|
そんなこと 別に謝らなくてもいいよ… 気にしてないから |
|
淋しい、か…フフッ それじゃ、これでおあいこだね |
|
どうかした? 私の顔に、何かついてる? |
|
フッ、長旅お疲れさま… あっ、そうでもないかな? |
|
そうだね、キミに限って 旅で疲れる事なんてないよね |
|
こら、ウロウロするから わからなかったじゃない |
| えっ? |
|
ああ、あれ? そうだね、ついてなかったね… |
|
でも、気にするほどの事でも ないよね? |
| やあ、やっと来たね |
| えっ? |
|
いいよ別に… 旅には、よくある事じゃない |
| へえ、やっぱりキミかぁ |
|
フフッ、思った通りだったね… 今日は何だか、キミに会えそうな気がしてたから |
|
じゃ、今日は私に 付き合ってくれるのかな? |
|
あっ、こっちだよ… やっと、また会えたね |
| うん、キミは? |
|
そうみたいだね… キミはいつも元気そうだもの |
| だから、会うのが楽しみなんだ… |
| やあ、遅かったんだね |
|
オッケー、何事もなかったみたい だね? |
|
まあ、キミのことだから 大丈夫だとは思ってたけど |
|
やあ、遅刻だよ! ずいぶんと遅かったね |
|
気にしないでいいよ? イレギュラーがあるから旅は面白いんだから |
|
でも…やっぱり 待ってるだけの方はあんまり面白くないかな… |
| …………… |
| やあ、元気そうだね |
|
ありがとう… キミが来てくれると思ってた |
|
別に、何もないよ! ただ、会いたいなって思ってただけ |
| 今日も付き合ってくれるんだよね? |
| …………… |
|
フフッ、ごめん… ちょっと、キミのことを見ていたかったんだ |
| フフッ、待ってるよ |
| もちろん… |
|
うん…知ってるよ なかなかこないから、ちょっと心配しちゃったけどね… |
|
やっぱり、キミは無事に着いたね! そうだと思ってたんだ… |
|
安心していいよ… まだいるから |
|
フフッ、なに謝ってるの? いいよ、遅れても来てくれるってわかってたから |
|
だってキミは… そういう人だものね… |
| あっ… |
|
なんだ… やっぱり、覚えてたんだ… |
|
フゥ… いいよ、覚えてたんならそれで… こういう事も、あるよね? |
|
それじゃ… 今日は、これで帰るよ |
|
キミを待ちくたびれて なんだか、心が寒いから… |
|
今日はもう…このまま 一人でいたい気分なんだ… |
|
あ… フフッ、来てたんだね |
|
うん、ちょっとブラついてたから… なんとなくキミに会えそうな気がして |
|
もしかして今日も… 私に、付き合ってくれるの? |
| そう…ありがとう… |
|
フフッ… 幻の転校生が、幻じゃなくなっちゃったね |
| ううん、何でもないんだ… |
|
そういえば… この前、家に帰って驚いたよ… |
| キミ、私宛てにプレゼントを送ってくれたんだね? |
|
うん、とっても気に入ったよ… ありがとう、大切にするから… |
|
そういえば… この前、家に帰って驚いたよ… |
| キミ、私宛てにプレゼントを送ってくれたんだね? |
|
うれしいけど 何だか悪いな… |
|
ところで、キミ… 少し変わったんじゃない? |
| うん、何だかたくましくなったみたいに見える… |
|
ところで、キミ… 少し変わったんじゃない? |
|
雰囲気が… 何だか、落ち着いてるから… |
|
ところで、キミ… 少し変わったんじゃない? |
| なにか、今日は堂々として見えるよ… |
| あっ、そうだ |
|
これ…キミにあげる… クリスマスプレゼントなんだ… |
|
やだなあ、あげるって 言ってるじゃない… |
|
でも、もし、いらないなら… 持って帰るけど… |
| ううん、キミに喜んでもらえればそれでいいんだ… |
|
それで… これを、キミに… |
|
チョコレートなんだ… バレンタインの… |
| この前、旅先でキミのことを思い出して買ったんだ… |
|
だから、まあ お土産みたいなモノだけどね |
| じゃあ、せっかくだからちょっとここに寄っていこうか? |
| それじゃ、行こうか! |
| ところで、今回はどうやってここまで来たの? |
| フフッ、まさか歩いて来たなんて言わないよね? |
|
へえ、すごいね! お金持ちなんだ? |
|
やっぱり? それが一番確実だもんね |
| 広島まで、ヒッチハイク? |
| …………… |
|
フッ、キミらしいね! でも、私は好きだな そういう無茶なところ! |
|
私が遠出するときは… 電車かヒッチハイクだよ お金があっても飛行機は使わないな |
| でも、私は、行き先なんか決めない時の方が多いからね… |
| その方が楽しいと思わない? |
| 線路も、道も、どこまでも続いてるんだから… |
|
ほら、この道だって 東京まで…キミの街まで続いてるんだよ |
|
気持ちいいね… 少し休んでいこうか? |
| それじゃ… |
| よいしょっと |
| なに?どうかした? |
|
よっと… どうして? 冷たくて気持ちいいのに |
|
ほらっ、キミも座ってごらんよ! 気持ちいいから |
|
それじゃ… 私は、そろそろ帰るよ |
| フフッ、お互いさまだけど… |
| それじゃ、またね |
| ああ…そうだね |
| う〜ん… |
|
ゴメン、詳しくないんだ あんまり来た事ないから |
| そうだね…だいたい一人で来る場所でもないし… |
| でも、今日はキミと二人だからなんとなく、楽しくなりそうかな? |
|
キミは… 昔から、いろいろな場所を転々としてたんだよね? |
|
うん、中学の時に話してくれたよ それを聞いて、すごくうらやましいと思ったなぁ… |
| 今でも、あちこち旅に出たりしてるの? |
|
なんだ、そうなの? へえ〜、ちょっと意外だな… |
| あははっ、忙しいぐらいならどこにも行かなければいいのに! |
|
そうだと思った… 変わらないね、キミも |
|
キミとは、他にもいろいろな話をしたよね… 最近よく思い出すんだ |
|
