ECLIPSE(E-D27A)にカーナビを載っける

お約束:当局はいっさい関知せず。




以前掲載していたカーナビ取り付けの手順ですが、blog移行に伴い旧コンテンツを すべて破棄したためにみられなくなっていました。
そこで、以前のコンテンツのダイジェストを再構成してここにお届けいたします。



カーナビ取り付けで把握しておく必要のある信号線

・車速パルス
カーオーディオ取り付けには絶対に出てこない信号。
基本的にスピードメーターに繋がる。
実際にはクルマのECUあたりから取る事が多い。

・バックランプ信号
クルマのリアコンビランプのバックランプに接続されている線である。
車速パルスだけでは前進と後退の判別ができないので併用する。
ジャイロが優秀な機種ではなくても補正されると聞くが、配線が面倒でなければ取り出しておくべきであろう。

・パーキングブレーキインジケータ信号
パーキングブレーキ(走行中に操作しないほうのブレーキ)が利いている状態でインパネにインジケータが点灯するスイッチの信号線。
安全のため、走行中にカーナビを操作できないようにするために配線する。
しかし、この配線を行うと、ドライバー以外の人間でもナビが操作できない欠点が生じる。

・そのほか


アクセサリー電源、イルミ電源、バックアップ電源とか、グランドとか。
あと、ダイバシティアンテナとか、バックカメラの映像信号線とか、そーゆーの。


取り付けのミソ

エクリプスには、ヒューズボックスの横に点検用のダイアグノーシスコネクタと いうものがついており、ここに車速パルスが来ているために、ECUから車速パルスを 取り出す必要がない。よって楽。

あとは整備解説書とにらめっこすればいい。




秘伝・配線手順

下図は信号線を追う際の色を示している。コネクタはわたしのカーナビDV2001VDのもの。

DV2001VDの電源ケーブル
配線にあたってはこのようなものを用意すると楽。信号をタコ足するのに使う。


タコ足ケーブル このケーブルを取り付ける際、 わたしは半田付けを好むが、半田は高温で油分の多いところには弱いという話も 聞いたことがあるので、気になる人はタコ足用の圧着コネクタを使ってもいい。
でもでかくて邪魔よね。
さて、ここからは面倒なので旧コンテンツのコピペ。


さて、まずは車速パルスである。
先に書いたようにダイアグノーシスコネクタから取る。
位置はヒューズボックスの右隣である。
整備解説書をお持ちの方は下巻のページ00-34のC-27というコネクタである。
この黒いゴムのカバーで覆われているのがダイアグノーシスコネクタである。
これがダイアグノーシスコネクタだ

まずはこのゴムカバーを脱がせてしまおう。
コードはまとめて黒いエンパイヤチューブでまとめられている。
目的のコードを引き出すために、コネクタから4cmほどをカッターで裂いてしまう。
剥いたらこんなコネクタが出てくる

で、車速パルスは11番ピンに出ている。
回路図は下巻、00-64の中央下にある。
そこに繋がるコードからタコ足する。
ケーブルの色はわかりにくいのでピンの位置から判断して欲しい。
ピン位置の図

線を剥いてしまってます。こうやってハンダ付けする。ハンダメッキしてからだと巻きつけられない。
わたしはハンダ付けでタコ足するのでこんなふうに線を剥いてしまうが、
圧着コネクタを使う人は剥かないでそのままばっちんとやっちゃってください。

作業性を上げるために、ヒューズボックスのすぐ下の内張りを外してしまったほうが良い。
そのためにはステップも外す必要がある。
とはいえ計ネジ5本を外すだけである。


次、バックランプである。
これはバックランプの配線が車内から車外に出るところから取る。
整備解説書下巻00-39、E-24というコネクタがそうである。
回路図は54-37である。
これを見るとバックランプはコネクタの3番ピンと書かれているが、コネクタ自体は車外にあるのでコネクタからたどることは出来ない。
で、回路図とにらめっこすると、この配線には「RL」と書かれている。
たいていこれはコードの色を表すのだが、謎である。
ただ、この2番ピンがグランドに落ちており、表記も「B」であることから、このコード色は黒と推察できる。
で、1番ピンの表記を探す。
とはいえ、ほかにリアバンパー上にあるライトはナンバープレートのライトしかない。
ナンバープレートのライトはスモールランプに連動するので回路もそこに繋がるはずである。
以上を手がかりに整備機解説書をめくると、54-30である。
間違い無く1番ピンはナンバープレートのライトである。
コード色は「GW」。グレーか緑と白の組み合わせであろう。

ここまでの情報を持った上で、剥きにかかる。
半分だけ開けて押し広げる
本来はスペアタイヤを外さないとリアガーニッシュ裏側の内張りを剥がせないのだが、
今回はコードに手が届いて作業が出来れば良いので、タイヤは外さずに内張りの上側のプラスチックピン4本を外してぐっとこじ開ける。
すると、テールゲートラッチ左側にそれらしき線が。
こいつがE-24に繋がる線に違いない

ビニールテープでぐるぐる巻きなので剥いてやると、コードは3本。赤、緑、黒である。
さあ、消去法にて赤コードがバックランプである。
「RL」の「R」が赤のことであろう。「L」が謎である。

というわけで、実はちょっとバクチ入ってます(笑)

剥いてみた
車速パルスと同様、ここにタコ足用の線を接続するのだが、リアの内張りにスリットが入っているので、この際ここからコードを出してしまおう。
さきにタコ足用の線をここに通してからハンダ付けなり中継コネクタを圧着なりする。
これでスペアタイヤをはずすことなくバックランプの信号を取り出すことが出来た。


んで、パーキングブレーキインジケータである。これまた簡単である。
なんと、この線ははじめから見えているのだ。
ブレーキレバーの根元前側の隙間から見えている緑色の線がそうである。
おまえはもう見えている(笑)

はい、タコ足でもなんでもやってください。以上。
まあ作業性のために一応その前の内張りは外したほうがいいかもね。
どうせACC電源とイルミ電源を通す都合もあるし。
おまえはもう剥いている(笑)

コピペおわり。


冒頭で示した画像をもういっかい。色と信号線の種類を把握してください。

DV2001VDの電源ケーブル

各所から引っ張り出した信号線はだいたいこんな感じでナビまで引っ張ってくる。

ええかげんな模式図

なお、配線前には室内の各電源のヒューズを抜いておくといい。 バッテリの端子外すのは面倒だからね。

あとはコネクタ類をつないでナビを設置すればおしまいである。