| …………… |
| 私のことなんて、もう忘れちゃったのかと思ってた… |
| 東京での暮らしってきっと楽しいんでしょうね? |
|
な〜んて、嘘… もういいよ… |
| だって、今日こうして会いにきてくれたんだから…ね? |
| あっ、おかえんなさい! |
| ううん、私も今来たところだから |
| あっ、こんなところにいたの? |
| もう、心配したんだぞ! |
|
うん、知ってる… ダメだよ、気をつけないと |
| もうっ… |
|
今、何時だと思ってるの? だらしがないとこ昔とちっとも変わってないんだから |
| ダメだぞ、治さないと…ね? |
| あ、あれ? |
|
な〜んだ、こっちに来てたの? 教えてくれればよかったのに… |
| あはっ、ありがと! |
| こっちだよ! |
|
ううん、平気平気! 私がちょっと早く来すぎちゃっただけだもん… |
| えへへっ、少しでも早くあなたに会いたかったから… |
| あっ… |
|
ふう… もう、心配したんだから |
| うん、知ってるよ… |
| でもよかったね、ちゃんと着いて! |
| もうっ… |
|
今、何時だと思ってるの? だらしがないとこ昔とちっとも変わってないんだから |
| ダメだぞ、治さないと…ね? |
| …………… |
| あれ? |
|
な〜んだ、また来てたんだ? えへへ、なんだかうれしいな… |
|
今日も時間あるんでしょう? 一緒に…過ごせるんだよね? |
| あはっ、よかったぁ… |
| あ… |
|
う、うん…ちょっとだけね… なんだかね、家でじっとしていられなくて… |
| 約束の時間より随分早く来ちゃったの… |
| 少しでも早くあなたに会いたかったから… |
|
ウフフッ… また、帰って来てくれたんだね… とっても嬉しい… |
| あっ… |
|
よかったぁ〜! ちゃんと来れたんだ? |
| もう、心配したんだよ… |
|
えっ… 全然たいしたことなかったの? |
| そうなんだ… |
|
やだ、ごめんね 私ったら慌てちゃって… |
| ち・こ・くっ! |
|
ウフッ、いいよ… 別に怒ってないから… |
| でも、この次は遅れないでね? |
| …………… |
| もう…心配かけて… |
| 待ってないもん |
| ちっとも来ないから、家に帰って店を手伝ってたの! |
| 御用聞きの途中に寄ってみたら案の定… |
| や〜だ!なんだかムシャクシャするから、今日は、これからいっぱい仕事するの! |
| もう、バカ…知らないっ |
| あっ… |
| …………… |
|
よかった… 見間違いじゃないみたい… |
| ちょうど、来てくれないかなぁって思ってたから… |
| うん、一緒に過ごそう…えへへっ |
|
それにしても… まさか、本当に青森まで来てくれるなんて… |
| ねえ、「帰って来た」って感じがしない? |
| …………… |
|
お帰りなさい、な〜んてね… えへへっ… |
| あ、そうだ… |
| プレゼント、送ってくれたよね? |
| うん、とっても! |
|
でも、いいのかな? 私なんかが貰っても… |
| うん…ありがとう… |
| あ、そうだ… |
| プレゼント、送ってくれたよね? |
| 気を使ってくれなくてもいいのに… |
| あ、でも、ありがとう! |
|
ところでさ、会った時から思ってたんだけど… 少し、変わった? |
| ちょっとガッチリしたみたい… |
| あはっ、酒屋さんにはピッタリの身体になってるよ? |
|
ところでさ、会った時から思ってたんだけど… 少し、変わった? |
| なんだか、大人っぽくなっちゃったみたいだね… |
|
ところでさ、会った時から思ってたんだけど… 少し、変わった? |
|
なんだか… 男らしくなったね! |
| あ、あの、それでね… |
| ほら、クリスマスでしょう? |
|
だから、これ… あなたにあげようと思って買っておいたんだ… |
| い、いらないかな… |
| あはっ、よかった… |
|
あの、それで…えっと… ほら、バレンタインだから… |
|
こ、これ… チョコレート、作ってみたの… |
| 食べて…くれるかな? |
| よかった… |
|
あっ…美味しくなかったら ゴメンね… |
|
さてと、それじゃあ… ちょっとこの辺り、歩こうよ! |
| さあ、それじゃあ早く行こうよ! |
| えへへっ、なんだかこうして一緒にいると昔に戻ったみたいだね… |
|
あなたが青森から引っ越して… もう何年たつんだっけ? |
|
そっかぁ…もうそんなに… 早いね〜 |
| えっ、もうそんなに… |
| …………… |
|
違うよ、8年でしょう! うん、もうっ… |
|
ウソばっかり! もう、すっかりお調子者になっちゃって… |
| …………… |
|
も、もしかして… 彼女とか、出来ちゃった? |
|
ホントに? そうなんだ… えへへ、それは残念だね… |
| 今の映画、面白かったね! |
|
あはっ、やっぱり… 小さい頃とは違うんだ… |
|
遊びの内容が! 二人で映画だなんて… 私たちも、大人になったのかな? |
|
私も、あなたも… どんどん変わっちゃうのかな… |
| なんだか、ちょっぴり淋しいな… |
|
さて、帰ってお夕飯の支度しなくっちゃ… 帰り道、気をつけてね… |
| あはっ、ありがとう! |
|
あなたも、元気でね… 風邪なんかひいちゃダメだぞっ! |
|
じゃあ、電話待ってるから… またね… |
|
懐かしいでしょう? あのお祭は、私たち二人とも大好きだったもんね… |
| ねえ、早く入ってみようよ! |
| あははっ、おっかしい〜! |
| だって、昔は… |
| やだ、覚えてないの? |
| 「妙ちゃん、こわいよー」って私に泣きついてきた事もあったんだから… |
| だーめっ、忘れてあ〜げない! |
| ウフフッ… |
| …………… |
| エッチ! |
| 言ったもん! |
|
確か、1年生の時… あなたが、初めてねぶたを見た時だったと思うけど… |
| でも、怖がってたのは最初だけだったんだよね… |
|
すぐに慣れちゃって… 今度は「ねぶた、かつぐー!」って駄々をこねだして… |
| なんだか懐かしいなあ… |
|
さて、帰ってお夕飯の支度しなくっちゃ… 帰り道、気をつけてね… |