それじゃ… 私は、そろそろ帰るよ |
| フフッ、お互いさまだけど… |
| それじゃ、またね |
| ふぅ… |
|
ここに来るとなんだか ホッとするんだ… |
|
街の騒音がウソみたいにかき消えて 静寂が私を包んでくれるからね… |
| …………… |
| 東京に住んでると、いろいろと雑音が多くない? |
|
そうなんだ… キミの住んでる街、か… |
|
何度か行った事はあったけど気が向いたら… また行ってみようかな? |
| フフッ、気が向いたら、だけどね… |
|
今日は悪かったね 付き合ってもらっちゃって |
|
それじゃ、また今度… ヒマだったら電話して… |
| 相手が見えないから電話はキライなんだけどね |
| まあ、相手がキミなら… |
|
じゃ、また… 気をつけて… |
| ここ、わりと来るんだ |
|
特別好きって わけじゃないよ… |
|
でも、見て面白いものは面白いし 何かを感じる時は感じるから… |
| できるだけ、新しい展示は見るようにしてるんだ… |
| つまらないモノはつまらないだけだけどね… |
| そう、じゃあ気軽に見に行こう! |
|
うん… 来てよかったかな… |
|
今日は悪かったね 付き合ってもらっちゃって |
|
それじゃ、また今度… ヒマだったら電話して… |
| 相手が見えないから電話はキライなんだけどね |
| まあ、相手がキミなら… |
|
じゃ、また… 気をつけて… |
|
なんだかお腹すいちゃったな… 何か食べていかない? |
| フフッ、どこに入ろうか? |
|
高そうじゃない… そこの定食屋さんの方がよっぽどいいよ |
| いいね、こういう店に限ってすごく美味しかったりすることもあるし… |
|
フフッ、そうそう! さ、早く入ってみよう |
|
そうだね、そこにしようか… 全国どこへ行っても同じだから安心だしね…さ、行こう |
|
あんなにたくさん 食べるなんて… 見てるこっちまで楽しかったよ |
| やっぱり、東京とは味付けが違う? |
|
…………… せっかくその土地に来たんだからって思うこともあるけど… |
| でも、名物料理とかにはあんまり興味ないな |
| …………… |
|
さあ、なんだろうね… ただ行きたい、いろんなものを見たいって思うだけかな |
|
キミも、転校するたびにいろんな場所でいろんなものを見たよね? 見て、感じたんだよね? |
|
ほら… だから、私も自分の目で見たいんだ… |
| えっ? |
|
ああ、そういえばもう夜だっけ… いいよ別に、門限なんて無いしね |
|
じゃ、また… お互い、都合がついたら会おうよ |
| そうだね、待ってる… |
|
それじゃ… バーイ、またね! |
|
そうだね… ここからの眺めは、私も好きなんだ |
| …………… |
|
どうしてだろうね… 今も住んでいる街なのに何だか懐かしく見えるのは… |
|
そういえば… 初めて見た風景でも、懐かしく思える時ってあるよね? |
| …………… |
|
相手が人間でも… デジャヴっていうのかな |
| なに言ってるの、キミの事だよ? |
|
覚えてなかったんだ… ま、いいけどね |
|
キミと出会ったとき… 言ったよね? 初めて会った気がしないって |
|
どうしてだろうね… いつまでたっても、この事だけはわからないんだ… |
| フフッ、なんだか大げさだね! |
|
うん…もっとこう… 自然な感じなんだ… |
| キミは… |
| キミは小さい頃のことって覚えてる? |
|
ずっと前のこと… 私と出会うより、ずっとずっと前のこととか… |
| …………… |
|
私、小さい頃は… この公園で、よく友達と遊んだりしてたんだ… |
| なのに、いつから… |
| …………… |
| えっ?あ… |
| ゴメン、何でもないんだっ |
|
そんな昔のことなんて思い出した事なかったのに… どうかしてるな、今日の私… |
| えっ? |
|
ああ、そういえばもう夜だっけ… いいよ別に、門限なんて無いしね |
|
じゃ、また… お互い、都合がついたら会おうよ |
| そうだね、待ってる… |
|
それじゃ… バーイ、またね! |
| キミって…本当に何度も来てくれるんだね… |
| せっかく旅行してるのに同じ所ばっかりで飽きないの? |
| えっ、もしかしてそれだけ? |
| それだけの理由で、広島に? |
| そ、そう… |
| うれしいよ…嬉しいけど… |
| もし、キミが迷惑なら、無理して来なくても、いいんだからね… |
|
あ、ごめん…上手く言えなくて… 本当は、私も、キミに会うのは大好きなんだけど… |
| うん、好きだよ |
| なに?どうかした? |
| だから、どうかしたの? |
|
今日はありがとう… おかげで、楽しい1日になったよ |
|
もう飽きちゃったかもしれないけど 広島の方に来ることがあったら また…会わない? |
| フフッ、本当かな |
| そう… |
| あっ、ほら、早くしないと… |
|
…………… 楽しみにしてる… |
| じゃ、きっとまた…ね |
| せっかくだから買い物でもしようかな… |
| フフッ、まったくしないようにでも見えた? |
|
まあ、誰かと一緒に買い物するなんて… 確かに久しぶりだけどね |
| …………… |
| 不思議だな… |
| キミと一緒にいると、忘れていた楽しい事をたくさん思い出すから… |
|
…………… キミって、私にとって何なんだろうね… |
|
今日はありがとう… おかげで、楽しい1日になったよ |
|
もう飽きちゃったかもしれないけど 広島の方に来ることがあったら また…会わない? |
| フフッ、本当かな |
| そう… |
| あっ、ほら、早くしないと… |
|
…………… 楽しみにしてる… |
| じゃ、きっとまた…ね |
|
たまに来ると面白いよね 美術館って |
|
ほら、あんなのもある… フフッ、変なオブジェ! |
|
あそこにあるのも… ああいうのが芸術なのかな? |
| えっ、何? |
|
そ、そうかな? いつも通りだと思うけど… |
|
フフッ…やっぱり? お見通しなんだね、キミには… |
