971102a[ SHINORA'S LIVE / 篠原ともえライブ 「ネタバラシ詳細版」]
「演奏曲目」
4時開場、4時半開演のライブであったが、12時から並んで整理券もらうのもなんなので、もぉ、思いっきり遅れて4時ジャストに到着する。
福田学園の門をくぐると、坂道になっていて、門寸前ぐらいまで行列の尻が来てる。尋ねなくてもシノラライブの最後尾だとわかる。
オレとGTは猛烈にトイレしたまっていたので、列の横を通りすぎて、先頭まで来る。学園祭自体は、ほぼおしまいらしくて模擬店とかも、ほぼ片づけ中。トイレを探してウロウロするが、校内巡回してるスタッフに追い出される、というか「トイレは、体育館入口のやつを使ってくれ」とのこと。でも、そこは、ライブの行列の入口であるから、ノコノコ「トイレかしてくらさい」とか勝手に入ったら、暴徒に殺されそうで怖い。
結局、スタッフジャンパー着てるオニーサンを捕まえて護衛にしてトイレまで行く。
アドバルーンあがってて「篠原ともえライブ(踊るシノラマーク)シノラー大集合」とかいう垂れ幕がかかってるんだけども、行列の尻みてても、別にシノラーはいないなぁ、と思ったのであるが、さすがに列の先頭、頭から30人ぐらいは、もぉ思い切り気合い入っていて、うさぎ帽子に赤リュック(翼付き)、とか、上下赤のチェック(おねーさんがチェッカーズファンだったころのおさがり?)とか、両手首にいろいろまきつけてて、黄色と水色とピンクになってる、とか、気合い入ってるなぁ。デジカメで撮影してもいいんだけど、なんか殺気だってて怖いのと、カメラ持ち込み禁止にひっかからないように、リュックの奥深くになおしたので、取り出さない。
列の最後尾について、ゆっくり前進する列について、ボチボチ歩く。
男女比率はよくわからないけど、半分以上女の子にようだ。高校生高学年か、大学生ぐらいだと思ったけど、聞くともなしに耳に入る会話から察すると高校生らしい。
入口近くまで来ると、仮設売店で、シノラTシャツと、シノタコが売ってた。シノタコが開発された直後? のフジの24時間テレビで、ライブ会場で「シノタコですぅ、1000円でどうですかぁ?」と言ってたのを見たときに「1000円なら即ゲットな」と言ったオイラは、1500円でも、速攻ゲットするのだった。「買うは一時の恥、買えば一生の恥」いや、そうじゃなくて。
会場の体育館に入った瞬間「しまった!」と思う。後ろだと「ステージから遠い」だけじゃなくて、「前の人の頭が邪魔で見えない!」という「あたりまえ」の事実に気づくのだった。そうだよなぁ。体育館って床が平面で、ステージは、だいたい胸ぐらいの高さだから、全員立ってると、ぜんぜん見えないのだわ。講堂とかだと、座席あるかわりにスリバチ状に傾斜ついてたりするし、ドラムロゴスとかは、スタンディングだけど、床面が何分割かされてて、後ろの方が、だんだん高くなってるし。
身長170cm弱なオイラでも「まいったなー」なんだけど、160cmあるやなしやの女の子たちは、本当にかわいそうというか。155cmまでは優先的に前の方に出してあげるような措置とれたらいいんだけどねぇ。まぁ「チビは朝から並びな!」の弱肉強食の世界なのかもしれんが。どーでもいいが、オイラの目の前に190cmはあろうかという巨人が立ってるんだけど「おめー、巨人は邪魔なんだよ、はじっこいけよ!」と言いたいのだが、言えないわけで。(いや、聞こえるように「邪魔なんだよねー」と言ってるガキはたくさんいたが)。)巨人がよく見えて得するのは別にいいんだけど背後の広大な空間が視覚的に無価値になるつーわけで「迷惑」なのだなぁ。まぁ、170cm弱しかないオイラの恨み辛みもあるんだけどさ(^_^;;
客電落ちて、バリライトが闇を照らす! おぉ始まった! 前座のNoise Factoryの熱いライブが!。なんか、盛り上がりかけた客は、一気に不満顔で、一生懸命演奏しているNoise Factoryのみなさんにはまことに申し訳ないというか。「前座」と言ってしまったけど、Noise Factoryのギター、ベース、ドラム、キーボードが「しのLandPunk」のメンバーなので、まぁ、そういうことなのだ。
息もつかせぬ怒濤の4曲で、NoiseFactoryの演奏は終わり、「ただいまより、セットチェンジのため、休憩になります」とのこと。
背後を振り返ると、背伸び疲れた人々が、ずらーっと座っている。前を向くと、さっきまで彼方にいたはずの巨人がオイラの目の前に立ちはだかっている。や、やめれ!