| あはっ、ありがとう! |
|
あなたも、元気でね… 風邪なんかひいちゃダメだぞっ! |
|
じゃあ、電話待ってるから… またね… |
| どうせ、妙子と一緒じゃ恥ずかしいって思ってるんでしょ? |
|
だって…東京の娘にくらべたら… 私なんて… |
| …………… |
| ご、ごめん、ヘンなこといってき、気にしないで… |
|
そうだ、あっちに船があるの… ね、行ってみよう! |
|
あっ、いけない… お夕飯の支度! |
|
ゴメンね、あんまりゆっくり出来なくて… せっかく来てくれたのに |
| ホント…よかった… |
|
また電話してね… 楽しみに待ってるから… |
|
それじゃ、元気でね〜! 体に気をつけるんだぞっ! |
|
ねえ、乗ってみようよ… 私、ああいう乗り物って大好き! あなたも好きだったよね? |
| あっ、それとも… |
| もうキライになった? |
|
うん! よかった、早く行こうよ! |
| 実はね、他にも乗ってみたいのが沢山あるの…いいよね? |
|
あっ、いけない… お夕飯の支度! |
|
ゴメンね、あんまり ゆっくり出来なくて… せっかく来てくれたのに |
| ホント…よかった… |
|
また電話してね… 楽しみに待ってるから… |
|
それじゃ、元気でね〜! 体に気をつけるんだぞっ! |
|
う〜ん… どうしようかなぁ… |
| あの…ね… |
|
ちょっと… 服とか、見に行ってもいい? |
| よかった… |
| ねえ… |
| どれがいいかな? |
|
だって、私… 流行とか、よく知らないんだもん… |
| あなたなら、知ってると思って… |
|
網タイって…網タイツ? そんなのやだよ! |
| もういい… |
| だって… |
|
そ、そうかな? よかった… |
|
そっか… そうだよね、男の子だもんね… |
|
さっきはゴメンね? ヘンなこと頼んじゃって… |
| えへへっ、いきなり服を選べっていわれても、困るよね? |
|
私だって女の子なんだぞっ! キレイな格好とか、オシャレな格好とか、してみたいんだから… |
| いいよ…どうせあなたは私のこと、ただの幼なじみとしか思ってないんでしょぉ… |
| えっ? |
| そ、それは… |
| …………… |
| えへへっ、内緒! |
|
あ〜あ、もうこんな時間… 1日って、こんなに短かかったっけ? |
| あなたに会えない時間はあんなに長くカンジるのにね… |
| あ、いけない、早く帰って夕飯作んなきゃ… |
| あ〜あ… |
|
ねえ、また帰って来てね? 私、楽しみに待ってるから… |
| えへっ、約束だからね! |
|
それじゃ、またね… 体に気をつけるんだぞっ! |
|
よかったね、今日もいい天気で… ほら、お日さまがあったかいよ… |
|
そうだ、聞いてよ! 私ったら昨日、何年かぶりにてるてる坊主作っちゃったの! |
| あ〜 |
| バカにしたなぁ〜! |
|
ふ〜ん… そんな事いっていいのかな? |
| ひっどぉ〜い! |
|
ふ〜んだ なによ、大人ぶっちゃって… |
| あなただって昔は、遠足のたびに山ほど作ってたんだからね… |
|
作ってたよ〜だ! 私まで手伝わされてすっごく迷惑だったんだから! |
|
でも…無理やり 手伝わされてるうちに、私まで楽しくなって来ちゃって… |
| だって、あの頃のあなたって本当に楽しそうに作ってたから! |
|
昨日ね、そんな事を思い出しながら一人で作ってたんだよ… てるてる坊主… |
| でも、今は、逆だね… |
|
私の方が、楽しみにしてるのかも… あなたと会うのを… |
| えっ、どうしたの? |
| なあに? |
| うん… |
| …………… |
| えへへっ…作ってよかったぁ… |
|
あ〜あ、もうこんな時間… 1日って、こんなに短かかったっけ? |
| あなたに会えない時間はあんなに長くカンジるのにね… |
| あ、いけない、早く帰って夕飯作んなきゃ… |
| あ〜あ… |
|
ねえ、また帰って来てね? 私、楽しみに待ってるから… |
| えへっ、約束だからね! |
|
それじゃ、またね… 体に気をつけるんだぞっ! |
| ここに来ると、なんだかお祭りの時の気分になっちゃって… |
| えへっ、ワクワクしちゃうね! |
|
青森に帰ってくれば 毎年見られるよ… |
|
無理だよね… それは、わかってるけど… |
| でも… |
|
ときどき、帰ってくればいいなって… 思っちゃうんだもん… |
| …………… |
|
あっという間だね… もうこんな時間… |
|
もっと一緒にいたかったけど… がまんしなくちゃね… |
|
えへっ、それじゃ… 元気でね? |
| また青森に来てく… |
| 帰って、くるよね? |
|
私、待ってるから… それじゃ、またね〜! |
|
ほらっ、あのぬいぐるみ… とってもカワイイ! |
| よ〜し! |
|
えへへっ、バッチリ! 今度自分で作ろう〜っと! |
|
あっ、いけない… 大声で言っちゃった… |
| と、得意ってほどじゃ… |
|
えへへっ… ありがとう、褒めてくれて… |
|
なんだか、あなたに褒められると特別にうれしいんだぁ… ヘンかなあ? |
| ヘンじゃ、ないよね… |
|
あっという間だね… もうこんな時間… |
|
もっと一緒にいたかったけど… がまんしなくちゃね… |
|
えへっ、それじゃ… 元気でね? |
| また青森に来てく… |
| 帰って、くるよね? |
|
私、待ってるから… それじゃ、またね〜! |
| う、うん…そ、そうだね… |
| そ、そんなことないよ… |
| ただ…ただね、なんだかさっきあなたに会えてからずっとドキドキして、ヘンなの… |
|
そ、それで… 映画、あんまり頭に入らなくて… |
|
こ、こういう気持ちって… 私、よくわからないから… |
|
うん…あ〜あ… もっともっと 一緒にいたいのに… |
|
そうだっ! ねえ、家に来ない? 晩御飯、食べさせてあげる! |
|
そんな事ないってば! その方が、お母さんだって喜ぶし… ねっ、そうしよう? |
|
よかった… それじゃ、早くいこう! |
| もうっ、遠慮なんかしないの! |
| ほら、行こうよ、ね? |
| な、なにいってるの、もう… |