| …………… |
| そうだね… |
| …………… |
| 無理は…してないと思うよ |
| 最近ちょっと不安なんだ… |
|
相変わらずな私と… キミと再会してから少し変わった私がいて… |
|
キミは、無理してない? 無理して、私に会いに来てるんじゃ… |
| なら、いいんだ… |
|
ほら、あっちにも妙なのがあるみたい… 見に行こうよ! |
| ね、もう少し…時間あるかな? |
|
フフッ、どうもしないけど… ほら、今日は星がきれいだからここで眺めていたいんだ |
| ありがとう… |
|
すっかり遅くなっちゃったね… 時間、大丈夫? |
|
いつも反省するんだけど… 結局またキミを連れ回しちゃったね |
|
もしもこりてなかったら また広島に…来てくれる? |
|
ありがとう… 優しいんだね |
|
それじゃ、楽しみにしてるよ… 元気でね |
| 東京ほどじゃないよ |
| 私が初めて行った時には真っ先に、あの人の多さに驚いたからね… |
| 本当に、たくさんの人たち… |
| あの人波であふれた街にキミがいるんだね… |
|
ねえ、東京での暮らしって… 楽しい? |
| ん…別に、意味なんてないけど |
| 旅行に行ったことはあっても住んだことはないから… |
| ふ〜ん、そうなんだ… |
| キミがそう言うんならあのビルの街も捨てたもんじゃないんだね |
| そんなに自分の住んでる街が嫌い? |
|
でも、キミがそう言うんなら… やっぱり、イヤな街なのかな |
| キミらしい答えだね… |
| それじゃ、少なくともキミにとってはそんなに悪くない街なんだ? |
|
そうかな? 私には、とっても参考になる基準だけど… |
| う〜ん…東京かぁ… |
|
すっかり遅くなっちゃったね… 時間、大丈夫? |
|
いつも反省するんだけど… 結局またキミを連れ回しちゃったね |
|
もしもこりてなかったら また広島に…来てくれる? |
|
ありがとう… 優しいんだね |
|
それじゃ、楽しみにしてるよ… 元気でね |
| …………… |
| …………… |
| えっ? |
|
あ、ごめん… ちょっとボーッとしてた |
| な、なんだっけ? |
|
そうだね… 水族館とかいろいろあるから… |
| …………… |
| いい、キミに任せるよ |
| だって、よく知らないし… |
|
いつもキミを連れ回してばっかりだったしね… たまには、おとなしくついて行くよ |
| 私は、それでも楽しいから |
|
もちろん… フフッ、最初からそう言ってるのに |
|
楽しくて お礼を言いたいぐらいだよ… |
|
いつもの事だけど… 悪いね、遅くまで付き合ってもらっちゃって |
|
あはっ、ごめん… くどいよね、私 |
|
ただね、どうしても… あの… |
| …………… |
| いいや…また今度にする |
|
それじゃ、気をつけて… また会えるの、楽しみにしてるよ |
|
ありがと… あの、気が向いたらでいいからね |
| それじゃ、元気で… |
|
長かったのか… それとも、短かったのかな? |
| キミと再会してから… |
|
あれから、たくさん会ったよね? それまでは音信不通だったのに… |
|
フフッ、忘れてたとしても それはそれでいいんだよ |
|
どんなに時間が経っていても分かり合えるなら… 私はそれで、いいと思うから |
|
久しぶりに会ったキミはやっぱり昔のままのキミだったしね うれしかったんだよ、私… |
|
たくさん会いに来てくれて… こんな私を分かろうとしてくれてありがとう… |
|
いつもの事だけど… 悪いね、遅くまで付き合って もらっちゃって |
|
あはっ、ごめん… くどいよね、私 |
|
ただね、どうしても… あの… |
| …………… |
| いいや…また今度にする |
|
それじゃ、気をつけて… また会えるの、楽しみにしてるよ |
|
ありがと… あの、気が向いたらでいいからね |
| それじゃ、元気で… |
| ホントだね… |
| そうだ…涼みに行こうか? |
|
ちょっと違うかな… まあ、行ってみればわかるよ |
| そうだよ、それがどうかした? |
|
ほらっ、足元すべるから… 手をつなごうよ… |
| ん?なに? |
| 着いたよ…ここなんだ… |
| クーラーの効いた部屋に閉じ込もるより、よっぽど涼しいと思わない? |
|
ほら… この空と、風と、水の音… |
| フフッ、そんな事を気にしてるワケじゃないけど |
| …………… |
|
滝って… 心の中まで全部、きれいに洗い流してくれる気がするんだ… |
|
滝の近くに行けるんだ… キミも行こうよ! |
| ほらっ…とってもピュアな水だよ |
| 水は生命の源… |
| それが、こんなに激しくたくさん流れ落ちてくる… |
|
なんだか、この星の息吹を 感じるね |
| どうだった? |
| フフッ、そう? |
|
そうだよね ここは、心までクールダウンしてくれるから好きなんだ… |
| キミなら、分かってくれると思ってた… |
| フフッ、そうだよね |
| 何もかも全部洗い流して透明になれそうな気がするものね… |
| キミと一緒に来れてよかったな… |
| 今日は楽しかったよ… |
| ホント?迷惑じゃなかった? |
| そう、ならよかった… |
| 不思議なんだ…なぜだか、キミには、いろいろ私の好きな場所を知ってもらいたいんだ… |
|
いつもの事だけど… 悪いね、遅くまで付き合ってもらっちゃって |
| ありがとう…優しいねキミは… |
| でも、その優しさは私にだけなのかな?それとも… |
| ううん、なんでもないよ |
|
それじゃ、気をつけて… また会えるの、楽しみにしてる |
| ありがと…それじゃ、元気で… |
| 今日は、少し、遠出したい気分だね… |
|
キミさえよければ 厳島神社に付き合ってもらえないかな? |
| ここら辺も良く来るんだ… |
|
そうだよ…ここから波の音を 聞きながら、夜空の星たちを見つめるんだ |
| フフッ…そんな風に考えたことないけど |
|
フフッ… そんなヘマはしないよ… |