客電落ちて、バリライトが闇を照らす! おぉ始まった! 篠原ともえのライブが!
うさぎ帽子、翼つき赤ランドセル、オレンジ色のシャツに黄色と赤チェックの上着、青にチェックのハーフパンツ、足下は......み、見えない(^_^;;。
1.クルクルミラクル
アルバム「スーパーモデル」の一曲目、3rdシングルにして、まぁ、篠原ともえブレイクの曲でしょう。♪くるくるッ!
オリジナルの曲が、石野卓球プロデュースのテクノなので、バンドの音でやられるとちょっと違和感があったかな、とは思ったけども、曲が「ずんずんずんずん」と進むのでいいかな、と。シノラも声出てたし。ただ「ねぇみんな? シノハラのこと好きぃい?」の台詞が、すでに(オイラ的には)忘れられてたのもあって、(オイラの周りの観客は)冒頭の台詞に反応するのを忘れてしまっていた(^_^;;。曲の最後の「もう一度聞くけど、みんな、シノハラのこと好きぃ?」は、みんな反応してたけど。っていうか、歌声は聞こえても、台詞、しゃべり声は演奏中にほぼ聞こえないのだった。
2.やる気センセーション
一曲目のクルクルミラクルから、そのまま続いて2ndシングルにして、進研ゼミCMソング「やる気センセーション」。オイラはオリジナルの曲は、もぉ冒頭の「♪うっきーうきき! 抜け出せ飛び出せ来たぜウェキウェキそのぬけやる気センセーション! えびばでごーごー毎日ちゃちゃちゃ! チャレンジごーごー明日も『短気は損気』」の一気に歌ってしまう感じに「負けた」と思っているので、この曲はすんげー好き。
今回は、テンポがかなりスロー(ミディアム)で、ゆっくり歌ってた。オイラ的には無理してでも、速くして歌った方が面白いと思ったんだけどなぁ。お客は、どうも、「ウルトラリラックス」以前の曲は知らない(アルバムも聞いてない)みたいで、どうも反応が悪い。
3.チャイム
二曲目から曲名紹介もなくスタート。記念すべき、シノラのデビュー曲。♪高速でキメるのが、ちょっとよい気持ちッ! オイラはアルバム「スーパーモデル」の中で、つーか、シノラのオリジナル曲の中では、この「チャイム」が一番かっこよいと思うし、個人的には一番好きだ。特に♪私はあなたの、あなたは私の、私はあなたの、すぐ鳴るシグナルー、って部分は、ゾクっとするのだった。
とはいえ、打ち込み系のオリジナルを、ハードロック調にかえてあったので、最初、どうもピンと来なかった。けど、なかなかいいなー、と思って聞いた。けど、周りは「誰の曲?」という顔をしていたので、ちょっとひとりで「超燃え!」とかいうわけにもいかないというか(^_^;;。♪すぐ鳴るシグナルーの部分は、キーボードィストのバックボーカルのせいか、ハーモナイザーか、そこだけ録音orサンプリングか、はたまた最初から口パクだったのか、オレの幻聴か、ちゃんとハモっていたので、ゾクっとしたのでうれしいねぇ。
「MC」
大したことは喋らなかった(をい)。学園祭ライブツアーが11カ所で、この福岡はちょうど半分ぐらいなので、がんばっていきたい、とか。
「次の曲は、おかげさまで、大ヒットシングル...になりつつある(笑)『まるもうけ』!」
4.まるもうけ
5thシングルにして、初の非石野卓球プロデュース、というか、セルフプロデュースというか、「しのLAND Punk」名義の初シングル(なのか?)。アルバイト情報誌「an」のCMソング。当たり前だけど、CMやCDで聞いたことある音で演奏されるし、一番あたらしいシングルなので、みんなノリノリだった。♪ドレビアぁあああン
「MC」
今度のMCは、お客いじり。前列のお客さんの中からシノラーを探してチェックしてまわる、というような内容。「あぁ、そこ、うさぎ帽子自作ですか? あ、男性? 男の方ですね? 自作ですか! すごいですねー男シノラー、けど、恥ずかしく無いですか?(場内爆笑)」「あ、そこ、すごくかわいー、シノラそっくりですー。かわいーですー、すごいですー、あー体重何キロですか?あ、そんな失礼なこと聞けませんよぉ(場内爆笑)」「あー、そこの方、すごく一人で踊りまくってらしゃいましたが。あ、また会いましたね? 違いますか? 別の会場でもあったことありますよね? え? 違いますか? 人違い、そうですかー。いろんな会場で会う、ひとりで踊りまくりの人がいらっしゃるんですぅ(場内爆笑)」
「次の曲は、他人さんの曲を歌いますー。ユニコーンさんの曲で、シノハラがとっても好きな歌で、大ヒット曲ですー『だいめいわーく』」
5.大迷惑(ユニコーン)
♪まっちのはずれでシュビヂュワー
超有名なユニコーンの「大迷惑」。どういういきさつで選曲されたかは、知らない。この曲での奥田民生の声質とシノラの声質似てるので、けっこういいかんじ。曲も有名だしアップテンポだから、みんなもノリノリかな。途中ちょっと端折ったけど♪お金なんかはチョットでいいのだぁあああああ
6.タイムマシンにお願い(サディスティック・ミカ・バンド)
曲名紹介もなく始まったので、しばらく何の曲かわからなかった。どういういきさつで選曲されたのかは、知らない。けども、シノラも楽しそうに歌ってたし、曲もいいので、なかなかよかった。けど、お客は「誰の歌?」という顔をしていたような。
7.学園天国(小泉今日子orフィンガーファイブ)
「学園祭ですぅー、学園祭といえば、こぉの曲ですぅ、がくえんてんごくぅ」
♪ああーみんなライバルさーへへへい
おそらく「学園祭だし、キョンキョンも歌ってたしー」ということで選曲されたのではないかな。有名な曲だし、ネタがネタだけに、みんなもノリノリ。
「♪へーいへいへい、へーいへい! はい!」
へーいへいへい、へーいへい!