| ヘンなこといわないで早く行こうよ! |
| どう?美味しかった? |
|
う、うん…いつもはお母さんと 一緒に作るけど、今日は一人で… |
|
えへへっ… 昔、作ってあげたのとはちょっと違ったでしょ? |
| ほら、砂のごはんに泥水のおみそ汁! |
| うん…ごはんを作りながら思いだしちゃった… |
| なつかしいね… |
| ねえ、次はあれに乗ろうよ…ね? |
| …………… |
|
だって… 今は、昔みたいに毎日会えるわけじゃないんだもん… |
| えへっ、だから今日のうちにあなたとたくさん遊んでおくの… |
| うん、行こう! |
|
そうだ… この前ね、引き出しの奥から昔のオモチャが出てきたんだよ… |
|
ほら、ロボットのプラモデル… 私がいらないっていうのにあなたが無理にくれたヤツ! |
|
えへへっ、何度か捨てようと思ったけど… 捨てられなくって… |
|
でも、見るたびに、あなたを思い出 して悲しくなっちゃうから、今まで 押入の奥にしまってあったの… |
| とっておいてよかった… |
|
ねえ、またお夕飯 食べていってよ、ね? |
| えへへっ、がんばって作るからね… |
| もう、遠慮しないでって言ってるのに… |
| さあ、一緒に帰ろっ! |
| …………… |
|
まだそんなこと言って… もう、知らない!バイバイ! |
|
えへへっ、最初からそう言えばいいのに… さあ、一緒に帰ろっ! |
|
よかった、喜んでもらえて… 作った甲斐があったなぁ… |
|
また食べに来てね? 遠慮なんかしないで…ね? |
|
うん、帰ってきて… 待ってるから… |
|
それじゃ、体に気をつけてね… またね… |
|
ごめんね? 遠いのに、たくさん会いに来てもらっちゃって… |
|
ううん、私もわがままばっかり言ってたから… 淋しいとか、いろいろ… |
|
えへへっ、海を見てるとそんな事ばっかり考えちゃうの… 不思議だよね… |
| …………… |
| あの頃は…あなたとずっと一緒にいられると思ってた… |
|
ケンカしても、気まずくなってもいつでも会えると思ってたから… 安心してたのかな? |
| そんなわけ、ないのにね… |
| 美味しかった? |
|
そうだとしても 私は…うれしいな… |
|
それじゃ、気をつけて… また今度、帰ってきてね… ご飯の準備して、待ってるから… |
|
うん、私も楽しみにしてる… ずっと、待ってるからね… |
| ずっと… |
| えへっ、また思いだしちゃった! |
| ほら、昔、おままごとをした時に私がお嫁さんになるっていったらあなたが、いいよって… |
| 約束したよね? |
|
あ〜っ!ウソだったの? だましたんだぁ! |
| あはっ、そんなにムキにならなくてもいいじゃない! |
|
だって… 子供心に嬉しかったんだもん… |
| えっ… |
|
も、もう、バカ… 知らない… |
| 美味しかった? |
| そうだとしても私は…うれしいな… |
|
それじゃ、気をつけて… また今度、帰ってきてね… ご飯の準備して、待ってるから… |
|
うん、私も楽しみにしてる… ずっと、待ってるからね… |
| ずっと… |
|
えへへっ 今日は暑くなりそうだね… |
|
嬉しいなあ〜 こっちの夏は短いから… |
| ねえ、せっかくだから思いきって泳ぎに行かない? |
| ほらっ、昔はよく一緒に行ったでしょ?海水浴! |
| ねっ、決まり!行こう行こう! |
|
ごめ〜ん… 海の家混んでて… |
| えっ…?どうかしたの? |
| な、なによ… |
|
な、なにいってんの! や、やめてよ… 恥ずかしいじゃない… |
|
えっ? もうっ…Hなんだから… |
|
えっ? な、なんていったの… |
| ヘンなの… |
| ねえねえ…見てみて… |
| 今度はスイカ割りしようよ… |
| まずは…スイカをここらへんにおいてっと… |
|
もう… どっちなのよ〜 |
| よ〜し!え〜いっ! |
|
えっ?なに? はずしちゃったの〜! |
|
あ〜あ、もうちょっとだったのに… 今度はそっちの番だからね! |
| あはっ、そんなにしちゃったら食べられないでしょっ! |
| ウフフッ、もう… |
| あ〜、今日はホントに楽しかったねえ〜 |
| やっぱり、あなたと一緒だと楽しいな〜 |
|
えへへっ… 毎年、夏を一緒に過ごせたらいいのに… |
| あははっ…なにいってんだろう私ったら… |
| あっ、ほら、そろそろ行かないと… |
| うん、待ってるね… |
| あ、あのね… |
| ううん…なんでもない… |
| あっ…気をつけて帰るんだぞ! |
| な、なによ?ヘン? |
|
そ、そう… ウフッ、ありがとう |
| そりゃあ、ねぶたは東北三大祭りの一つだもん… |
| 早く、行こうよ! |
| 今年は、久しぶりに一緒に見られるんだし… |
|
ウフフッ… なんだか昔を思い出すよね… |
| あっ…ちょっと待ってて! |
| あっ… |
| ご、ごめん…あんまりおいしそうだったから…つい! |
| でも、ほらっ…ちゃんとあなたの分も買っておいたんだから… |
| ご、ごめんね… |
|
も、もう… そんなに笑わなくたって… |
| そうでしょう!はいっ! |
| ウフッ…良かった… |
|
あっ…見て! ヨーヨー釣りだよ… |
|
私、大好きなの! ねっ…行こう行こう! |
|
ごめんね…ついはしゃいじゃってなんだか懐かしくって… 楽しくてしょうがないから… |
| やっぱり、今年はあなたと一緒だからかな… |
| きゃっ… |
|
確かにはぐれちゃいそうだね… そうだ… |
| ねっ…こうすればはぐれないでしょう? |
| ウフフッ…楽しいな〜 |
| 今日はとっても楽しかったね! |
| こんなに楽しいねぶたはホントに久しぶり… |
|
来年も、また、一緒にこられたら いいなあ… |
|
ウフッ… だって、あなたと一緒だと楽しくてしかたがないんだもん! |
|
あっ…それじゃまたね… 気をつけて帰るんだよ! |
| そろそろおいしい季節だね… |
|
リンゴ…もうっ… 忘れちゃったの? |
| 昔は、沢山食べすぎてお腹壊して、よく怒られてたくせに… |
| うん… |
|
えっ、ああっ、そうだね… それもいいかな? |