|
フフッ…どうかな? 星だと思ったら漁り火だったり する時もあるしね… |
|
うん、だから、好きなんだ… 夜の海… |
|
うん…だから大好きなんだ… それに、ほらっ! |
|
あの…大鳥居… 不思議だよね… |
|
海に浮かんでいるのか… それとも沈んでいるのか… それすらわからない… |
|
水中花火大会の夜なんかは… 本当に幻想的な光景なんだよ… |
| ふ〜う…キミのおかげで今日は、充実した一日が過ごせたよ |
| どうしてかな? |
| なぜだかわからないけど、いつもキミには、私の気に入ってる場所を教えてあげたくなるんだ… |
| 迷惑じゃない? |
| そ、そう…ありがと… |
|
いつもの事だけど… 悪いね、遅くまで付き合ってもらっちゃって |
| ありがとう…優しいねキミは… |
| でも、その優しさは私にだけなのかな?それとも… |
| ううん、なんでもないよ |
|
それじゃ、気をつけて… また会えるの、楽しみにしてる |
| ありがと…それじゃ、元気で… |
| 今日は、少し、遠出したい気分だね… |
|
キミさえよければ 岩国まで付き合ってもらえないかな? |
| この先にキミに見せたいものがあるんだ… |
| あれだよ… |
| フフッ、もちろんだよ… |
| 錦帯橋っていうんだ… |
|
ほらっ… 渡ってみようよ |
| この橋ね…300年も前に作られたんだよ… |
| フフッ、気に入ってくれた? |
| どんなところが気に入ったのかな? |
| そう…キミならそう答えると思ってたよ… |
| さあ、渡ってみよう… |
| 不思議だよね… |
| だって、この橋を作った人たちはもういないのに…それでも、橋はこうして今でも残ってる… |
| フッ、私ね人間の存在ってなんだろうって、良く考えるんだ… |
| 悠久の時の流れや自然の中じゃ人間は、イヤになるほど限りなくチッポケじゃない… |
| でも、この橋を見てると、なんだか少しは勇気が湧いてくる… |
| 確かに、人間の生は永遠じゃないけれど…この橋は、300年の時を超えて、今も役に立ってる… |
| 沢山の人たちがこの橋を作ったっていう記録は、こうして後の世の人にも伝わるものね… |
| だから、私、この場所が好きなんだ |
|
ふ〜う…ありがとう… キミのおかげで今日は充実した一日が過ごせたよ |
| どうしてかな? |
| なぜだかわからないけど、いつもキミには、私の気に入ってる場所を教えてあげたくなるんだ… |
| 迷惑じゃない? |
| そ、そう…よかった… |
|
いつもの事だけど… 悪いね、遅くまで付き合ってもらっちゃって |
| ありがとう…優しいねキミは… |
|
でも、その優しさは 私にだけなのかな?それとも… |
| ううん、なんでもないよ |
|
それじゃ、気をつけて… また会えるの、楽しみにしてる |
| ありがと…それじゃ、元気で… |
| フッ、この先に見晴らしのいい場所があるんだ… |
| どう?いい風でしょう? |
| 夜は最高に星がキレイなんだよ |
| キミ、誰? |
| なぜかな?キミとははじめて会う気がしないね…ずっと前から知り会いだった気がするよ… |
| ん?なに? |
| フッ…思い出したんだね… |
| そう、私とキミは、流星群の夜に出会ったんだ |
| 今、考えても、神秘的だよね… |
|
今日は悪かったね 付き合ってもらっちゃって |
|
それじゃ、また今度… ヒマだったら電話して… |
| 相手が見えないから電話はキライなんだけどね |
| まあ、相手がキミなら… |
|
じゃ、また… 気をつけて… |
|
フフッ… 行ってみようか? |
|
ここ、覚えてない? 昔も来たんだよ… |
|
キミは、それだけ沢山の星空を知ってるんだね… うらやましいな… |
| いつか私も、キミみたいに見知らぬ土地を訪ねてみたいよ |
| どうかした? |
| そう…思えば、私が今みたいに旅行好きになったのは、あの時キミの話に感銘を受けたからなんだ |
| キミのおかげで、世界が広がったんだよ… |
| えっ? |
|
ああ、そういえば もう夜だっけ… いいよ別に、門限なんて無いしね |
|
じゃ、また… お互い、都合がついたら会おうよ |
| そうだね、待ってる… |
|
それじゃ… バーイ、またね! |
| フフッ、ここらヘン見覚え無いかな? |
|
町並みは変わったけれど 昔、キミを案内してあげたんだよ |
|
私、一人でいるのが好きなんだ… でも孤独を愛してるワケじゃない… |
| 人から干渉されるのが何よりも嫌いなだけ… |
|
フフッ… どうやらキミも思い出してくれたみたいだね |
| そう… |
| 今日は、キミとこの道を歩こうと思ってね… |
|
今日はありがとう… おかげで、楽しい1日になったよ |
|
もう飽きちゃったかもしれないけど広島の方に来ることがあったら また…会わない? |
| フフッ、本当かな |
| そう… |
| あっ、ほら、早くしないと… |
|
…………… 楽しみにしてる… |
| じゃ、きっとまた…ね |
|
昔はこの辺も、かなり寂れてたんだ 今は人でいっぱいだけどね |
|
私の中学ね このすぐ近くなんだよ |
| そう、本当はキミも通うはずだったあの中学校… |
| 覚えてないよね… |
| 覚えてるはずないんだ… |
| キミは幻の転校生になっちゃったんだから… |
|
そうだ、キミがもし良かったら いつかまた一緒に見たいな |
| あのペルセウス座流星群を… |
|
すっかり遅くなっちゃったね… 時間、大丈夫? |
|
いつも反省するんだけど… 結局またキミを連れ回しちゃったね |
|
もしもこりてなかったら また広島に…来てくれる? |
|
ありがとう… 優しいんだね |
|
それじゃ、楽しみにしてるよ… 元気でね |
|
まだ、わからないの…私だよ… 七瀬優! |
| 久しぶりだね…幻の転校生クン… |
|
あっ、ほら、電車が来たよ… また、広島に来ることがあったら連絡してよ… |
| はい、これっ、連絡先! |
| あんまり、家にはいないかもしれないけどね… |
