Macintosh!」ってことだ(^_^)
- 蝿男ジェフ・ゴールドブラム、なんか、いいガタイしてたぞー。今回はリサクル・エコロジーマニアでMIT出身の挫折したエンジニアでコンピュータの天才で携帯電話の電波を追跡して別れた奥さんをおいまわすストーカーではあるけれども、ハエになったりしないし、全身黒づくめでもないから、まともだぞー、いいぞー、ヒーローだぞー。
- エリア51の博士、データ少佐だもんなー。なんか、実にオイシイ「UFOオタク」しててよかったなー。「いやぁ、あの兵器、すげかったっすねー」とか言って顰蹙かうしー。
- マクロスくさいー。なんか、実にマクロスくさいぞー。巨大宇宙船(黒くてボコボコしている)に戦闘機が一列編隊で飛んできて、ミサイルが横列縦隊になって飛んでいってぶつかる、てのがマクロスくさいのかなー。トップガンよりも、どちらかというとマクロスくさいー。
- 「バリアー」だー! いぇい、お約束のバリアーだ。英語では「シールド」って言ってても、字幕だとちゃんと「バリアー」だ。超科学の夢だよね>「バリア」。まぁ、あれをみて「ATフィールド」と言ってしまう人も多いだろうけれども。オイラはマジンガー世代に属しているから、やっぱバリアーは限界を超えると「パリーン」と割れてほしい(^_^)。
- どーでもいいがー、直径24キロもあるような山のような(山よりもでかい)円盤が地上に落下したら、その衝撃はとんでもないもんじゃないのかー? 地震ぐらいのさわぎじゃない気がするぞぉ。隕石の落下ほどじゃなくても、あんなもん墜落したら、真上に落ちてなくてもエリア51とか全員、生き埋めでは? それに真下にしか発射できない「最終兵器」を何のためにぶちかますんだろ? うるさい戦闘機を叩き落とすためか?
- キリマンジャロにUFO墜落してましたけれども、どこを攻撃していたUFOなんだろ? 大都市あった?(あったら失礼)。
- いきなり軍人が仲良くなるってのは、ウソくさいなー、命令系統ずたずただと思うけどなぁ......って、エリア51からアメリカ大統領が米軍に指揮してるから、みんなその傘下に入ってしまったんだろう。旧式のモールス符号ってのも謎だなぁー。まぁエイリアンは人類の攻撃を「ヘ」とも思ってないから傍受する気もなかったんだろうけども。「攻撃は5時間後だ」。日本軍もでてくるがー、なんか第二次世界大戦から南の島で大日本帝国の勝利を夢見て隠れていたような人だったぞー。日本軍には見えるが「航空自衛隊」には見えない。だいたい、首んところに布がたれてる帽子なんかあるのかー? やっぱ、第一次攻撃で自衛隊は崩壊して、南の島の神宮司部隊が決起したのかもしれないぞぉ。人類最後の望みが、「ロズウェル事件で回収されたUFO」がいいか「日本軍が本土決戦用に密かに開発していた人型兵器」がいいか「富士の秘密研究所で開発していた首都圏防衛飛行要塞スーパーX」がいいかは人によるだろうなー。
- そもそも、なんでエイリアンは、人類の衛星なんかを使う必要があったのだろう? あんなにたくさんデストロイヤーをもってるなら、2機を高軌道にあげておいてマザーシップとの間で通信すればいいのに。それに、小型UFOだけでも自力で軌道まで上昇できるんだから、通信衛星を自前で用意するのって簡単だと思うけどなぁ。簡単というか、わざわざどうして人類のテクノロジーをこそこそ利用する方法をとったんだろう? あーでも非常にささいな技術的問題から人類の衛星電波利用が一番エクセレントな選択だったのかも。
- しかし、デビットの「衛星電波の専門家」って設定がどうもなー。エイリアンが集団思考を行う生命隊ってことにして、人類の情報網やコンピュータ、ネットを敵視して攻撃してきた、とかいう設定にして、デビットをコンピュータウィルスの専門家にしとけば、もっと面白かったのかもしれないなぁー。あーしかしエイリアンが情報やウィルスに興味あったら、ますますその方面で勝てる気がしないな。
- あー、エイリアンは通信傍受とか暗号とかに関する知識とか理解がないんだ。巨大宇宙船を飛ばすテクノロジーと最終兵器ビームの破壊力と無敵バリアを開発してしまって、力づくで宇宙を蹂躙してきたから、「自分の通信を敵に傍受されて作戦の裏をかかれる」とか「通信を暗号化する」とか「コンピュータシステムにウィルスを注入される」とかいう発想がないんだ。あーわかった。そうなんだ。だから、システムにウィルスを注入されることに対して無防備だったり、人類の放送衛星と干渉するような周波数つかって平気だったりしたのかも。
- 「敵のスパイがもぐりこむかも」とか「敵が味方のフリしてるかも」とかいう発想がないから、40年も前に行方不明になった戦闘機が戻ってきてもなんのチェックもないのか。
- マザーシップの警備が手抜きすぎると思うけれども、やっぱ、今までの星々が軌道上まで上がれる装備をもってない連中ばっかりだったので、警戒してなかったんだろうね。あるいはね、集団思考をする種族特有の「マザーシップを直接攻撃するのは、絶対にダメ」というタブーを人類がサクっと無視したのかもしれない。
- とりあえず、今はこれだけ。
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