|
ウフフッ… リンゴ狩りかあ… 私も久しぶりだなあ〜 |
| もう、青森県人だからって年がら年中、リンゴ狩りしてるワケないでしょう… |
| ねえねえ、できるだけ甘そうなの取ってよね… |
| ゆっくり投げてよ… |
| ゆ、ゆっくりだよ… |
| 大丈夫?落っこちないでね |
| うん…すっごくおいしいよ! |
| ウフフッ…あなたが選んでくれたリンゴだもん… |
| ふ〜う、今日は楽しかった… |
| 何か、久しぶりに子供時代に戻った気がしちゃった… |
| ねえ、あなたは楽しかった? |
| ウフフッ…よかった… |
|
これからも 毎年来たいな…リンゴ狩り… |
| あははっ…なにいってんだろう私ったら… |
| あっ、ほら、そろそろ行かないと… |
| うん、待ってるね…Q |
| あ、あのね… |
| ううん…なんでもない… |
|
あっ…気をつけて帰るんだぞ! お土産のリンゴ、いっぺんに食べ過ぎちゃだめだよ! |
| ねえ、この公園、覚えてる? |
|
はい、おかわり! いっぱい、いっぱーい食べてね… |
| あ・な・た… |
| ど、どうしたの? |
|
さっきから、黙りこんじゃって! ずっと声かけてたのに… |
| そ、そうだったんだ… |
|
ウフッ…懐かしいよね… この公園で遊んでた頃が… |
|
あっ、いけない… お夕飯の支度! |
|
ゴメンね、あんまりゆっくり出来なくて… せっかく来てくれたのに |
| ホント…よかった… |
|
また電話してね… 楽しみに待ってるから… |
|
それじゃ、元気でね〜! 体に気をつけるんだぞっ! |
|
ねえ、覚えてるこの道? この道を、昔、一緒に登下校してたんだよ… |
|
ほらっ…ボタン止めて… もうっ、しょうがないなあ だらしないんだから… |
|
あっ…ちょっと待ってよ! どうしちゃったの急に… おいてかないでよ! |
| な、なに?どうかしたの? |
| もうっ、またぼおっとしてたぞっ! |
| えっ? |
|
そ、そうだね… お互い、こ、子供だったから… |
| …………… |
|
あ〜あ、もうこんな時間… 1日って、こんなに短かかったっけ? |
| あなたに会えない時間はあんなに長くカンジるのにね… |
| あ、いけない、早く帰って夕飯作んなきゃ… |
| あ〜あ… |
|
ねえ、また帰って来てね? 私、楽しみに待ってるから… |
| えへっ、約束だからね! |
|
それじゃ、またね… 体に気をつけるんだぞっ! |
| あ〜あ、帰ったらまた純になんか言われちゃうんだろうなぁ… |
| ホント、あったま来ちゃう! |
|
純の奴…ふたことめにはあなたとのこと、からかうんだよ〜 おあついですなあ〜とか言って… |
| ホントにそうだよね… |
| だけど、私、そうやってからかわれるのって、大嫌いなんだもん… |
|
ちょっと男子! こういうことすんのやめてよね! |
|
ぜんぜん好きじゃないんだから! ただの幼なじみなんだからね! |
| どうかしたの? |
| えっ? |
| えっ…ど、どうして? |
|
覚えてたんだ…あの時は… あの時は…私… |
| …………… |
| あっ、な、なんでもないっ! |
|
あっという間だね… もうこんな時間… |
|
もっと一緒にいたかったけど… がまんしなくちゃね… |
|
えへっ、それじゃ… 元気でね? |
| また青森に来てく… |
| 帰って、くるよね? |
|
私、待ってるから… それじゃ、またね〜! |
| ねえ、今日はちょっと遠出してみない? |
| うん、行こうよ! |
| ねえ、見てみてあのカップル! |
|
ほらっ、女の子が泣いてる… 彼氏を見送りにきたんだね… きっと… |
| ねえ、覚えてない? |
| あなたも昔、ああやって見送りに来た女の子を泣かせたんだからね… |
|
ほらっ、出発しちゃうぞ! 早く乗ろうってば… |
| きれいだなぁ… |
| 今日はここでゆっくりしていこうね? |
| ほんとに… |
| う、うん… |
| おかえりなさい… |
|
びっくりした… いきなりだったから… |
| 私のこと、すぐにわかった? |
| 私も、すぐにわかったよ… |
| ねえ、ほらっ、せっかく来たんだからあがっていってよ! |
| どうしたの…昔は遠慮なんかしなかったよ |
|
本当に久しぶりだね… ずっと元気にしてたの? おおきな病気とか、しなかった? |
| 私も、元気だったよ… |
| ただ、心にぽっかり穴が空いたみたいな時期はあったけど… |
| だって、家族みたいなもんだったじゃない?私たち… |
|
そりゃあ、そうだよね〜 あなたが描いた落書きだってまだ残ってるんだから |
| ウフフッ、別にあやまらなくてもいいよ… |
|
そうだ!せっかくだから… ご飯食べていってよ! |
|
いいから、いいから… ウチに来て、ヘンな遠慮はしないの! |
| ねえ、おかわりは? |
|
ウフフッ… はい、たくさん食べてね |
|
ちょ、ちょっと 何いってんのよ、純! |
| こら、ナマ言わないの… |
|
もうっ、泊まっていけばいいのに… お母さんも乗り気だったんだから… |
| そうだ!おいしかった? |
| おみそ汁は? |
| そう…ウフフッ…よかった… |
| ねえ… |
| 絶対、また戻って来てね… |
| うん、待ってるからね〜! |
| あ… |
|
あ、ありがとう! ホントに来てくれるなんて… |
| えへへっ、そんなに大変ってほどでも… |
| あっ |
| ビール屋さんだ… |
| ねえ、いきなり好意に甘えちゃってもいい? |
|
うん、でも、大丈夫? すっごく重いよ… |
| わぁ、やっぱり頼もしいね! |
|
それじゃ、私は品物をチェックしてくるから… いくつか、運んでおいてね? |
| うん…ご苦労様! |
| ごめんね…疲れたでしょう… |
|
ありがとう… おかげで助かっちゃった… |
|
取りあえず、あがっていって… ご飯作ってあげるから… |
|
も、もう… ヘンなこと言わないの! |
|
私は、全然、平気だよ… あなただって理性ぐらいあるでしょう? |
|
じゃあ、いいじゃない… ねっ…手伝わせるだけ手伝わせたんじゃ…悪いもん… |
|
ど、どうしたの? ねえ、ちょっと〜! |