|
それじゃ、気をつけてね! さよなら… |
|
フフッ、平気だよ… 人を待つことには慣れていないけど… |
| キミだけは特別… |
| それにキミに会うのを楽しみにしていたんだから… |
| それにしても、今日は暑いね… |
| 泳ぎに? |
| 私は、イヤだな… |
| こんな日の、プールや海は人だらけで、かえって気が休まらないからね |
| …………… |
| そんなに泳ぎに行きたいなら夜に出直そうよ… |
|
私が、とっておきの場所に 案内してあげる… |
|
それまで、時間つぶしてて… じゃ、またあとで… |
| そうだよ、私の母校… |
| 昼間は、どんなに子供たちの喧騒につつまれてても… |
| 夜の学校は、神秘的なぐらいどこまでも静かな空間なんだ… |
| ほらっ、こっちだよ! |
| どうして、キミは泳ぎたかったんじゃないの? |
|
なら、いいじゃない! ほらっ、先に行くよ! |
|
この水音… どこまでも耳の奥に涼しく響くよ… |
|
それにプールサイドに立っただけでひんやりして気持ちいい… う〜ん… |
| ほらっ、早く泳ごうよ… |
| フッ…水着なんていらないよ… |
|
キミも早くおいでよ… 最高に気持ちいいよ… |
| ほらっ、私と一緒に… |
|
どうして? こうして水に浮かびながら見ると夜空の星も違って見えるんだ… |
| キミもやってごらんよ… |
| そう、この星に抱かれてるって気がするよね… |
| ふ〜う、気持ちよかった? |
| ん?どうかしたの? |
| 平気だよ、夏の夜はこれくらいの方が気持ちいいし、それに、すぐかわいちゃうから… |
| えっ?あ、ありがとう… |
| 暖かいものだね… |
| 違うよ…キミのぬくもり… |
| いいんだ…なんでもない… |
| どうしたの? |
| あっ!いけない、そろそろ警備員が回ってくる時間だ… |
|
そうだね…残念だけど そろそろ、帰ろう… |
|
フフッ、平気だよ… 人を待つことには慣れていないけど… |
| キミだけは特別… |
| それにキミに会うのを楽しみにしていたんだから… |
| 今日は、どうしてもキミに見せたいものがあるんだ… |
| 付き合ってもらえないかな? |
| ここなんだ… |
| …………… |
|
フッ…違うよ… それに私、あんまり夕日は好きじゃないんだ… |
|
私が、ひとりきりの時に見るとっておきのイベント… 今はまだそれしか言えない… |
| ほらっ、星がきれいだよ |
| ここから見ると湖水に星がまたたいてすごくキレイなんだ… |
| なんだか、神秘的だよね… |
| 星って、見る場所や、角度によって、全然違った顔を見せるんだ… |
| 待つんだよ… |
| ほら、キミもこっちにおいでよ… |
| こうして眺めると星たちが自分に瞬いてるみたいに見えるんだ… |
| フフッ…気持ちいいでしょう… |
| …………… |
| すう…すう… |
| すう…すう… |
| ねえ、起きて! |
| ほらっ、そろそろ始まるよ… |
|
私、この一瞬が一番好きなんだ… 古い夜が終わって新しい朝が訪れる瞬間っていうのかな… |
| 地球が息をしてるってカンジがして私自身がヒーリングされるみたいで |
|
ほらっ…わかるかな? 白いもやの中で少しひんやりとした朝の匂いがするの… |
| やっぱり、やっぱりキミはわかってくれるんだ… |
|
私ね…今まで人と一緒にいるのが苦手だった… 親や友達でさえも… |
|
みんな自分勝手に、人に価値観を押しつけるから それが、どうしても許せなくて… |
| 私は、自分の感じたまま、思ったままを素直に心に受けとめた生き方をしたい、ただそれだけなのに… |
| 学校や、世間からみれば、私のそんな言動は非常識の一言でかたづけられてしまう… |
| だから結局、私が選んだのは自分に嘘をつくことよりも孤独だった… |
| 私、キミと別れてから今まで旅ばかりして、極力人と付き合うのを避けてきたんだ… |
|
でも、キミに再会して それが間違っていたって気がついた… |
|
だって、キミはわかってくれたから 同じものを見て、私と同じように感じてくれたもの |
|
私、分かり合える人が見つかったら 一人が、孤独が、どんなに辛いものかって知ったんだ… |
| キミと過ごして、キミの温もりを知って、その温もりは私の大好きなこの新しい朝の生まれる瞬間よりも |
| もっともっと、生きてるってカンジがするってことに気がついたから… |
| きっと、私、本当は孤独を求めて旅をしてたんじゃない… |
| 温もりを求めて、旅をしていたのかもしれないね… |
| だって、私が旅をするようなった本当のきっかけは、キミが作ってくれたんだから |
| でも、だからって無理しなくていいからね…これは、私一人の勝手な思いなんだから… |
|
ううん、平気だよ… 星たちをながめながら待っていたから… |
| うん…あの時みたいに、星は流れていないけどね… |
| なぜかな?キミとははじめて会う気がしないね…ずっと前から知り会いだった気がするよ… |
| まあ、季節が違うから仕方がないけど… |
| キミにお願いがあるんだ… |
|
無理だと思うけど、でも… キミと一緒なら…きっと… |
|
星に祈ってくれないかな… あの時みたいに、また一緒に流星群が見れますようにって… |
| わかってる…でも… |
| ありがとう…いくよ… |
| …………… |
|
お願い…もう一度、もう一度だけ 一緒に見たいんだ… |
| あっ… |
| …………… |
|
う、うそみたいだね… こんなことがあるなんて… |
| やっぱり、キミと一緒だと何でもできる気がする… |
|
偶然でもなんでもいいんだ… 今の私にはね… |
| またここで、二人で流星群を見れたっていうだけでいいんだ… |
| 私の中では、あの時からずっと時が止まっていたんだ… |
| もう、あれから五年も経ってるっていうのに… |
|
私ね…待ってたんだよ… ずっとずっと… 再びキミがあらわれるのを… |
| 毎年、夏になると、ここに登って一人で空を見上げてね… |