「♪へーいへいへい、へーいへい! はい!」
っていうお約束の掛け合いも決まって「ライブだねぇ」って感じが出てよろしかったのでは。
「MC」
舞台が暗転。若干のセッティング変更か、衣装のチェックかがあってる様子。観客から「かわいー」の声が飛ぶ「かわいいですかー?」とシノラ。「けっこんしてくれー」の声に「け、けけけ、結婚ですか? ど、どーしましょ」とストレートに反応するので、場内大喜び。「そうそう、ホテルでテレビ見てたら、アムロナミエさんとおサムさんの結婚の話題をやってたんですけど、見てたら、山瀬まみさんが、二人を『サムさんどアムロ』って呼んでたんですけど、知ってました? なんか、「シノランドパンク」と「さむあんどあむろ」って似てません? すごく似ててかっこいいなーと思ったんですけど....似てませんでしたねぇ?」場内「にてるぞー」の大合唱。
「福岡と言えば、シノハラには思い出があるんですぅ。いーい話なんで聞いてくれますかぁ?」から始まって、中3でオーディションを受けて、キョンキョンの「あなたに逢えてよかった」で合格したこと。オーディションに合格した時から面倒みてくれた会社の人が、CDデビューの直前に福岡に「とばされて」しまったこと。歌手になってライブで福岡まで来られるようになったら、歌で恩返しする、と涙ながらに別れたこと。今日、その恩返しがやっとできること。だから、いつもにまして熱唱するぞ、というようなことを、話した。んが、なんか緊張してたのか元から知らないのか、敬語がめちゃくちゃ(わはは)。「(自分が)オーディションに合格させていただいた」と「(社長?が)オーディションに合格させてくださった」がごちゃまぜで、めちゃくちゃだった。まぁ「社長?のおかげで合格できた」事実と「シノラが敬語を使いたがっている」のは、よーくわかった(^_^;;
8.あなたに逢えてよかった(小泉今日子)
シノラがオーディションで歌った曲として有名。伴奏もギター二本で、しっとり歌う。若干ピッチが安定しない場所もあるにはあったが、そこが「生歌っぽい」し「かんきわまり」な感じがしてよろしい。長くのばす部分は、あらかじめ、コード音に分散させて歌うようなアレンジ(何て言うのかな?)にしてあったあたりが「ピッチが若干不安」ってのは、予定のウチなのかもなぁ、とか思った(^_^;;。オリジナルもそういう歌なのかもしれないけど。
9.レインボー・ララ・ルー
(4thシングル「ウルトラリラックス」のc/w曲)。
♪ららるーららるーこの世界は薔薇色、薔薇色って何色ぉ?
全曲から引き続きで、バラード調で一番を歌ったあと♪私は虹色、ららるーれいんぼぉおおおおおおおおお「バラードうまかったですかぁ?」からロック調に変更。
あらためてこの曲の詞ってちょっと突き放した所があるんだなぁ、と思った。けど、あえてバラード調で歌うと、面白いなぁと。前曲からつなぎでバラードで入って、途中でブレイク入れてロックに戻すあたりも演出承認だなぁ。けど、これまたお客レインボー・ララ・ルー自体を知らない気配が濃厚なのが、ちょっと残念。
「MC」
「みんなー、まだまだシノラと歌えますかー?」と客をあおってみるんだけど、本人がけっこうヘロヘロで、「(スポットライトが)まぶしいですぅ」「汗だくだくですぅ」を連発。
「次の曲が最後の曲になってしまいましたー『ウルトラリラックス』!」
10.ウルトラリラックス
4thシングル曲にして、知らぬ者のないであろうシノラ大ブレイク曲。(アニメ「子供のおもちゃ」の主題歌だっけ?)