|
た、大変… 熱が…39度もある… |
| もっと冷やさないと… |
|
ど、どうしよう… もうこんな時間だしお医者さんっていっても… |
|
あっ…気がついたの? もう、急に倒れちゃったんだよ… |
| あっ…いいから寝てて… |
|
こっちこそ、ごめんね… 私、全然、気がつかなくて… 大丈夫?苦しくない? |
|
もうすぐ、お粥がたけるから… それを食べて、お薬飲もうね… |
|
いいの…心配しないで… ゆっくり休んでね… |
|
よかった… 薬が効いたみたい… |
| …………… |
| そんなのいいよ…だってあなたは風邪気味なのに無理してお店を手伝ってくれたんだから… |
| だめだよ…ちゃんと、身体には気を使わなくちゃ… |
|
でも、本当にありがとう… これにこりずに、また来てね… |
| えっ?も、もしかしてまだ起きてたの? |
| そ、そう…よかった… |
|
だーめ… 何て言ったかは秘密! |
|
あっ、まだ病み上がりなんだから… 本当に気をつけて帰るんだよ! |
| あ、あの…ありがとういってらっしゃい… |
|
ウフフッ… ちょっと言ってみたかっただけ… |
| それじゃ…またね! |
| えへへっ、やっと来てくれたね! |
|
そ、そんな事ないけど… ほ、ほらっ、早く滑りたかったから待ちどおしくって… |
| とにかく、早く行こう! |
| あっ…いたいた… |
| もうっ…いつはぐれちゃったの? |
| ご、ごめん…つい… |
|
そ、そう? まあ…体育の授業とかもあるしね |
|
なに言ってんの! 自分だってそうじゃない… 少なくとも小学校4年生までは… |
|
ちょっと、大丈夫? なに、あの人たち… |
| ふ〜ん…あなたもああいうのが好きなんだ… |
| な、なによ!鼻の下伸ばしちゃって、やらしい! |
|
ついてこないでよ! 私、上級者コースにいくんだから… |
| …………… |
| 来ないでって言ったでしょう! |
| あなたが来れないところに行くのっ! |
| ごめん、大丈夫? |
|
いきなり吹雪いてきたからびっくりして… ねえ、早く降りよう? |
|
こっち…大丈夫? かなり急だけど、降りられる? |
|
だ、だめ… ホントに危なくなってきちゃった… |
| えっ、どこ? |
| ホントだ…ロッジかな… |
|
ロッジじゃないみたい… 中には誰もいないし… |
| うん… |
| …………… |
| とにかく、入って休もう? |
|
ますます… 吹雪いてきちゃったみたい… |
|
そんな… もともと私が悪かったの… ムキになっちゃって… |
| さ…寒い… |
| うん… |
| ねえ…もし、このまま助けが来なかったら、私たち、ここで死んじゃうのかな… |
| ごめんね…私のせいでこんなことになっちゃって… |
|
私ね…都会の女の子が嫌いなの コンプレックスがあるの… |
| だって、男の人ってああいうおしゃれな服着た女の子が好きなんでしょう? |
|
お化粧だってみんなバッチリだし それに比べて私は…ださいから ソバカスだってあるし洋服だって… |
| 私には少しも魅力的なところがないものね… |
| だから、だから、私、さっきあんなにムキになっちゃったの… |
|
それで、あなたにまで迷惑かけちゃって… ホントにごめんなさい |
| えっ?う、嘘… |
| あ、ありがとう…嬉しい… |
|
あなたに… そんな風にいってもらえて… |
| 私、私ね… |
|
よかった! 私たち助かったんだね! |
| あ… |
|
う、うん…ちょっとだけね… なんだかね、家でじっとしていられなくて… |
| 約束の時間より随分早く来ちゃったの… |
| 少しでも早くあなたに会いたかったから… |
|
ウフフッ… また、帰って来てくれたんだね… とっても嬉しい… |
| う、うん…そ、そうだね… |
| そ、そんなことないよ… |
| ただ…ただね、なんだかさっきあなたに会えてからずっとドキドキして、ヘンなの… |
|
そ、それで… 映画、あんまり頭に入らなくて… |
|
こ、こういう気持ちって… 私、よくわからないから… |
| そ、それじゃ、今日はもう… |
|
そうなんだけど… ちょっと、あの… ゴメンね? |
|
あ、あの… 駅まで送っていってもいいかな? |
| えっと… |
| な、なんでもないの |
| うん… |
| …………… |
|
あ、ゴメンね? それじゃ、気をつけて… |
| …………… |
| あの時も… |
|
あの時も、こんなふうに… ちゃんと見送りたかったなって… |
|
そ、それで、あなたを一回ちゃんと駅まで送ろうかなって思って… ゴメンね?怒っちゃった? |
| よかった… |
| あ、あの、それじゃ… |
| …………… |
| やっぱり… |
| …………… |
|
あはっ… 見送りなんて、しないほうがよかったかな… |
| …………… |
| つらいばかりだものね… |
| …………… |
|
えっ? も、戻ってきてくれたの? |
| あっ… |
|
気がついてくれてたんだ… あの時も、私に… |
|
私ね…決めてたの… もし、あなたが戻って来てくれたらあの時のことをあやまろうって… |
|
あなたに、ヒドイことを 言っちゃったから… |
|
ちょっと男子! こういうことすんのやめてよね! |
|
ぜんぜん好きじゃないんだから! ただの幼なじみなんだからね! |
|
素直じゃなくてごめんね… 私、私…あの時ね、あなたのこと嫌いなんかじゃなかった… |
| ただ、みんなからからかわれて恥ずかしくて、あんな心にもないことを言っちゃったの… |
|
ホントは、あなたが大好きだった… あなたと一緒に遊んでると、楽しくてたまらなかったから… |
| いつまでも、このまま仲良くいられたらいいなあって思ってたんだよ… |
| 本当にごめんなさい… |
|
よかった… やっと、やっとあやまれた… あの時のこと… |
| あなたには小さいことかも知れないけれど、私はずっと今日まで気になってたから… |
|
ほんとうにありがとう… 戻って来てくれて… |
| あっ… |
|
…………… 来てくれたんだ… |
| ありがとう… |
|
あ、あのね… 私、あなたにどうしてもあやまらなくちゃいけないの… |