| 自分でも気がつかないウチにまたキミと一緒に流星群を見たいって… |
| あの夜みたいに、二人で、同じ感動に震えたいって思うようになって… |
| それがいつしか、私の大切な夢になっていたんだ… |
| そうだ、キミがもし良かったらいつかまた一緒に見たいな |
| あのペルセウス座流星群を… |
|
ありがとう… こんな私の夢をかなえてくれて… |
|
安心していいからね これで、キミを解放してあげる… |
|
本当は迷惑だったでしょう? こんな私に付き合わされて… |
|
私って、普通じゃないから… それは自分でもわかってるんだ… |
|
いいんだって… もう満足したんだから… |
|
今までありがとう… 優しい幻の転校生クン… |
| ごめん、急に呼び出したりして… |
| うん… |
| 去年の春先、キミに届いた手紙を覚えてるかな? |
| うん… |
|
ごめん…最初はキミに会うつもりだったんだけど… 直前で考え直して… |
| 私は人から干渉されるのが大キライな人間だから… |
| もしかしたら、キミにはとんでもなく迷惑なことかもしれないって思ったんだ… |
| そのことにすら、直前まで気がつかなかった自分にも驚きながらね… |
|
あ、ありがとう… そんな風に言ってくれて 優しいね、キミは… |
| でも…キミに伝えなきゃいけないことは、もう一つあるんだ… |
| 私は… |
| …………… |
| キミのことが…好きなんだ… |
| 最初は、キミに自分の気持ちを伝えることすら迷惑だって思ってた… |
|
でも、考え直したんだ… この気持ちだけはちゃんとキミに伝えようってね |
|
やっぱり、迷惑だよね? こんなこと… |
| えっ? |
| キミも私を好き…本当に? |
|
うん…そうしたら 不思議だけど星が流れた… |
| う、嬉しいよ…すごく… |
|
偶然の出会いが… 今、運命に変わったんだね… |
| 私ね、あの夏の日、キミと別れてから、しばらくはキミのこと忘れようと努力したんだ… |
| でも、思えば思うほど好きになってる自分に気がついた… |
| だから、無理に忘れるのはよそうって考え直して… |
| それからは、こんな風に分かり合える日が来て欲しいっていつも願ってたんだ… |
|
キミが好きだよ…誰よりも… この星のなによりも… |
| あっ… |
| …………… |
| ねえ、もっともっとギュッっと抱きしめて… |
| キミのぬくもりをこの体中で感じていたいから… |
| 私もこのまま、キミと一緒に東京まで行こうかな? |
|
嘘だよ… キミの迷惑にはなりたくないしね… |
|
ありがとう…春まで待ってて きっと私も東京に行くから… |
| キミを追いかけてね… |
|
ううん…もうおしまいにするよ… 最後の東京行きでね… |
| だって、やっと大事なものを見つけることができたんだから… |
| もう、旅する必要もないしね… |
|
きっと私は、キミと… キミの心ともう一度出会いたくて旅をしていたんだと思うんだ… |
| 今ならそれが、はっきりわかる… |
|
だから… だから、もういいんだ… |
| そうだ、これを持っていって! |
| うん、お守りがわりにキミに持っていて欲しいんだ… |
|
いつでも電話してよね… 私はもうどこにも行かないから… |
|
それじゃ、気をつけて… またね… |
| あっ… |
|
どうしたの?キミらしくないね こんなところに呼び出すなんて… |
| キミの気持ち? |
| キミが私のことを好き… |
| …………… |
| わ、わたしは… |
| 私は… |
|
…………… もう一度だけ、キミの心を私に伝えてくれないかな… |
|
もっともっと深く キミの心を知りたいんだ… |
| …………… |
| 嬉しいよ…キミにそんな風に思ってもらえるなんて… |
|
私…今日まで生きてきた中で 今、最高に幸せだよ… |
|
だって、偶然の出会いが 真実の運命に変わったんだから… |
|
うん!私もキミが好き… ずっとずっと永久にね… |
| キミと私は、きっとこうしてめぐり会い、今日の日を迎える為にこの星に生まれてきたんだね |
| 好きだよ…キミが… |
|
暖かい…キミのこの温もりを 私、一生、忘れないよ… |
|
フッ…ごめん… やっぱり…ダメだよ… |
| キミは…私にとって他の誰よりも波長が合う人には違いないよ… |
| でも、今はまだそこまでなんだ… |
| だから私の好きは、キミの好きにはきっと答えられない…ごめんね… |
|
もっと、もっと… キミに、私のことを知って欲しかったなあ… |
| きっと、キミにとっては広島は…遠かったんだね… |
|
もしキミさえよければ これからも友達ではいて欲しいけど… |
| …………… |
| ちょっと旅の途中で東京によったんだ… |
| 嘘… |
|
ホントはキミに会いに来たんだよ… 電話じゃなくて、ちゃんと面と向かって、もう一度聞きたかったから… |
|
どうしてなのかな? どうしてもう会えないの? |
| そう…ならしかたがないね… |
|
あやまるなんてヘンだよ… ただ単に、私の心とキミの心がはぐれただけなんだから… |
| 心配しないで…もう、二度と迷惑はかけないから… |
| さよなら… |
| やあ、偶然だね |
| だから、偶然だねってば |
|
旅をしていると いろんな人に出会えるけど… まさか、キミに会えるなんてね |
| フフッ、キミだって人のこと言えないよ |
| ねえ、せっかくだからちょっと付き合ってよ |
| よかった…でも、キミは用事があったんじゃないの? |
|
ふう… いい眺めだね、ここも |
|
空もよく見える… 夜は、星がキレイなんだろうな |
| …………… |
| 仙台の星空は、きっと広島のとは違うんだろうね |
|
街の灯も違う色… 空気も、音も違う |
|
きっと星空にも、街の顔がある… 私はそう思うんだ |
| フフフッ… |
|
たまには、道連れがいるのもいいもんだなぁって… キミには迷惑かもしれないけど |
|
ありがとう… そうだね、私も運がよかったよ |