♪わーたしはウルトラリラックス!
「おばさんぱーんつ、ながずぼーん、家内安全、大安休日! みぐ!」までしっかり歌った後で、おみやげのウサギのぬいぐるみ? を客席に放り投げ、「アンコールよろしくぅ!」と叫びつつ、袖にひっこむ。アンコールよろしくぅ、は、いくらなんでもないだろうと会場は苦笑ぎみ。が「あんこーる、あんこーる」の大合唱は続く。「まさかNoise Factoryが出てくるんじゃないんだろうな?」と会場には不穏な雰囲気が流れる(^_^;;。
ほどなくシノラがサングラスかけて戻ってくる。「サングラスがくもりますー」とおでこに載せる。「Love Loveあいしてる」で、川村隆一と「林檎殺人事件」を歌った時に、川村隆一がスタジオの隅で振り付けを必死に練習してる話をしつつ「まぢめな人ですぅ。シノハラあせっちゃいましたですぅ」と、Noise Factoryのボーカルを呼び出して、「じゃ、アンコールにこの林檎殺人事件を披露させてもらいます」
11.林檎殺人事件(郷ひろみ&希木樹林)
♪ふりふりふりふり、ふりふーり、あんあ、悲しいねぇ悲しいねぇ
邪魔になったのか、曲中で「あげる!」と小道具サングラスは客席に投げられてしまった。
12.ぜんぶ抱きしめて(Love Love All Stars)
「らぶらぶぅ!」あいしてるーーー
「ぷりぷりっ!」ぷりちーーーー
お約束の掛け合いから、♪オレのロンロンロンゲは並じゃないのさーヘヘイヘイ、サシミ、というキンキ光一に送った曲に「ひょっとこ」というタイトルをつけられて困った話などを交えつつ、吉田拓郎らにギターを無理矢理ならって練習した話。アコギが登場してシノラは、ギターを構える。「というわけで、一生懸命練習したので、聞いてもらいます。で、みなさんの手拍子をお願いしたいかな」と真剣な顔。会場から手拍子。わりとよさげな音のストロークから♪全部だきしめてー、と歌い出してから「ありゃ? なんかおかしいですね? やりなおすですぅ」場内爆笑。ギタリストにコード押さえる位置などを再確認しつつ、もう一度「わん、つー、わんつーすりー、♪全部だきしめ、あー衣装が邪魔ですぅ」と再度中断、場内爆笑。衣装の邪魔な部分を背中にまわしてもらって「これで大丈夫ですぅ。こんなアクシデントはーじめてですぅ」場内爆笑。「わん、つー、わんつーすり、♪全部だきしめてー」と歌い出す。サビの部分からバンド全体伴奏になって、後半はメンバー紹介までして、舞台端に一列にならんで、手と手をとって深々と礼の大団円。
と、いうわけで、シングル全曲を含むオリジナル曲6曲。他人曲6曲中「思い出の曲」としてお約束の「あなたに逢えてよかった」と、Love Love あいしてるがらみの「全部だきしめて」と、盛りだくさんで楽しいライブでございました。
個人的には3000円のチケットなら大満足でしたね。まー若干、ステージが見にくかったのが難点といえば、難点だけど、体育館ステージの学園祭で文句いってもしょーがないというか。早く来て並ばない奴が悪いというか。あとは、まぁ、「ウルトラリラックス」「まるもうけ」以外のシノラの曲を、観客があんまり知らなかった(らしい)のが、オイラ的には非常に残念だったかな、と。予習ぢうやう! まーオイラは逆に「Love Loveあいしてる」のチェックが甘いわけだから、おあいこかな? 負けてるか(^_^;;。あとは、ライブうけしそうな普通の曲(ギミック曲じゃなくて)を増やしてほしいかもな、と。増やしても、みんな憶えそうにないから、普通の曲をタイアップでシングルカットしてほしいかな。あとは、バラードのオリジナル曲も欲しいかな。「シノラって実は美少女!」路線の続きで「白いワンピースでバラード歌う」とかを「あくまでギャグ」のふりしてやっとくと、いいかなーとか。まーオイラが勝手に戦略ねらなくてもki/oon Sonyが考えるか(^_^;;。
帰り道、うさぎ帽子に赤のチェックの上下、羽のついた赤ランドセルの衣装だった観客シノラーは、持参のビニール手さげにうさぎ帽子とランドセルを収納して「ふつうのかっこ」のふりで帰るのだった。さすがにあれでウチまで帰れまい(^_^;;
篠原ともえの曲については以下のWebページで学習すると吉!