|
覚えてる? 去年の春…あなたの家に不思議な手紙が届いたでしょう? |
| う、うん… |
|
あれ…私なの… 私ね、思いきってあなたに会いに東京まで行ったんだ… |
| でも、やっぱり会えなかった… |
| ごめんね…あなたを試すようなことして…でも、私、私… |
|
自分に自信がなくて… だからあなたに会えなかったの… |
| 本当にごめんね… |
|
あ、ありがとう… 優しいね… 昔とちっとも変わってない… |
| 私ね…あなたが好きなの… |
|
ずっとずっと…昔から… 優しいあなたが大好きだったの… |
| でも、今のあなたの方がもっと好き… |
| 昔とはくらべモノにならないくらい大好きなんだ… |
|
でも、あなたは、違うよね… いいんだ…わかってる… |
| 私はただの幼なじみだって… |
| …………… |
| えっ? |
| …………… |
| …………… |
|
で、でも、ほ、本当に 本当に、私なんかでいいの? |
| 私なんかより、もっと他にいっぱいカワイくて、キレイで、色っぽい女の子もいるのに… |
| えっ? |
| う、嬉しい… |
| 大好き…で、でも… |
| 私に…笑顔で見送れる勇気をちょうだい… |
| あ…好き… |
| 大好き… |
|
うん…待ってる… いってらっしゃい… |
|
あっ、ちょっと待って! そうだ、これ… |
|
うん… あなたに持ってて欲しいの… 私を忘れないように… |
| でも、できるだけ早く帰ってきてね… |
| おいしい、おみそ汁作って待ってるから… |
| あっ… |
|
ううん…別に平気だよ… ちょうどみんな出かけてて一人で留守番してたところだし… |
| うん…そんなところかな… |
|
ヤダなあ、あやまらないでよ… あなたから大事な話があるっていうんだもん… |
| 私は何をおいたって優先するよ… |
| そ、それで…話って… |
| えっ? |
| …………… |
| えっ…私は… |
| 私は… |
| あ、あのね… |
|
もう一度 あなたの気持ちを教えて… |
| 私、自分に自信がないから… |
|
私も同じ… 私も、私も、あの時…同じこと考えてた… |
|
あなただけは助かります ようにって… |
| 私も、私もあなたが大好き… |
| ねえ… |
|
もうわかったでしょう? 私があの時、あなたの枕元でなんていったのか… |
|
今と同じこといったの… だ・い・す・きって… |
| ウフフッ…暖かい… |
| あなたが大好き… |
|
ありがとう… 私を選んでくれて… |
|
もう一度言わせてね… だ・い・す・き… |
|
ごめんね… やっぱり…ダメだよ… |
| 私にとって、あなたはどうしても幼なじみだから… |
| 一人の男性としては見られないから… |
| ごめんね…ほんとうは私だって幼なじみを卒業したかったけど |
| もっと今のお互いのこと知り合いたかったな… |
| でも… |
| やっぱり、青森は遠いよね… |
| これからも、幼なじみのままだからね… |
| それは、一生変わらないんだから… |
| あっ… |
|
だって、あんな電話をされたから… 直接会いたかったの! 会って…確かめたかったの… |
|
ひどすぎるよ! いくらなんでも急にもう会えないなんて… |
|
嘘なんでしょう… お願い嘘だっていって… |
| そ、そう…やっぱりその娘、きれいな娘なんだろうね… |
| ごめん…私、バカだよね… |
| そんなことくらい予想ついてたはずなのに… |
| ほんと…バカみたい… |
|
もう、わかったから… 私…あなたのことあきらめる… |
|
嫌われたくないから… でも、たまには思い出してね… |
| 私みたいな幼なじみがいたってことも… |
| …………… |
|
今までありがとう… さよなら… |
| あ、あれ? |
|
どうしたって… 私は、修学旅行だけど… あなたこそ、どうしたの? |
|
またヘンなこといって… いつから超能力者になったの? |
| あはっ、もういいってば! |
|
あれ、あなたの学校は、確かもう終わったって… いってなかったっけ? |
|
そうなんだ? へえ〜、すっごい偶然だね〜! |
|
うん、京都と大阪に行ってきたよ! 名古屋では、少しだけ自由行動なの |
|
東京には行かないからちょっと残念だったんだけど… えへっ、まさか会えるなんてね! |
|
あっ、いけない! もうすぐ集合時間… 急がなきゃ! |
|
ね、ねえ、名古屋駅って… どっちだっけ? わかんなくなっちゃったぁ! |
| あ、ありがとう… |
| う、うん… |
|
はあ、はあ… よかった〜、間に合ったみたい! |
| えへっ、ゴメンね… |
| あっ、もう行かないと… |
|
ホントにありがとう! おかげで助かっちゃった! |
| また、青森にも…来てね… |
| それじゃ、きっとだよ〜! |
| あれ〜? |
|
うわあ、すっごい偶然だね! 同じ電車に乗ってるなんて… |
| ねえ、今でも電車が好きなの? |
|
昔は大好きだったじゃない! 電車に乗るたび、窓にベタ〜ってへばりついて… |
|
その隣で、私もへばりついてたけど えへへっ… |
| ウフフッ、もう大人だもんね… |
|
ホントに? もう、子供のままなんだから… ウフフッ… |
| 電車の中で遊んだらダメなんだよっ! |
|
あっ、もう戻らないと… ゴメンね、弟と一緒だから |
|
うん…また青森に来てね… 待ってるから… |
| えへっ、それじゃあね! |
| あ… |
|
わあ、まさか会えるなんて 思わなかった… 東京も狭いんだね〜! |
|
いとこのお姉さんがね、東京の人のところにお嫁に行くの… これから結婚式なんだ〜! |
|
日帰りで、時間なんかほとんどないから連絡しなかったけど… えへっ、会えちゃったね? |
| いとこのお姉さん、すっごい美人なの!ウエディングドレスも似合うんだろうな〜 |
| あはっ、私とは大違いだよね… |
| ううん、似合わないよ絶対… |
|
あはっ、いいの! 自分でわかってるんだから |
|
あっ…もう行かなくっちゃ… 披露宴始まっちゃう! |
| ね、ねえ…あのね… |
|
じ、実はね… お母さんたちとはぐれちゃって… |