|
今回の旅は、久しぶりに 思い出深くなりそうだな… |
| …………… |
| そうだ…夜になったら行ってみようか? |
|
やっぱりきれいだね… 空も、街も |
| …………… |
| …………… |
| さっ、そろそろ帰ろうかな |
|
今、すごくいい気分なんだ いろいろ面白かったし 仙台の星空もきれいだったし… |
| ついでに、キミにも会えたしね… |
|
だから、いい気分のうちに帰る! そうしたらきっとまた来たくなるから |
|
じゃ、また… どこかで会えるといいね |
| やっぱり… |
|
フフッ! 天文学的な偶然だね! |
| まさか…キミを拾うことがあるなんてね! |
|
まあ、私も拾ってもらったワケなんだけどね キミはどこまで行くの? |
| オッケー、ちょっと待ってて聞いてきてあげるから |
| よかったね、乗せてくれるって… |
|
よかったね… 私はここでお別れだけど |
|
うん、次のインターで降りる車を捜すんだ ちょっと行ってみたい場所があって |
| フフッ…なんだかキミに、旅の面白さを再確認させられたみたい… |
|
じゃ、もう行くよ 早く捜さないと車が減っちゃうからね |
|
それじゃ、また… どこかで会えるといいね! |
| あっ… |
|
やっぱりキミか… フフッ、思った通りだった |
|
ホントは乗り換えだけで 通り過ぎるつもりだったんだだけど… |
|
急に、キミに会えそうな気がして… だから… |
|
えっ、いいの? いきなりなのに… |
| そう…悪いね、ありがとう… |
|
フッ…街がオモチャみたいだね… やっぱり広いね、東京は |
|
こうやって、上から見ると… 下では見えていたみんなの顔が見えなくなるんだね… |
| …………… |
| ねえ、窓の外には出られないのかな? |
| 出られるんだ…どこかな? |
| 出てみたかったのに… |
|
そうかな? 大丈夫だと思うけど |
| もちろん、風を浴びながら本物の景色を見るんだよ |
| 風を浴びて、その音を聞きながら見ればきっと生きている景色が見えてくる… |
| なぜだか、そんな気がしたんだ |
|
キミの住んでいる街だしね… 本当の姿を見ようと思って |
| 悪かったね、いきなり付き合ってもらっちゃって |
|
もしかして、さっきのことで 怒ってる? |
|
そう…よかった… これで安心して帰れるよ |
|
それじゃ… キミも、また広島に遊びに来てよね |
| ありがと…じゃあね! |
| …………… |
| あ… |
|
キミか… 来てたんだね、こっちに |
| えっ?私が、なに? |
| …………… |
|
別に…気が向いたから来ただけだよ いつもの事じゃない… |
| …………… |
|
また、キミは… そうやって、私の心に入って来るんだね… |
|
どうしてわかっちゃうの? じゃあ、どうして… わかってくれないの? |
| 最初から、キミとは初めて会ったっていう気がしなかった… |
|
それだけでも大変なのに キミはいつの間にか… 私の半分… |
| …………… |
|
フッ… なに勝手なこと言ってるんだろ 私…バカだよね |
|
いいんだ、ゴメン… 気にしないでいいよ? 何でもないから |
|
さ、帰ろう…せっかくだからキミはもう少しここにいたら? 結構いいところだから |
|
今日は会えてうれしかった ゴメンね、変なこと言って |
|
もう大丈夫だから… ただちょっと、今は一人になりたい気分なんだ |
| うん…ありがと… |
| …………… |
| えっ? |
|
ああ、キミか… 来てたんだね |
|
どうもしないよ… ただ散歩してただけ |
| あ、ほら… |
|
夜風が気持ちいいよ だから好きなんだ、この時間… |
| …………… |
| で、キミはどうしてここにいるの? |
| 私を…捜して? |
|
フフッ、キミも無謀だね… 会えたからいいけど |
|
へえ… 無理に、私に合わせなくていいよ |
|
ふ〜ん… ま、いいけどね |
| へえ、気が向いたってヤツ? |
|
そうだね… やっぱり気ままな旅がいいよね |
|
それで、これからどうするつもり だったの? |
|
ヒマだったら… もうすこし一緒にいない? |
|
私は全然かまわないよ キミなら、隣にいても気にならないしね… |
| ちょっと冷えてきたね… |
|
ありがと… キミがそう言うなら、素直に帰るよ |
|
それじゃ、また… 近くに来ることがあったら教えてね |
| じゃあ…元気で |
| あれっ、キミは… |
|
へえ、また来てたんだね… 元気そうじゃない |
|
フフッ、キミに言われたくないな! 広島まで来てフラフラしてるくせに |
| ところで…このあと時間あるの? |
|
じゃ、これから付き合ってもらおうかな 夜は長いんだしね |
|
そうなんだ… 残念だね、せっかく会えたのに |
| まあ、また来ることがあったら電話してみてよ |
|
フフッ、それじゃ… その辺の喫茶店にでも入ろうか |
| 悪かったね、こんな夜遅くまで連れ回しちゃって |
|
ホントに? だったらいいんだけど… |
|
これにこりてなかったら また来てみてよ |
|
うん、元気で… じゃ、またね! |
| やっぱり…元気そうだね |
|
フフッ、ありがと… 感じてたんだ ここに来れば、キミに会えるって |
| えっ、そんなに遅い時間? |
| そこのベンチで眠っちゃってたからよくわからなかったよ… |
|
フッ、前にも言わなかった? 私は自分のカンを信じてるって |
| …………… |
| もう、心配症だな、キミは… |
|
でしょ? 外で寝ると気持ちいいしね |
| それって、キミが私のことをヘンだと思ってるだけじゃないの? |
|
常識か… いいじゃない、そんなもの |
| 送ってくれなくても平気だったのに… |
|
フフッ…わかったよ 素直に帰るから、ここでいいよ |
| それじゃ、キミも気をつけてね |
|
わかってる… じゃあ、また今度ね! |
| …………… |
|
あ〜あ… 嫌な予感が当たっちゃった |
|