| 迷子になってたの〜! |
|
ね、ねえ、ホテルニューオータニって、どこにあるの? お願い、連れてって! |
| ごめんねぇ… |
|
つ、着いたぁ〜! ほ、本当にありがとう! |
|
う、うん、そうなの、ゴメンね… あの、また今度ね! |
|
う、うん! ありがとう! |
| …………… |
| えっ… |
| あっ… |
| …………… |
|
どうもしないもん… ほっといてよ、もう… |
|
ど〜せ今までほっといたじゃない! 今さら、何か用なの? |
| …………… |
|
さ…淋しかったんだから… せっかく…せっかく、また会えるようになったと思ってたのに… |
|
ひっく… それなのに… 全然、会いに来てくれないから… |
|
う、うん… 私も、ごめんなさい… ぐすっ… |
| …………… |
|
なんだか… 泣いたらスッキリしちゃった… それに… |
|
えへっ、昔と同じなんだもん… あなたの、なぐさめ方… |
| うん…私が泣いたら、いっつも飛んで来てくれて…ごめんね泣かないでって… |
| ウフッ、あなたに関係ない時もいつも同じ事をいってくれたんだよ… |
| だから、その優しさが嬉しくてよけいに泣けちゃったりしたの… |
|
ふう… さてと、もう帰らないと… |
|
ありがとう… ねえ、今日は一緒にいられるの? |
| よかった… |
| あれっ? |
|
なんだ、来てたの? 教えてくれればよかったのに… |
|
あっ、もしかして… いきなり家に来て、私を驚かそうとしたな〜? |
|
もうっ… 相変わらず、いたずらばっかりするんだから… |
|
それにしても… どうしてこんな夜遅く来るの? |
|
こんな時間じゃあ、もう どこも行けないじゃない… |
|
そうだったんだ… ゴメンね、今日は私もあちこち出歩いてたから… |
| …………… |
| それって、エッチな意味なの? |
| もうっ、知らない! |
|
あるよ… 私、ちょっとおつかいに出ただけですぐ戻らなきゃならないんだから… |
| えっ…いいの? |
|
ありがとう… ウフフッ…よかった |
| 送ってくれて、ありがと… |
|
えへっ、ちょっとだけだけど会えて嬉しかった… また来てね? |
| 帰り道、気をつけて… |
| あっ、懐中電灯とか持っていく? |
|
そう… それじゃ、気をつけて… |
|
あっ… 体にも気をつけるんだぞっ! |
| あっ…うそ… |
| それは私のセリフ! |
|
来てたんなら 教えてくれればいいのに… |
|
まあ、いっか… せっかく来てくれたんだし… |
|
そういえば… 昔、夜遅く二人で一緒に出歩いて怒られた事もあったよね… |
| ウフッ、今はもう平気だと思うけど… |
| なんだか、思い出しちゃうな〜 |
|
どうして? いいじゃない、別に |
|
そうだね… いろいろ、楽しかったなあ… |
|
そうそう! お母さんったらすっごい剣幕で… |
| ウフフッ… |
|
うん、たっくさん覚えてるよ… どれも大事な思い出だから… |
| これからも、いっぱい思い出すんだからね… |
|
ゴメンね、送ってもらっちゃって… あなたも、気をつけて帰ってね? |
|
きっとだよ? 待ってるから… |
| それじゃ! |
| あっ… |
|
なんだ、来てたんだ… もう、捜すくらいなら教えてくれればいいのに… |
|
私?友達と一緒に お買い物してて、ついつい遅く なっちゃって… |
| …………… |
| 私、そういう事でからかうのってキライだから! |
|
もちろん、そうだよ… えへっ、心配してくれたの |
| …………… |
|
え、えっと… 今なんて言ったの? |
| で、でも、悪いから… |
| えへへっ、嬉しいこといってくれるんだから… |
| なら、送ってもらおうかな? |
|
ありがとう…送ってくれて… あなたも、気をつけて帰ってね? |
|
絶対だよ! 待ってるからね… |
|
それじゃ、また今度ね! 気をつけて帰るんだぞっ! |
| あっ…あれ? |
|
来てたんだね! もう、ダメじゃないのちゃんと教えてくれないと… |
|
今日はダメなの… 私、ここで友達と待ち合わせしてるから… |
| ねえ、あなたは東京の友達と遊んだり…しないの? |
| だって、こうやって青森まで来てくれるから…今日なんてほとんど無駄足じゃない… |
|
もうっ… ホントにそう思ってるの? |
|
どうも信用できないな〜 なんだか、すっかり口が上手くなったみたいだから… |
| ウフフッ… |
| あっ、友達が来たみたい… |
|
ご、ごめんね… 今日は悪いんだけど… |
| うん、またね… |
| あの、気をつけて帰るんだよっ! |
| あ、あれ? |
|
やっぱり! こっちに来てたんだね! |
|
ホントに? ありがとう… |
|
でも…今日は一緒にいられないの… いとこのお守りをしてるから… |
|
ウフフッ…さっきね いとこがはしゃいじゃって大変だったんだ! |
|
まだ7才なんだけどねぶたが大好きみたいで… 連れて来るたびに喜ぶんだよ… |
| えへっ、カワイイでしょう? |
|
こっちに来たときのあなたとおんなじだよね… ちょっとだけ似てるの… |
| もう、よけいにカワイくって! |
|
あっ、呼んでるみたい… もう行くね? |
|
ううん、気にしないで… また今度、ゆっくり遊ぼうね |
| 気をつけて、帰ってね〜! |
| あれ? |
|
やだ、もう… どうして教えてくれなかったの? 来てるなら、来てるって… |
| 知ってたら、ちゃんと空けておいたのに… |
| うん、ちょっと用事があって… |
| あ〜あ、残念だな… |
|
そうだ、立ち話もなんだし… どこか入ろうか? |
|
うん、ちょっとぐらいなら平気だから… ほら、早く早くっ! |
|
でも…来てくれるのはうれしいけど… ダメだぞ、遊んでばっかりだと |
| ちゃんと勉強はしてるの? |
|
もうっ、心配してるんだから〜! 私たち、今年で卒業なんだよ? |
| あなたって、昔っからそうだったよね… |
| いわれるまで、何もやらないの… |
|
そ、そう? あはっ、ごめんね? |
| でも、勉強はしないとね! |
| 返事は一つだぞっ! |
| よろしい…ウフフッ |