この後、ちょっと用事があって… こういう日に限って、キミが来ちゃいそうな気がしてたんだ |
|
まあ、そういう事になるね 残念なんだけど |
| フフッ、そういうキミだって旅行中じゃない |
| まあ、そんな用事なら大歓迎なんだけどね… |
|
ちょっと、遊び歩いてたツケで卒業が危なくなりそうなんだ… それで補講… |
| そうかな? |
| そういえば、昔、私は…キミとたくさん学校の話を… |
| まあ、今さらだね、こんなこと… |
| いいんだ、なんでもない… |
| それじゃ、悪いんだけど… |
| うん、今度また会おうね |
| …………… |
|
あ〜あ… 嫌な予感が当たっちゃった |
|
この後、ちょっと用事があって… こういう日に限って、キミが来ちゃいそうな気がしてたんだ |
|
まあ、そういう事になるね 残念なんだけど |
| さすが、よく分かったね |
|
旅っていうほど 遠くもないんだよ? 明日には帰ってくるつもりだし |
|
まあ… あくまで予定は予定 結果は未定なんだけどね… |
|
ありがと… キミも気をつけてね 旅の途中なんでしょ? |
|
どこかで偶然会えるといいね… それじゃ、悪いけど |
| やあ、やっぱりキミか |
|
またこっちに来てたんだね… フフッ、そんな気がしてたんだ |
|
まあ、今日は付き合って もらえないのが残念だけど |
|
そういう事… 放っておいたヤボ用がいつの間にか山になってて… |
| ふぅ…参ったな〜 |
|
いいんじゃないかな… 本当はちっともよくないけど… |
|
ようするに、ここでサボッて昼寝してたんだよ… ふ〜う、気持ちよかったな〜! |
| そういえば、夢の中でもキミにあった気がする… |
|
あれ? もしかして今が夢なのかな? 現実はどっちだろう? |
| すぅ |
|
おかげで、やっと目が醒めたよ… ありがと |
|
うん、それじゃ… また今度、広島に来てよね |
| フフッ、それじゃまたね! |
| やあ、やっぱりキミか |
|
またこっちに来てたんだね… フフッ、そんな気がしてたんだ |
| まあ、今日は付き合ってもらえないのが残念だけど |
|
そういう事… 放っておいたヤボ用がいつの間にか山になってて… |
| ふぅ…参ったな〜 |
|
そうだ…せっかくだから 美術館、覗いて行こうか |
|
ちょっとだよ、ちょっと… ほら、行こう? |
|
平気だよ、ぐるっと一周するぐらいなら… キミは平気なんでしょう? |
|
フフッ、人の心配をし過ぎだね キミは! |
| …………… |
|
でも、ありがと… 心配してくれて |
| え…もうそんな時間? |
| ま、今さら仕方ないか… |
|
じゃ、悪いけどこれで… また今度、時間があるときに付き合ってよ |
|
フフッ、そうみたいだね… それじゃ! |
|
あっ、キミは… なんだ、来てたの? |
| あ、ゴメン…それがちょっと寄る所があるんだ |
|
残念だけど、今日は 付き合ってもらえそうもないな… せっかく会えたのにね |
|
そうだ、さっきまで海を見てたんだけど… 静かだったよ、今日の海は |
|
こんな日は天気もいいんだ… 時間があったら、星が出るのをゆっくり待っていたかったな |
| …………… |
| あ…ううん!何でもない… |
| 何でもないよ… |
| 悪いけど、そろそろ… |
|
うん… いつか、二人で…来ようね |
|
はい 七瀬ですけど… |
|
なんだキミか… どうしたの? 電話くれるなんて… |
| ん?なに? |
| あえない? |
| そう… |
| わかったよ…でも… |
| あっ…もしもし、私…優… |
|
たいしたことじゃないんだ… ただ、ちょっと付き合ってもらいたくて… |
| 星を見に… |
| ありがと… |
|
それじゃ… 楽しみに待ってる!さよなら… |
| その頃じゃ、また旅に出ちゃうんだ |
|
ふ〜うっ、そんなに合わないんじゃ仕方がないね…残念だけど… さよなら… |
| はい、七瀬です |
|
あ…キミだったんだ… なんだか、ずいぶん久しぶりだね |
| やっぱり久しぶりだよ! |
|
キミもいろいろ忙しいんだ… なんだか時間が合わないなぁ 今も、出かけるところだったんだよ |
|
うん、だから悪いんだけど… あ、でも、久しぶりに話ができてうれしかったよ |
| じゃ、また今度ね? |
| はい、七瀬です |
|
ああ、キミか… フフッ、初めてだね? 電話で話すのって |
| どう、あれから元気にしてた? |
| はい、七瀬です |
|
ああ、キミか どう、元気にしてる? |
| フフッ、そんなにいつもフラフラしてるワケじゃないよ… |
| でも、そろそろどこかに行きたいな |
|
そうだ、あれ… ちゃんと受け取ったから安心してね |
|
ありがとう、うれしかったよ… 物よりもキミの心がね… |
|
何だか悪いけど… せっかくだから貰うよ ありがとう |
|
ホントに?いつ来るの? よかったら会おうか? |
|
そうだね、それじゃあ今度の… う〜ん… |
| 日曜なんてどう? |
| 月曜なんてどう? |
| 火曜なんてどう? |
| 水曜なんてどう? |
| 木曜なんてどう? |
| 金曜なんてどう? |
| 土曜なんてどう? |
|
参ったな、それじゃ… えっと、次の週の… |
|
そんなに先のこと、決めてないよ… だから、どうなるかわからない |
|
いいじゃない、来れば? 一人でフラつくのもいいもんだよ |
|
そう?まあ、いいけど… それじゃ、また! |
|
じゃ、決まりだね… よかった、またキミに会えるんだ |
| フフッ、楽しみにしてるから… |
| うん、それじゃ… |
|
フッ、私だよ…優…七瀬優 留守電ってキライだから今まで入れなかったんだけど… |
| …………… |
|
やっぱり… 何だか淋しくなるね、これ… |
|
ただ、久しぶりにキミの声が聞きたくなっただけなんだ… うん、それだけだから… |
| 最近は家にいるから、ヒマだったら電話してみてくれないかな |
|
あっ、気が向いたらでいいんだよ… それじゃ、これで… |