| ゴメンね、ゆっくりできなくて |
|
ホントは、もっとお説教したかったんだけど… えへっ、残念! |
| 続きは、また今度ね? |
|
そう? じゃあ、勉強もしっかりね! |
|
あっ、いっけない! 急がないと… ゴメン、またね! |
| あれ? |
|
やだ、もう… どうして教えてくれなかったの? 来てるんなら、来てるって… |
| 知ってたら、ちゃんと空けておいたのに… |
| うん、ちょっと用事があって… |
| あ〜あ、残念だな… |
|
そうだ、せっかくだから… ちょっと中に入ろっか? |
|
うん、少しぐらいなら大丈夫だし それに…もったいないでしょ? 青森まできたのに |
| めったに会えないんだから…ね? |
| ダメだよ、ムダ遣いしたら |
|
それならいいけど… あなたって、すぐになにか買っちゃいそうなんだもん! |
| 心配だから、ず〜っと見はっててあげるね…あなたを… |
| な…なによ? |
|
あ…ヘンな意味にとらないでよ! そ、そんなんじゃ… |
| …………… |
| もうっ…知らないっ |
| あっ、私、もう行かないと… |
| 帰り道、気をつけてね? |
|
いいけど… 今度は電話するんだぞっ! もっとゆっくり会いたいんだから… |
| うん、またね〜! |
| あっ…あれ? |
|
来てたんだね! もう、ダメじゃないの ちゃんと教えてくれないと… |
|
今日はダメなの… 私、ここで友達と待ち合わせしてるから… |
|
ねえ…ホントにごめんね? せっかく来てくれたのに… |
|
勝手にっていっても… すっごく遠いじゃない! |
|
簡単に行けるところなら 私の方から毎週でも、会いに行ってるもん… |
|
あの、ごめんね? 私、一人で旅行なんてほとんど経験がないから… |
| あなたに、来てもらってばっかりだもんね… |
| ひっどいなぁ、もう… |
| でも…ウフフッ… |
|
昔は、あんなに頼りなかったのに… ウソみたいだね! |
| えへっ、だってホントだもん! |
|
あっ…いっけない! もう友達が来てる! |
| あ、あの…ゴメン、またね! |
|
あ、友達って、女の子だからね… 誤解しないでよ… |
| あ、あの、ちょっとしか話せなかったけど、すっごく楽しかったから… |
| だから、絶対また来てね! |
|
は〜い 安達です… |
|
あっ…ウフフッ…嬉しい… 電話、待ってたんだよ… |
| えっ?ど、どうしたの? |
|
あ、会えないって… ど、どういうこと? |
| そんな…急にそんなこと言われたって… |
| あっ…ちょっと、待ってよ! |
|
ホントに? あ…でも… |
|
う〜ん、ちょっと… ねえ、いつ頃来るつもりだったの? |
|
あ、やっぱり… ゴメンね、ちょっと無理みたい |
| その日は私をのぞいて家族全員が商店街の慰安旅行で、温泉に行っちゃってるから… |
| うん…店番と留守番をしなくちゃいけないから、家から離れられないの… |
|
えっ?で、でも悪いよ… そんな… |
|
ウフフッ…ほんとにいいの? あ、ありがとう… |
| じゃあ、楽しみにしてるね… |
|
う、うん… また今度、私が暇なときに帰ってきてね… |
| じゃあ、またね… |
| あっ、た、妙子ですけど… |
| 何か照れるね、こういうの… |
| あっ…あのね、近々、こっちに来る時あるかな? |
|
ち、違うって… たまには一緒にスキーにでも行きたいなって… |
|
あっ、お金なら大丈夫だよ… こっちで出してあげるから… この前、手伝ってくれたお礼… |
|
そんなことないって… それにもう、お母さんからバイト代もらっちゃったし… |
| よかった! |
| よかった、それならスキー場もちょうどいい頃だね… |
| それじゃあ楽しみにしてるからね… |
| そんなに先になっちゃうともう雪がなくなっちゃってるよ… |
|
…………… やっぱりダメみたいだね… |
|
わかった、残念だけど しょうがないよね… それじゃ、またね… |
| はい、安達ですけど! |
| あっ… |
|
もうっ… やっと電話してきてくれたんだね ず〜っとほっといたクセに |
| フンだ… |
| …………… |
|
もう、いいけど… 私と話してても、つまらない? |
|
ホントに? だったらいいけど… |
|
あっ、お鍋がふいちゃう! ゴメンね、また今度! |
|
あ、あの… 電話、ありがとうね! |
| はい、安達ですけど! |
| あっ、電話待ってたんだ! |
|
えへっ、なんだかヘンなカンジ… 電話で話すのって、初めてだよね? |
|
すぐ会えたからね… 今はすっかり遠くなっちゃったけど |
| はい、安達ですけど! |
|
あっ、私だよ、妙子… ねえ、元気だった? |
| えへっ、そうかな? |
|
あっ、そうだ… ねえ、あれって貰ってもいいの? |
|
ホントに?えへっ、ありがとう! うれしいな… すっごく気に入ってたの! |
|
そうなの? なんだか悪いけど… あっ、でも、ありがとうね! |
|
ホントに? わあ、帰ってくるんだぁ… ねえ、また一緒に過ごせる? |
|
私?ちょっと待って、えっと… それじゃ、今度のねえ… |
| 日曜日は? |
| 月曜日は? |
| 火曜日は? |
| 水曜日は? |
| 木曜日は? |
| 金曜日は? |
| 土曜日は? |
|
もうっ… じゃあね、次の週の… |
| …………… |
|
そんなに先のこと まだ、わかんないよ |
|
もう、また会えると思ったのに… じゃあ、また今度ね…約束だよ? |
|
よかった… えへっ、また会えるんだね? 楽しみだな〜 |
|
うん、それじゃ… 絶対来るんだよっ! |
| あっ、その日はねぶたやってるよ? |
|
そうだね…えへっ なんだか懐かしいな… |
|
うん、それじゃ… 絶対来るんだよっ! |
|
もしもし? あ、私…妙子… |
|
今日もいないんだ… いろいろ、忙しいんだね… |
|
ちゃんと規則正しい生活してる? 不摂生はダメだぞっ… 身体、コワしちゃうんだから… |
|
元気ならいいんだけど… ねえ、たまにはあなたの声聞かせてよ! |
| 私だって寂しくなる時もあるんだぞっ… |
|
ふ〜う… それじゃ、またね… |